アクティブ対インデックスの話
コツコツ女子部でお話を伺ったときに
- アクティブ投資家とインデックス投資家がけんかするのにはものすごく違和感を感じる
というご意見が出ました。
私もそう思います。
どこで書いたか忘れましたが(^^;)、何度かそういう話をした気がします。
不思議な論争なんですね。
というのは、アクティブとインデックスは共存共栄の関係にあるはずだからなんです。
インデックス投資家にとって、アクティブ投資家がいてくれないとインデックスが効率的にならないわけですし、アクティブ投資家のみなさんにとっては、インデックス投資家が増えれば増えるほど投資環境が良くなるんです。
持ちつ持たれつの関係なんです。
別の視点で、一般的に言っても、たとえ異なる意見でも、他人の意見やそう考える気持ちを理解できる人になりたいですよね。
それが、できるのがオトナであり、投資はまさにオトナのゲームなんです。
では、なぜ、その論争があるのか?
それは、おそらく、
インデックス投資家 対 アクティブ投資家
という対立の図ではなく、
ローコストで得をする人 と ローコストでは困る人
の対立が多分に含まれているから、というのが私の見立てです。
コメント
あと、効率的市場仮説に対する反感もあると思います。
インデックス投資家=効率的市場仮説の信奉者では必ずしもないはずですが、インデックス投資の一部のグルがこれに依拠して「敗者のゲーム」などとアクティブ投資をこき下ろすから反感を買うのだと思います。
投稿: dell | 2014年3月 2日 (日) 21時59分
dell様
コメントありがとうございます。
>インデックス投資家=効率的市場仮説の信奉者では必ずしもない
その通りです。
最近の傾向としては、市場は効率的ではないかもしれないが、それでもインデックス投資が有利と考えるインデックス投資家が主流な感じがします。
投稿: NightWalker | 2014年3月 2日 (日) 22時02分
はじめまして。
「今から投資を始める方へ」という記事を見て、さっそくこのブログのファンになりました。
そして、文字通り、nisaスタートから投資を始めたばかりで、長期投資を志しております。
だからこそ、「今から投資を始める方へ」という記事内容についてお聞きしたいことがあるのですが・・・・。
長期投資にいつ始めるかは問題でないという趣旨の記載がされております。
たしかに、その通りだとは思うのですが、しかしそれはいくらなんでも相場が上がりきった今から始める場合には当てはまらないのではないでしょうか?
たしかに、いつが上げる限界で、いつが下がり時なのかはわからないとは思います。しかし、過去10年を見ても、今くらいが上げる限界であることは明らかなのではないでしょうか?そうだとしたら、今から始めるのは得策ではないと考えて、私は今、相場が下がるのをひたすら待っています。
ブログ主様はどう思われますか?
投稿: 桃 | 2014年3月 2日 (日) 22時41分
桃様
コメントありがとうございます。
私はファイナンシャルプランナーでも相場師でもないので残念ながらお答えできません。
ところで、
>私は今、相場が下がるのをひたすら待っています。
いつぐらいまでなら、待てそうですか?
そして10年ぐらい変化があまりない状況が続いたらどうします?
私は、記事の中で、
始めるなら相場がボロボロの頃に始めた方がいいに決まっているのですが、人間、そうはうまくはいきません
と書きました。未来はわからないのです。
・ポートフォリオの育成には、時間がかかる
・これから投資を始める人が、いきなりリスク資産を増やすのは危険
とも書きました。
このあたりをご参考に、ご自身の資産の状況、収入の状況、想定運用期間(年齢)などから総合的に判断されるしかないと思いますよ。
投稿: NightWalker | 2014年3月 2日 (日) 23時15分
ステレオタイプですが、アクティブ投資家(以下A投資家)とインデックス投資家(以下I投資家)の対立の構図はシンプルだと思います。
A投資家は失敗を恐れずにとにかく高いリターンを得る事に挑戦するが、I投資家は失敗を避けて平均点を取る事で満足する。
A投資家は身銭を切って必死になってお金を動かすが、I投資家はそれを嘲笑しながら高みの見学を決め込んでいる。
A投資家は血眼になって稼げる新鮮なネタを探し回るが、I投資家は自分で考える事さえ放棄して怠けている。
手数料業者や情報屋等にとってA投資家は飯の種となる大切なお客様だが、I投資家は使えない存在。
以上、偏見に溢れたインデックス投資家から見た一つの風景でした。
投稿: ノルン | 2014年3月 3日 (月) 19時26分
>アクティブ投資家とインデックス投資家がけんかするのにはものすごく違和感を感じる
これはごもっともな話で、私自身もおかしいと感じます。
また、インデックス投資は必ずしも効率的である必要はありませんし、そもそも効率的以前に投資に適さない国もあります。
インデックス VS アクティブ と言う構図を言う人はもう少しマーケットを見て欲しいと感じます。
ここでは日本の株式市場を考えると、この24年間はインデックスパフォーマンスが劣悪です。
その理由の1つとして、アクティブファンドらしいアクティブファンドが育っていない事が挙げられます。
よく見られるインデックスもどきのアクティブファンドが多かったり、議決権行使と言った最も株式投資の基本と言うべき物が適切にやられていなかったりです。
インデックスファンドの運用側にも責任はあります。
それは議決権行使です。
運用会社側が適切に行わなければ、経営陣のモラルハザードの原因になります。
仮に日本株でインデックスがアクティブに勝ったとしても、インデックスリターンが劣悪であれば、両方とも共倒れです。
日本株1つを取っても、インデックス VS アクティブの構図ではなくて、各陣営がどうすれば日本株が良くなるのかの議論の方が欲しいです。
投稿: タカちゃん | 2014年3月 3日 (月) 22時50分
ノルン様
たぶん、いろんな利害関係とかが絡んでいるとは思うのですが、シンプルに考えてみました。
タカちゃん様
>この24年間はインデックスパフォーマンスが劣悪です。
これについての主因は、戦後40年にわたるインフレの反動ではないか?というのが私の考えだったりするのですが
>アクティブファンドらしいアクティブファンドが育っていない事
というのも言えますね。
ほんとはブティックファンドのようなものが群雄割拠するといいと私も思っていて、先日、とある投信の社長とお話をしたときは、ファンドの立ち上げは、しんどいそうです。この辺のハードルが下がるといいんでしょうね。変なファンドも玉石混淆で増えるかもしれませんけれど(^^;)
投稿: NightWalker | 2014年3月 3日 (月) 23時17分
>アクティブとインデックスは共存共栄の関係にあるはず
⇒このように理論的に理解することができても、「感情」が許さないのです。識見溢れるファンドマネージャー同士がケンカしている(笑)。
仔細は展開しませんが、これは脳生理学的に認知された問題でして、いくら表層的な論理をいろいろ展開してみても、永遠に解決することのできるものではありません。
要するに、「相場とはそういうもの」ということで十分なのだと思います。
投稿: キセン | 2014年3月 4日 (火) 07時38分
桃さんのを読んで
すいません、nisaの開始から新規に買い付けしています。1月は設定漏れが有り2月、3月と買い付けています。損をするかもしれない、天井かもしれない。。でも使うよりはいいかなと
今始めると10年後に長期投資を始めてよかったと成るかもしれないので。元本だけでもずいぶん投資できたことになるかなと思っています。 使うよりかはいいかな。苦もなく貯められればと。
投稿: 矢向 | 2014年3月 4日 (火) 14時21分
失礼をついでに・・。
桃様
時期的に今はヤバイと感じておられるのなら、無理に投資をする必要はないと心得ます。
リーマン前後から投資をしている人(若き?インデックスブロガーなど)は確かに儲かっていますが、ホリエバブル前(古参に近いインデックスブロガーたち)は既に大損して撤退している人も結構います。
アクティブに関しては、自分で研究して行うのが一番だと思います。
手数料の高い投資信託(直販も含め)は、レポートのタダ読みだけで十分ではないでしょうか?
投稿: 預金王 | 2014年3月 7日 (金) 00時24分