日経平均のリターン分布から長期投資を考える(1)
- 現実は、数学とは違うんだよっ。
という反発です。先に結論を述べると、、、、、
- その通りっ
です。
理論とは、現実を説明するためのモデルを考えることですから、当たり前と言ってしまえば当たり前なのですが、現実世界に生きるものとしてはたまには考えたくなるのが人情です。
ということで、今回は、日経平均の月末ベースの年次 リターン分布が実際にはどうだったか、ずらずらっと比較してみて、理論と現実のギャップを見てみます。
<1950-2014>約65年。 まず、日経平均の全データ。
おっ、なんとなく、正規分布っぽいです。
<1985−2014>30年
早くも正規分布感が崩れてきました。1980年代のバブルの影響が大きそうです。
<1995−2014>20年
むしろ、正規分布感が。。(^^;)
<2005-2014>10年
バブルを挟んだ30年より10年の方が正規分布感があるような気がします(^^;)。市場が正常化しつつあると言うこと?
<2010-2014>5年
これは、正規分布とは言えなさそうです。
ここまでのところで、何となく、わかったことは、
- どうやら、長期投資の理論と現実のギャップがなくなったかのように見えるまでには10年程度かかりそうだ。
- しかし30年くらいでも、けっこうばらついているようである。(しかも日本の場合、マイナスリターンが多い(^^;))
- 明らかに、ばらつかなくなるには、50年以上かかりそうである。
つまり、
- 理論と現実のギャップがなくなりそうだと、安心していえるまで投資を続けるには人生は短い。
という身もふたもないことがあらためてわかります。
長くなったので続きます。
コメント
だから、資産運用より、子育てのほうが大事となるんじゃないかと思います。
世代を超えて,それをしなきゃならないし、それをしてきたから、人類は発展した。
次世代を育てたうえ、その余剰をどう増やすことで、自分が楽するかが、資産運用だと思います。
投稿: bscppmm | 2015年4月 6日 (月) 21時31分
bscppmm 様
コメントありがとうございます。
余力で資産運用するという考え方は、まさしく、その通りだと思います。
投稿: NightWalker | 2015年4月 6日 (月) 21時54分