医療保険を勧められたらまず最初に考えること。
久々に医療保険商品を保険のセールスマンに勧められました(^^;)
近年流行の終身医療保険です。
医療保険商品を勧められた場合に、まず、私が最初に考えることは、、、、
- すでにいっぱい健康保険料を払っている
という点です。
この単純なことに気づいて以来、私は何となく入ってしまっていた医療保険をやめました。
健康保険料は、天引きという魔法のおかげで、多くのサラリーマンは気にしない、あるいは、気にしないようにしていると言う方が多いと思います。一度は、年間いくら払っているか、足し算してみましょう。
もし、これを全部貯金していたら、、、などと妄想したりなんかすると、相当な金額であることがわかります。
こういうサイトを利用して、計算してみるのも良いかもしれません。
ご存じのように、我が国の健康保険制度をはじめとする社会保障制度は、けっこう良い感じです。
普通の医療費負担のみならず、高額医療や高齢者に対する配慮もあります。
この制度だけでも、我が国に住む価値があると思えるほどです(→言い過ぎ)
不安商法でよく取り沙汰される将来の給付水準。これは下がっていくかもしれませんが、これ以上下げたら保険の意味がないと感じられるところまで来ており、相当な抵抗が想定され一定の歯止めがかかるという見方もありますので不確実な情報です。
てなわけで、保険について、再整理。
- 医療保険は、普通は不要。
- 生命保険は、ホントに自分が死んで困る人がいる場合に掛け捨てで
- 損保はいるが、自動車や家がなければ必要ない(あたりまえ)
- その分は、資産形成に回し、いざというときは、そこから取り崩す。
というのが基本スタンス。
本来、大事なのは、健康そのもの。病気にならなければ、健康保険は要りません。死ななければ生命保険も要りません。
不健康な生活習慣でお金を使い、それを補うのに医療保険を払い、医療費も払う、では、なんだか損な感じです。資産運用で、リスクの異常に高い投資対象にお金を払い、それを補うのにヘッジをかけ、高い手数料も払う、と言う行為に似てなくもありません。
結局、
- 資産運用も健康も本質的なリスク管理が重要
なのですね。
不幸にして大病を患う、不幸にして収入源を失う、不幸にして詐欺に遭う、不幸にして○○○な目に遭う、、、、など考え出したらきりがありません。本来、そのトラブルの発生確率(確率で考えることが重要です)を下げる努力に知恵と勇気とお金を使う方が合理的なのです。
もちろん、不合理こそが人生。人生とはそういうものである、という愛すべき卓越した考え方を否定するものではありません。
コメント
不摂生して保険に入る生活を長らくしておりまして、耳が痛いです。気がつく頃には.....是非とも若い人には同じ轍を踏んで欲しくありませんね。
投稿: たんちん | 2015年9月14日 (月) 07時42分
こんにちは。NightWalkerさんの「保険について、再整理」に付け加えるとしたら、個人賠償責任保険と必要に応じて家財に対して火災・地震保険に加入しておく程度でしょうか。また、医療保険に関しては、高額療養費制度と高額介護サービス費制度があるので不要と思うのですが、あまり認知されていないのが残念です。
投稿: 眠る投資家 | 2015年9月14日 (月) 08時44分
みなさまコメントありがとうございます。
>たんちん様
若いうちはなかなか気がつかないです。いざ自分や身の回りの人が不健康な状態になると、大事なのは保険ではなく健康そのものだと気がつきます。私がそうでした(笑)。
>眠る投資家 様
ご指摘ありがとうございます!
>損保はいるが、自動車や家がなければ必要ない(あたりまえ)
と書いたところに、火災(地震)保険が含まれていたつもりだったんですが、伝わりにくかったですね(^^;)。
私は、台風で屋根瓦が飛んだとき、火災保険のお世話になりました。これは入ってて良かったと実感しました。自然災害は制御不能です。
実は、高額療養費や介護も、お世話になったことがあります。こちらは逆に、おっしゃるような既存の手厚い保険サービスで何とかなる、と実感できた経験です。
投稿: Nightwalker | 2015年9月14日 (月) 10時26分