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2013年6月22日 (土)

投資をしていないと思っている人のリスク

よく、私は、投資をしていない、株式はよくわからない、と言っている人がいますが、この考え方はきわめて危険です。

投資していないと思っている人は、少なくとも次の二つの勘違いをしています。

  • あなたは気づいていないかもしれないが、あなたは日本債券100%の投資をしている。これはきわめてインフレリスクに弱い。
  • あなたが知らない間に年金が株式に投資をしている。もし、あなたが株式を買わないことで、その分、株価が下がるのだとするとあなたは、下手をすると他の人に迷惑を掛けているかもしれない。

戦後のインフレに現在の高齢者が耐えられているのは、人口増加を背景にインフレに見合った分、経済が成長したからです。

これからは、どうなのかなあ。

インフレを標榜するアベノミクスで最も重要なのは、経済教育ではないか、というのが私の意見です。

いまだにある「株式が富裕層だけのモノだという勘違い」を未来を背負う世代にして欲しくないなあ、とよく思うのです。

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コメント

インフレを標榜するアベノミクスで最も重要なのは、経済教育ではないか、というのが私の意見です。

いまだにある「株式が富裕層だけのモノだという勘違い」を未来を背負う世代にして欲しくないなあ、とよく思うのです。

大いに同意です。
投資は資本主義社会で生きていくのに大変重要なことであるのにその学習を学校で全くしないのはおかしいと思います。投資詐欺が横行しているのも投資の知識の無さ過ぎが原因の一つであると思います。

投稿: た | 2013年6月22日 (土) 23時02分

まったくその通りのことをずばっと書いてくださって、胸がすっとしました。ただ、分かっている人を納得させることはできても、分かろうとしない人を説得するのってむずかしいですよね。

投稿: 夢見る父さん | 2013年6月22日 (土) 23時15分

みなさまコメントありがとうございます。
>た様
 善良な人にこそ正しく理解して欲しいんですよね。

>夢見る父さん様
 個人的には、教えるというか学ぶように仕向けるのが「政治家」の役割だと思うんですが、二極分化していくんですかねー。

投稿: NightWalker | 2013年6月22日 (土) 23時26分

>インフレを標榜するアベノミクスで最も重要なのは、経済教育ではないか、というのが私の意見です。

時の為政者がインフレを標榜するから必要かどうかはともかく・・・現在、国内経済は成熟し、否が応でも産業を金融が凌駕するような資本構造に我が国は転換しつつあると思います。

ここ20年間の金融市場に翻弄される国内外の産業構造をみると、そう考えざるを得ない(Toyotaの売上高が、リーマン・ショック後半分に減少したりするのですから・・・)。

そうであるならば、個人レベルから国家レベルまで、自ら資産を運用することによって防衛することが積極的に求められているはずですから、我々日本人、特に次世代を担う中等教育レベルの児童や学生に対する経済教育の必要性は、きわめて高まっているように思う次第です。

ちなみに、以下は、我々が、金融資本主義先進国・米国国民に比して、いかに経済リテラシーに欠けているのかを如実かつ端的に表しております・・・。

~日本の高校生と大学生の経済リテラシ-:米国の高校生と比較して~
http://dspace.wul.waseda.ac.jp/dspace/bitstream/2065/13067/1/AjiaTaiheiyo_06_00_008_Yamaoka.pdf

投稿: キセン | 2013年6月23日 (日) 15時35分

キセン様
 コメントありがとうございます。
 して欲しいのは、むずかしい理論ではなく、お金は大事だよ、天下の回りものだよ、っていう単純なことなんですよね。だから、やる気になれば、日米間の差はすぐに埋まると思うんですよ。
 でも、それが、むずかしいみたいなんですね、不思議なことに(笑)

投稿: NightWalker | 2013年6月23日 (日) 21時50分

ご返信ありがとうございます。

>やる気になれば、日米間の差はすぐに埋まると思う・・・でも、それが、むずかしいみたいなんですね、不思議なことに(笑)

米国では中等教育から、我が国のような概要的なそれではなく、もう少し仔細かつ具体的な経済、金融、資産運用、投資、会計、そして税制などに至るまでの経済教育がなされています。

http://fffl.ncee.net/

これは、単にやる気の問題ではなく、日米間の文化や価値観の違いの問題だと思いますので、本気でリスク管理などの経済リテラシーを我々が身に付けようと思うのであれば、黒船のような「外圧」でもって、国全体がリスク管理の必要性が切迫して揺さぶられるような甚大なショックがない限り、お手上げ状態なのだと思います。

要するに、我々は総じて、リスクなんて意識しなくてもよいくらい今は平和なのだ、平和だから難しい話はどうでもいい、所詮なるようにしかならないし、なにかと頭のいい人たちが考えてくれて、最後はお国がたぶん助けてくれるよね・・・といったことなのでしょう・・・。

また、我々国民の経済リテラシーが低いほうが、銀行や証券業界が儲ける非対称性を強いて創出することができるし、実は政府の発想もそうなのかも・・・。

国民国家レベルで経済的な危機管理能力が必要なのだというのであれば、我々は、ナイーブなゆでガエルではなく、プラグマティックな経済人になるための民間活力、ひいては教育上の政策が本当は必要なのだと思います。

なお、先に紹介しました日米間の経済リテラシーの格差において、日本の大学生よりも米国の高校生のほうが上であるわけですが、これが大人との比較であれば・・・と想像すると、社会人もしくは生活者としての経済リテラシーの日米間格差は、良くも悪くも空恐ろしく著しいものなのでしょう。

本当は、我々は、笑っている場合ではないと思います。

投稿: キセン | 2013年6月23日 (日) 23時34分

キセン様
 コメントありがとうございます。
 価値観の違いは大きいですね。

投稿: NightWalker | 2013年6月24日 (月) 01時06分

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