Rydex S&P Equal Weight ETF 対 普通のS&P500
分散投資するに当たって、時価総額配分に対し、等配分という考え方があります。
この等配分インデックス(Equal Weight Index)を実現しているETFに、Rydex S&P Equal Weight ETF(RSP)と言うのがあります。
S&P500の銘柄を、時価総額ではなく、等配分で投資するETFです。
この記事(S&P 500 ETFs: Market Weight Vs. Equal Weight)によると、時価総額で4.3%を占めるアップルだって、0.2%で投資することになります。
これと普通のS&P500 (SPY)を比較してみます。インデックスドライバーさんのお話を伺って、久々に新パターン。
この期間だけを見る限り、
- 上げ相場では、Equal Weight Index強い。
- 下げ相場では、普通のS&Pしぶとい。一方、Equal Weight Index一気に「勝ち」を失う。
- リーマン後は、Equal Weight Index圧勝中。
てな感じ。
以上、私の勝手な感想でした。
冒頭ご紹介した英文記事に書かれている2008年のS&Pの研究の1990年からのパフォーマンス分析には、
「強気相場では、EWIがS&P500をアンダーパフォームするが、弱気相場では、良い結果になったように見える。これはまた、バリュー株が成長株をアウトパフォームしているときに、EWIがS&P500をアウトパフォームすることを示唆している」
と書いてあり、上とは逆?
期間によって見え方が違うのかもしれませんね。
信託報酬(expense ratio)は、
- SPY 0.09%
- RSP 0.40%
コストだけなら、SPYにはかないませんが、それを吹っ飛ばすパフォーマンス差がありますね。
これだけ相関が低い組合せであれば、両方買ってリバランスする戦略もあります。一方、仮にみんなが同じ戦略をとれば、相関は高まるので有効ではなくなります。
うーん、ジレンマ?
しかし、市場は、相手を出し抜こうと考える人の集合体です。市場が、完全に効率的ではなくても、そういうことにはならないかもしれませんね。
等配分投資は、おもしろいですね。
日本株ETFの場合、私も保有している野村の1577が銘柄数は少ないけれど等金額ということで近い考え方なのかな?
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