直販投信の二つの存在意義
直販投信と呼んでいる投資信託の意義というのは何なのか、改めて考えてみました。
直販投信には、二つの存在意義があります。
ひとつは、ブティックファンドという性格。
大規模な大量生産型ブランドではなく、職人が1個1個作っていくというような感覚のあるファンドです。
ただ、この性格のファンドの場合、
必ずしも直販でなくてもよいのではないか?
という気もします。
実際、ひふみさんのSBI証券に続いてコモンズ30さんも楽天証券へ販路を広げました。藤野さんはかつて楽天さんと組んで鞍馬天狗っていうのもやってましたね。
さわかみさんは、最初は、ウツミ屋証券さんと取引がありましたが・・・・その後は、直販投信に組み入れてもらい販路を広げると言う・・・(笑)、完全な直販ではないようなところあります。
さて、長々書いてきましたが、もう一つの存在意義です。それは、
- 直販だから安い
という性格です。
バンガード型とでもいうべきこのタイプ。ご存じのように日本に該当する直販投信は存在しません。
日本の直販投信は、基本的には、前者のタイプです。
バンガードが偉いのは、単一商品を売っているだけではなく、アクティブもパッシブも各種取り揃えてお安く売っているところです。
この点、MRFさえない日本の直販投信とは一線どころか十線を画します。
ちなみに、後者に最も近い位置にいると思われるのは、私の考えでは
普通のファンド運用会社さん
です。
昔から存在しM&Aを繰り返してがんばってきた、STMやeMaxisシリーズを運用している会社さん自身が、下請けから脱却し、直販してくれないでしょうか?
かつて挫折した経緯もあるこの試み。
再度チャレンジする勇気ある経営者の登場を、日本版バンガードの登場を切に願う今日この頃なのでした。
コメント
コモンズ30さんは、SBI証券には、販路拡販してないのでは? 教えおこう
投稿: 平野駅 | 2013年2月24日 (日) 13時31分
素朴な疑問ではあるのですが「直販だから安い」は成り立つものなのでしょうか?私は実際には「安い直販投信がある」だけではないかと思っています。
餅は餅屋ではないですが、費用さえ適切であれば運用している会社は運用に専念して泥臭い(下請けの?)販売は販売会社に任せた方が実は効率がよかったりしないかと考えています。
もちろん三井住友トラストや三菱UFJ投信であればグループ内連携などで直販を立ち上げることも不可能ではないでしょうが、コストは下がらない上に販売ルートが減るだけになってしまう可能性が高い気がしています。
投稿: TA | 2013年2月24日 (日) 20時20分
みなさまコメントありがとうございます。
>平野駅様
ご指摘ありがとうございます!
日本語が変でしたね、修正いたしましたm(__)m
>TA様
たしかにそういう側面はあるかもしれませんが、産地直送だから安い、というのを目指してほしい気はするのです。
投稿: NightWalker | 2013年2月24日 (日) 23時05分