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2015年6月 6日 (土)

トマ・ピケティ 21世紀の資本について考えてみる。

トマ・ピケティさんの21世紀の資本というのが、今年の最初の頃、流行ってました。なかなかハードルが高そうなのですが、わかりやすそうな解説本も出てきましたね、と言うわけで、いまさらですがエントリー。

ピケティさんがおっしゃっているのは、

資本収益率 > 経済成長率

というものです。

これは、「みんなが、何となく、そうだよねー、と思っていたこと」ですね。

ピケティさんは、これを(過去データを分析して)理論的に説明したと言うことです。

資産は分散すると良いと「みんなが、何となく、そうだよねー、と思っていたこと」を現代ポートフォリオ理論で説明したマーコウィッツさんと似ているような感じもします。学問とは、仮説に基づき事実を分析して理論づけるものだとすれば、当然なのかもしれません。

これについては、水瀬さんが、秀逸なエントリーを書かれているので、ご紹介します。

同意見です。

この理論は、資本主義を否定するものではなく肯定するものであり、国際的に見ればその恩恵を受けまくっている側の日本や、インデックス投資家にとっての応援歌になるようにも感じます。

インデックス(株式)投資は、資本家から収益を取り返す手段とも言えますし、株式を持つことで自らが資本家になるとも言えるかもしれません。

課題は、やはり、この方程式が成立する条件であるリスクですね。いわゆるリスクプレミアム。

全体としては、

資本収益率 > 経済成長率

なんだけど、中には、

資本収益率 < 経済成長率

になっちゃうひとや国や期間も存在するはずです。

そういう意味で、投資におけるリスク制御(たとえばリバランス)とは、この方程式が本質的に内包する問題点、平たく言えば「儲けすぎるとバチが当たる」という点を回避する方法なのです。

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