意外と悪くない日本の年金
この記事を例によって超要約すると、
- 日本の公的年金の積立ては世界の中では多い方。
- その一方、私的年金の積立ての比率は世界の中では少なめ。
となります。
世界の中での日本の年金の位置付けの根拠については議論はともかくも、68年前の今日の状況から今の日本がこのような年金積み立てを持つに至るまでの道のりに思いをはせてみるに・・・・・いろいろ考えてしまいますね。
諸先輩のご努力に感謝しなければ行けないなあ、とあらためて思う次第。
しかし、人間は満足しない生命体です。
- それでも足りない
のです(^^;)
今後は、冒頭でご紹介した記事でも指摘されているような私的年金の積み立てに対する自助努力が重要です。
最大の注意事項は、NISAでしゃかりきな金融機関の勧誘であることは言うまでもありません(^^;)。
自助努力というのは、まさに自助努力なのです。自分で考えなければ行けません。
もうひとつの重要な視点は、老後のキャッシュフロー。
- ひとり月10万円程度で豊かに暮らすにはどうすれば良いか?
という課題です。
同居の母を見る限り、現時点では一般庶民でも可能な感じがするのですが、将来はどうでしょうか。
インフレがいいのかデフレがいいのか・・・・むずかしい課題です。
コメント
>インフレがいいのかデフレがいいのか・・・・むずかしい課題です。
掻い摘んで申せば、インフレもデフレも景気の結果であって、目先はコントロールすることはできても、その先は、所詮運任せ・・・。
インフレだデフレだ、中銀が悪いの悪くないの、長期金利がどうしたこうしたと、本来ならばその筋の専門家だけが知ってればいいようなお話を、我々のような一般庶民が、このように日常的に居酒屋談義していること自体が、実は異常事態なのかもしれません。
個人的には、大好物です(笑)
因みに・・・経路はどうであれ物価が上昇気味でありながら、長期金利が0.8~0.9%辺りで安定しているという教科書的には大いなる矛盾に、個人的には、不気味さを感じる今日この頃です。
投稿: キセン | 2013年8月16日 (金) 01時07分
まだ完全にデフレ圏でしょうね。
インフレになるには長期金利で2%超とか、日経2万超とか、一時的な投機相場ではなく、永続的な成長が必要だと思います。
年金の運用に関しては、リスク部分は個人で決めるべき選択だと思います。
米国の基礎年金は米国債のみなのですから、日本のGPIFはかなりリスクを取っていると言えます・・
http://diamond.jp/articles/-/5519?page=2
投稿: 預金王 | 2013年8月16日 (金) 05時02分
>まだ完全にデフレ圏でしょうね。
>インフレになるには長期金利で2%超とか、日経2万超とか、一時的な投機相場ではなく、永続的な成長が必要だと思います。
実質金利は潜在成長率に近似しますから、現在実質金利は1%程度。現在長期金利が約0.8%くらいですから、予想インフレ率は、-0.2%程度・・・完全にデフレ圏だと思います。
ところで、今後日銀のインタゲである2%のインフレを実現するには、仮に長期金利が2%or3%だとすると、実質金利≒潜在成長率が約0%or1%である必要があるわけですが・・・これで永続的な成長が望めますか?これでは、91~12年度の平均実質GDP成長率(0.9%)よりも低いor同程度。
このような成長率では、日経平均2万円以上はおそらくあり得ませんし、むしろ利払い費が嵩み現在よりも財政がひっ迫すると思います。
投稿: キセン | 2013年8月16日 (金) 10時15分
大きなお世話ついでに申し上げておきますが、該日経の記事は年金問題につきミスリードさせるおそれがあります。それは、該記事が、我が国の年金制度が既に債務超過に陥っている事実を看過しているからです。
仔細は展開しませんが、当初の積立方式を継続していれば存在したはずの積立金と実際の積立金の差額は、約750兆円。つまり、我が国の公的年金制度は現在約750兆円の債務超過に陥っています。
しかし、公的年金制度は破綻しません。というよりも、破綻させません。なぜならば、政府には保険徴収権(事実上の徴税権)があり、そして支給開始年齢を(いざとなればいくらでも)引き上げることができるからです。
そして、(いざとなれば)マクロスライドも導入可能・・・諸先輩方の問題先送りに憤りを覚えます。
投稿: キセン | 2013年8月16日 (金) 12時14分
キセン様、預金王様
コメントありがとうございます。
デフレからインフレになりそうになったら、政治家の予言は当てにならないとしても、なる直前に察知したいんですけどね。
投稿: Nightwalker | 2013年8月16日 (金) 13時03分
ブロ主様
ご返信痛み入ります。
>なる直前に察知
相場のアノマリーといいますか、個人的な指標をひとつ種明かししますと、「Gold市場」はインフレの先行指標として重宝しております。
現状は、(エジプトなどの中東紛争で目先上昇していますが)世界的にディス・インフレorデフレに向かいつつある、我が国も人為的にインフレ誘導しているが、良い意味でのインフレには向かわない(だから名目の労賃も上がらない)、不況+(コスト・プッシュ)インフレ=スタグフレーションになる可能性がある、というのが、個人的な見立てです。
因みに・・・いわゆるコアorコアコアCPIなどは遅行指標として確認と反省のための指標としております・・・。
投稿: キセン | 2013年8月16日 (金) 13時33分