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2015年9月20日 (日)

三井住友・DC全海外株式インデックスファンド運用報告書

さて、下記エントリーで、とりあげた件のファンド、さっそく購入を検討すべく、2014/12の運用報告書を読んでみることにしましたが、すでに、多くのブログ、SNSで指摘されているように課題が判明(^^;)。

てなわけで、久々に、運用報告書を真剣に数値分析。

で、このファンドの問題は、、、、、

  • トラッキングエラーが、−1.5%(運用書 P5)

という点につきます。乖離が、大き過ぎ。

三井住友・DC全海外株式インデックスファンドは、

  • 外国株式インデックスマザーファンド
  • エマージング株式インデックスマザーファンド

この二つのマザーファンドで、ベンチマークのMSCIオールカントリーワールドインデックスに連動させようというファンドです。

この構成を2014/12の運用報告書で整理すると、下表の通りとなります。

組入先

組入
比率
資産規模
(百万円)
騰落率 ベ ンチ
マーク
乖離
外国
             株式
86.7% 211,760 27.9% 28.0% -0.1%
エマージング株式 11.6% 166 16.2% 17.8% -1.6%
その他 1.7% - - - -

(組入比率は、P11の数字)

・・・たしかにエマージングが足を引っ張ってますねー。

「その他(コール・ローン他)」の部分は運用が読み取れませんでしたのでここはリターンゼロとして、ファンド全体の騰落率を上表から加重平均すると、26.0%。

一方の、ベンチマークは、27%。

これだけだと乖離は、約-1.0%ですが、これにファンド全体の信託報酬がかかります。(この運用報告書は、とても良心的でその他費用を含めた実質コストがP9に書かれています。)

これが、下方成分となるので、その分 -0.381%

合計 約-1.4%

というわけで、運用報告書で下方乖離要因としている

  • ベンチマークである現物株のリターンと先物運用によるリターンの差異
  • 信託報酬等のファンド運用に係る経費

ほぼ、この通りと言うことになります。

運用報告書では、トラッキングエラーが、-1.5%となっているので、残り0.1%の差がありますが、推定するに

  • その他(コール・ローン等)の運用による影響?
  • 期中の追加・解約による計算上の差異?

なんでしょうか? ここは想像です。

さて、思わず数値分析が楽しくなって(^^;)、長くなりましたが、このファンドの課題について整理すると、

  • 外国株式インデックスマザーファンドは規模も大きくトラッキングエラーも小さく優秀。
  • エマージング株式インデックスマザーファンドは規模が小さく、しかも先物取引であることが災いしてか、トラッキングエラーが大きい。ファンド全体の足を引っ張っている。
  • やはり、その他費用が大きいが(保管費用)、それでも、実質コストは、0.381%と割安。

となります。

やはり、1.6億の運用資産では、厳しいんでしょうかね。

それに、そもそも確定拠出年金ファンドです。こんな成績では、すでにこのファンドで大事な年金資産を運用している受益者のみなさまに申し訳ないのではないでしょうか。

そうです。今こそ、フィデューシャリー責任力(こちら)を発動するときです。規模も、この一般発売をきっかけに大きくなる可能性もあります。(運用会社としてそういう期待もあると思います。)

自己資本注入なり、他ファンドとの連係なり、あんなことや、こんなことをするなりして、プロの運用力を見せて欲しいですね!

と言うわけで、本ファンド、

  • 次回2015/12の運用報告書に期待

です(^^;)。

ファンドは、みんなで育てるものです。三井住友アセットさん、大いに期待してます。

あ、あと、先進国のみ外国株式DCの一般販売も、ものすごく期待しています。

 

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コメント

私も目論見書見てみましたが、エマージング株式インデックス・マザーファンドの投資銘柄が約50%米国債なんですよね。(残りは現預金)
「全然エマージング株式ちゃうやん!」て思って見てました。

投稿: せーねん | 2015年9月23日 (水) 00時33分

せーねん様
 コメントありがとうございます。
 なるほど、先物取引なので、資産としての株式が存在しないと言うことなんですね。

投稿: Nightwalker | 2015年9月23日 (水) 10時33分

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