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2013年7月 1日 (月)

分散投資に関するいくつかの批判

水瀬さんの記事です。

分散投資に対する批判の視点が整理されています。

 水瀬さんのご意見も交えながら、私の考えはこんな感じ。

(1) 分散投資でお金持ちになった人を見たことがない

「日本での分散投資(特にグローバル分散)の歴史は短いのでいるはずがない。」

「米国にはコツコツ投資で億万長者になった人は実在する」

 というわけで、日本にはグローバル分散投資で大金持ちになった人はまだいないのかもしれませんが、大貧乏になった人もいません。集中投資では、大金持ちになった人もいる一方、大きく身を持ち崩した人がいるのはみなさまもご承知の通りです。

(2) 分散投資は無知に対するヘッジであり、知識がある人にとっては意味がない

 分散投資は、「ひとつのカゴに卵を全部入れるな」という古来からの教えを科学的に説明したノーベル賞マーコウィッツさんをはじめとする無知ではない方々の理論がバックボーンにあります。

 無知でもいいのです。「自分が無知だと思っている人は、自分が知識があって知っていると思っている人よりまし」というのはソクラテスさんがおっしゃっているとおりです。

(3) アセット間の相関係数がかつてないほど高まったので分散効果はもはやない

 これは、同じく水瀬さんのこちらのエントリー

 相関係数の数年レベルの移り変わりは、リバランスを中心とした投資方法を行っているものにとっては重要です。

 

 あと、分散投資の批判があると、じゃあ逆張りで分散投資を続けよう、という気になってくる、という自分がいるのも否めません(笑)

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コメント

>(1) 分散投資でお金持ちになった人を見たことがない
>「日本での分散投資(特にグローバル分散)の歴史は短いのでいるはずがない。」
>「米国にはコツコツ投資で億万長者になった人は実在する」
>というわけで、日本にはグローバル分散投資で大金持ちになった人はまだいないのかもしれませんが、大貧乏になった人もいません。
>集中投資では、大金持ちになった人もいる一方、大きく身を持ち崩した人がいるのはみなさまもご承知の通りです。

⇒事実はひとつだが、真実はひとつではない、といいます。投資とは、ひとそれぞれのリスク許容の範囲内での経済的もしくは社会的活動だと広く捉えるとするならば、これも真実、あれも真実ということなのでしょう。居酒屋談義ならば、程よく酔えてよいのでしょうが・・・。「分散投資でお金持ちになった人を見たことがない」や「集中投資では大きく身を持ち崩す人が多い」などという、ひとそれぞれの真実らしき印象にいちいち付き合っている暇はない、ファクトかデータを示せ、といった感じでしょうか。とはいえ、講学上の分散効果の是非はともかく、個人的には、「分散」効果とは「リスク低減」効果以上でも以下でもないとの認識ですので、かかる効果が顕在すればするほど、貰い(リターン)はより少なくなると考える次第です。したがいまして、仔細は展開しませんが、当方はバッシブ投資が中心ですが、それは誇れるほど分散していませんので、どちらかというと集中投資(大まかに申せば、先進国株式だけ)の部類だと思います。

>(2) 分散投資は無知に対するヘッジであり、知識がある人にとっては意味がない
>分散投資は、「ひとつのカゴに卵を全部入れるな」という古来からの教えを科学的に説明したノーベル賞マーコウィッツさんをはじめとする無知ではない方々の理論がバックボーンにあります。
>無知でもいいのです。
>「自分が無知だと思っている人は、自分が知識があって知っていると思っている人よりまし」というのはソクラテスさんがおっしゃっているとおりです。

⇒全体的には、「無知は罪なり、知は空虚なり、英知持つもの英雄なり」、といいます。知識は、時代の変遷に伴い陳腐にも斬新にもなるのですが、そのような変化に耳を傾けずに漫然と放置する姿を、ソクラテスは「(無知は)罪」だとし、「無知の知」の与件としました。そうであるならば、投資に関する知識につき「無知」の自覚があるものが、それに対する学びの姿勢、すなわち投資の普遍性、すなわち「真理(≠真実)」を探究することを怠らないことこそが、「無知の知」として無自覚者に比して優れている、ということになります。なお、投資の普遍性を知るものは現世には「絶対」にいないのですから、「分散投資は絶対にダメでしょう」や「絶対にデイトレのほうが儲かる」といったような投資の「絶対」性を唱えるもののいうことは、「絶対」に聴かないことにしています。分散投資家(?)の方々には、「リスク低減効果という意味で、集中よりも分散のほうがまし」といった感じで言説していただければと常々思っております・・・。

>(3) アセット間の相関係数がかつてないほど高まったので分散効果はもはやない
>相関係数の数年レベルの移り変わりは、リバランスを中心とした投資方法を行っているものにとっては重要です。

⇒相関係数は、異なる資産間の相性の問題であり、リバランスの目的は、分散投資における安定性維持だと認識しておりますので、ブロ主様のおっしゃる通り、相関係数(に則った分散投資)とリバランスとは、非常に相性がよいわけです。もっとも、いくら相性がよいものを多く集め、ポートフォリオを組んで、適宜リバランスを実施したとしても、価格や為替の変動リスクであるマーケット・リスクを下回ることはできないわけです。これが、唯一投資上の「事実」だと認識しているのですが、かかる「事実」を失念、無視、あるいは「無知」で、記述、議論もしくは談義している様子を垣間見るにつけ、やはり我が国においても、欧米のように中等教育から基本的なファイナンス、ひいては経済教育は必要なのだと思う次第です。

>あと、分散投資の批判があると、じゃあ逆張りで分散投資を続けよう、という気になってくる、という自分がいるのも否めません(笑)

⇒仔細は展開しませんが、当方は、たぶん「長期(とはいえ、たまに機械的に利食いもします)+バッシブ+集中+逆張り(タイミング)」投資だと思います。なお、「ドル・コスト平均法」論は、山崎元さんと同意見です。

逆張りで分散投資・・・山っ気を無理やり(?)抑えておられると思しきブロ主様には、相当山っ気を擽る投資法として、このほうが気休めのドルコスト平均法よりもまし、ということでよいのではないでしょうか(笑)。

投稿: キセン | 2013年7月 1日 (月) 06時06分

分散投資に関する記述は正論だと思います。
逆張りうんぬんではなく、集中投資は不利なのです(儲かっているのは極々少数で、しかも一時期のみです)。
只、これらはリスク資産の分散効果であって、時間分散効果は単なるタイミングの相違でしかありません。
したがって、リスクオン時には無リスク資産を、暴落時にはリスク資産が適正な逆張り(もちろん誰にもタイミング通りにはいきませんが・・)と言えます。

投稿: 預金王 | 2013年7月 1日 (月) 22時22分

水瀬さんのエントリーで、(2)(3)は全くそのとおりなのですが(1)はちょっと引っかかるんですよね。と言うのは、分散投資で大儲けした人がいないのは、分散投資の目的がリターンに対するリスクの最小化である以上、ある意味必然だからです。インデックス投資で広く分散投資すれば、リターンのばらつきは集中投資より必然的に減ります。集中投資のような当たり外れが少ないため、リターンの面で目立つことは少なくてむしろ当然です。従って、今後もインデックス投資による分散投資で目立ったリターンを出す人は出てこないでしょう。しかし、それは分散投資の失敗の結果ではなくむしろ成功を意味していると言ってよいはずです。

投稿: dell | 2013年7月 1日 (月) 22時23分

熱心な投稿がされていますね。
私は、要するに、「利益もリスクも平均点で十分、それ以上いらないし、自分には無理」と思っているから「VT」と言うところですね。
投資には、過剰な手間や時間をつぎ込みたくありません。

投稿: おじさん | 2013年7月 2日 (火) 14時57分

私の場合、投資対象の分散はリスクの点において集中より「ましであろう」ということに期待しております。ドルコスト平均法は、その効用を期待しているわけではなく集中投資するほど資力がありませんし良いタイミングを掴む自信も無く機会損失も嫌なので結果的にこの方式となっています。

投稿: obk3 | 2013年7月 2日 (火) 22時52分

集中投資は攻めの運用だが、分散投資は守りの運用だと思っています。
自分は積極的にリスクを取るのが嫌で、その能力も時間もインサイダー情報のあてもない、預貯金や現物のみの運用は安全ではなく中程度リスクがあると理解しているので、一番低リスクな分散投資で守りながら資産を殖やしています。
従って(1)についてはその通りで、守りの運用で突出した大金持ちにはなれませんが、世界市場の長期成長に見合う程度の小金持ちにはなれると考えています。

投稿: ノルン | 2013年7月 3日 (水) 07時23分

みなさまコメントありがとうございます。

やはり、分散投資は、私の投資方法の中核です。

そのグローバル分散投資が、いとも簡単にできるローコストのインデックスファンドは、10年前を考えると実にありがたい存在です。

>dell様
>それは分散投資の失敗の結果ではなくむしろ成功を意味していると言ってよいはず
 その通りですね(^^)!

投稿: NightWalker | 2013年7月 3日 (水) 23時47分

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