リバランス以外の道
相場が勢いよく上がっていくと、とてもうれしくなりますね。
こういうときは、過去のバブルでの失敗体験とその反省を振り返って今どうすべきか?もう一度考えてみる必要があります。
<〜1989年末のバブル>
- 失敗:そもそも投資をほとんどしていませんでしたorz(個人的な状態です)
- 反省:少しはドルコスト(いまで言うコツコツ投資ですね)をするようになりました。
<〜2000年頃のITバブル>
- 失敗:早く売りすぎましたorz(個人的な感想です)
- 反省:がまんが大事と知りました。
<〜2007年半ばの小泉バブル>
- 失敗:がまんしすぎましたorz(個人的な感想です)
- 反省:リバランスのルールをきちんと決め直しました。
とまあ、私の投資は、バブルがはじけるたびに「何もしない」→「ドルコスト以外は勘だった」→「ルールの機械化」という具合に変遷(成長かどうかはわかりません(^^;))して参りました。
しかし、もう一つ考えておかなければいけない反省点があります。
それは、
- 住宅ローンの返済戦略
です。
リバランスで売却したときというのは、言い換えるなら儲かっているときです。
儲かったときには次の投資を考えるべきですが、何しろ儲かったくらいですから買うべきリスク資産はどこもかしこも今更買うの?感が漂いまくっている状況な訳です。
小泉バブルの時に失敗したなーと思うのが
- 儲かった資金でローン返済を十分にできなかったことorz(個人的な感想です)
です。ローン返済は、金利が浮く分、ある種の投資です。いや投資そのものです。
ひょっとすると近い将来、貸し付けと借り入れの金利が逆転した逆ざや状態になるかもしれません。そうなると今の住宅ローンは「お宝ローン」になるかもしれず・・・・・・・いやいやいや、これが失敗の始まりか(笑)
やっぱり返そうかなと思う、今日この頃なのです(^^;)
コメント
>「お宝ローン」
これは難しいですよね。
何しろ貸し出す方にもわからないのですから・・。
とっとと国債が大暴落を起こして欲しいのですが、個人向け変動国債は低金利を更新し続けています。
住宅ローンは手数料さえ考慮しなければ変動の方がいいかもしれません。
住宅ローン減税はそれぞれで環境が違いますが、そろそろ国も現金で買う人の優遇策も大きくして欲しいものです(新規住宅購入者の固定資産税の無料化とか・・)
投稿: 預金王 | 2013年4月15日 (月) 22時00分
いろいろ固定的なルールを決めてはじめたつもりでも、ここまで相場の激変が発生すると、ルールをいじろうかなぁと考えてしまうものですよね。
私は、外国株の急上昇は余り気にならないのですが、どうも日本株の急上昇は気になる方で、いったん「リバランス」という名で利益確定させたくてうずうずしています。
そうはいっても、外国株も日本株もほぼ同じように上がっていますし、円安効果で外国債券も上がってますし、日本株だけ先に利益確定するというのは変なのですが。
情報過多があって、日本株はどうにもこうにも、「いじり」たくなる投資先です。
投稿: 世界のREIT | 2013年4月15日 (月) 23時23分
みなさまコメントありがとうございます。
>預金王 様
固定資産税ゼロは厳しいかもしれませんね。
>世界のREIT 様
日本株は確かに気になる存在です。ルールは、それを決める意思決定自体に邪念が入りそうで、なかなかむずかしいですね(^^;)
投稿: NightWalker | 2013年4月15日 (月) 23時38分
はじめまして
みなさんも値上がりが急になると売りたくなる要求にかられるんですね。
定年後のためにと引退の数年前に積立を始めてからは低迷のままで、インデックス投資は将来のため・・と自分に言い聞かせて我慢してました。
正直なところ、最初の大きな上昇に直面して迷っております。
特にリートの急な上昇には戸惑うほどです。
売るにしても他も上昇してるので、ここはじっと我慢だと思い、アロケーションが大きく崩れた部分だけ修正売買で様子見しております。
投稿: そろそろ解約年齢 | 2013年4月17日 (水) 08時30分
そろそろ解約年齢様
コメントありがとうございます。
インデックス投資とは、売らない投資を意味していないのです。
>アロケーションが大きく崩れた部分だけ修正売買
ひょっとすると誤解されているのかもしれませんが、これを、リバランスと言っています。全部売ろうという話ではないんですよー(^^)釈迦に説法になってしまっていましたら、お詫び申し上げます。
投稿: NightWalker | 2013年4月17日 (水) 22時58分
今回のエントリーを拝読し想起したのが、水瀬さんのブログでした。
>「出口戦略」とは、もともとは軍事用語で「敗勢からの撤退作戦」という意味でしたが・・・
ということですが、その主体が誰であれ、投資を何らかの戦略と捉えるならば、短中長期的なスパンの違いはあっても、その時々の出口を予め想定しその時が到来したら事前の戦略通り基本的には粛々履行せざるを得ないのだと思います。
とはいえ、我々個人投資家を含め相場に関わるものであれば公私に関わらず誰でも、このような急上昇時に(含み損を解消過程ならばなおさら)「売りたくなる」衝動に苛まれる方がいらっしゃるのは、人が共通して有するバイアスとして当然の性質なのだとも思います。
しかしながら、事前に戦略があるにも関わらずそのようなバイアスに任せて時折舞い降りる好機に売ったり買ったりすることをもってアドホックに良しとするのであれば、それはもはや戦略無視の海図なきギャンブルの類なのだと思うのです。
そうであるならば、機関であれ個人であれその程度の違いはあれど、このような投資上のジレンマを解消することはできずとも可及的に低減することこそ、投資家としての永遠のテーマのように思う次第です。
そういう意味では、黒田新日銀体制の「出口戦略なき(黒田総裁曰く、「具体策については時期尚早」)」新金融緩和については、政府が過剰過ぎるリスクテイクをしたということで、畏怖感を覚えています。
投稿: キセン | 2013年4月17日 (水) 23時38分
キセン様
コメントありがとうございます。
たしかに出口戦略という言葉、正確性のない政治家的な表現ですね(^^;)
黒田日銀は、出口のことを考える前に、短期的なインフレ実現に行き着かない可能性もあるかなーと思っています(^^;)
投稿: NightWalker | 2013年4月20日 (土) 14時55分