下がっていく独立投信の信託報酬 ー夜明けの始まり になって欲しい。
竹川美奈子さんのブログに、セゾン投信とひふみ投信の独立投信の信託報酬が低減するとのエントリーがありました。
- セゾン・バンガードの実質的な運用管理費用(信託報酬)が2度目の引き下げ(About Money,Todayさん)
- ひふみプラスの純資産総額が500億円突破。信託報酬一部低減へ(About Money,Todayさん)
水瀬さんも取り上げていらっしゃいますね。
せっかくですので、お二方の著書をご紹介↓
それぞれ以下のようになります。
- セゾン・バンガード:0.74%±0.03%/年→0.69%±0.03%/年(ともに概算)
- ひふみ:1.0584%→0.9504%
両社の事情はちょっと異なります。
- セゾンは、FOFの投資先のファンドの信託報酬の低減によるもの
- ひふみは、元々の公約である資産総額の増加によるもの
です。
ともあれ、朗報です!
普通の投信さんだったら、単に投信会社側の利益が増えてラッキーなだけで、投資家に返ってくることは少ないですからね。
(もちろん、独立投信でも、がっちり、信託報酬を下げないところもあります。)
セゾンさん、ひふみさん、ありがとうございました。
とは言え、致し方のないことですが、両社とも今となっては高めの信託報酬率です。(10年前だったら、かなりのローコストなんですけどね。)
そして、バンガードがインデックス投信の信託報酬を下げてきた構造とはやはり異なります。
- バンガードは、ファンド所有者が株主のような構図のため、ファンドへの投資家利益(ローコスト化)と株主利益が一致する。
- バンガードは、数千倍の資産規模。スケールメリットが大きい。(アクティブファンドは、そんな規模になったら、インデックス化します(^^;)。)
- バンガードは、基本、FOFではないので、二重コスト構造はない。
日本のバンガードが生まれるには、もう少し、時間がかかりそうです。
- 特定販売ルートしか認めない確定拠出年金は公正取引法で規制し、一般売りを義務化する。
などの政策でもあれば、確定拠出年金用ファンドのM&Aも進んで、野望に近づくような気もするのですが、日本の未来はどうなんでしょうかね。
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