日経平均のリターン分布から長期投資を考える(2)
続きです。
今度は、10年でも期間によって変わるだろうという視点。
<1985-1994>バブルを挟んだ10年
<1990−1999>バブル後の10年
違いますねー。
どちらもなんとなく正規分布感は出ています。
違うのは、中央値。ずっとリターンが低い10年は存在する(した)ということです。
以上、長期投資だから大丈夫という、考え方の危険性に関する再確認でした。
投資にかかわる当ブログの心構えを今一度整理します。
- 株式市場も世の中もリスクに満ちていて、計算は不可能。
- 少なくとも10年後を考える必要はあるが、長期投資(やドルコスト)がリスクをなくすわけではない。
- 目的がリタイヤ資金の形成でありインフレリスクもあるため、長期投資をせざるを得ない。
- サラリーマンなので一気に投資はできないのでドルコスト(積立)で蓄財せざるを得ない。
世の中と人生はどうしたってリスクに満ちています。リスク分散が重要です。
- リスク低減の基本は長期投資ではなく分散。
- ことにキャッシュ性資産含む債券比率の制御(リバランス)が重要。
- コストが重要。
結局これしかないのです。
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