日興AM年金積立インデックスファンドの新興国株式・新興国債券の信託報酬引き下げ
というわけで、ここにきて、日興さん、大勝負。新興国株式&債券のインデックスファンドの信託報酬を下げてきました!
年金積立シリーズの信託報酬を見比べてみましょう。
ファンド名 | 信託報酬 (税込) |
年金積立インデックスファンド225 | 0.651% |
年金積立インデックスファンドTOPIX | 0.651% |
年金積立インデックスファンド日本債券 | 0.473% |
年金積立インデックスF海外株式(ヘッジ無) | 0.882% |
年金積立インデックスF海外株式(ヘッジ有) | 0.882% |
年金積立インデックスF海外債券(ヘッジ無) | 0.704% |
年金積立インデックスF海外債券(ヘッジ有) | 0.704% |
年金積立インデックスF海外新興国株式 | 0.578% |
年金積立インデックスF海外新興国債券 | 0.546% |
なんと、日本株式や先進国株式 海外先進国債券クラスよりも低い信託報酬率!
日興さん、戦略的な価格設定です。
なんでだろう?
も、もしやっ?
早くも、
投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 狙い
ではっ??(笑)
それはさておき、日興さんありがとうございました!!
・・・・・・・・・・ついでに 先進国株式クラスなんかも下げてくれないかなあ(笑)
コメント
Twitterとか、すごいスピードで拡散してたんですね~。さすがIT社会。ところで、
>・・・ついでに 先進国株式クラスなんかも下げてくれないかなあ(笑)
結論から言うと、今回の件は”偶発的事故”ってやつですね。今、401Kの分野で、個人型、企業型を問わず新興国関連、局地的にセールス合戦がヒートアップしている気配です。例えば、先日、紹介した石川県機械工業厚生年金基金で扱っている企業型(総合型)401K。設立は2007年4月。私が09年頃?、発見した時点では基本4資産。最近、ここ1、2年で住信AMの新興国関連を追加した気配です。2年くらい前に出たSBIダイレクト401K(中小企業向け)には、最初から、今、話題になっている日興AMの新興国関連、入っていました。個人型では、例えば、2007年に出来た琉球・個人型でも2010年に、後になってから、新興国関連追加されました。その他、百五銀行、中国銀行なんかの個人型も見て下さい。05年以前から、基本4資産で401K設立。ここ、1,2年で新興国関連を追加したようです。
2000年代前半は大企業中心、後半は、特に税制適格退職年金(通称、適年、年金の三階部分)の廃止に併せて中小企業の401K導入が進んだ。この適年廃止が12年3月ですから、一通り、基本4資産の企業型401Kが打ち止め。次の401K関連のセールスの主戦場は・・・?
リーマンショック後、2、3年前、DCでも新興国関連がないと期待収益率が上げられない、なんて議論があったでしょう。あれですよ。個人型、中小企業向け401Kのセールス動向が、大企業向け401Kでも、地下では繋がっている、連動しているんですよ。昔に導入した、(大)企業型401Kは基本4資産中心だから、今になって新興国関連、売り込みに行っているんですよ。そのとき、セールスポイントは、「うちの新興国関連、○×社より□.△%低いですよ」とかで売りこみ易くなります。特に大企業相手だと。
つまり、今回の日興AM,新興国関連は、本来は401K用に作られたやつ、偶然、一般個人投資家にも売りに出していたので、お零れで、序に下がったと言うことです。STAM,CMAM,eMaxisに対抗して、意識して、ではなく、401Kのセールス目的に値下げしたと(続く)。
投稿: Werder Bremen | 2012年2月18日 (土) 01時01分
Werder Bremen 様
なるほど、401K !
401Kの販促のついでですか・・・、ついでに先進国株式も・・・・
・・・いやいや、やっぱりfoy2012狙いでしょう!(笑)
投稿: NightWalker | 2012年2月18日 (土) 01時22分
みなさま
ちなみに私のtwitterアドレスは、@nwalkerzです。
twitterの方でもたまに会話が弾んだりします。どうぞよろしく
投稿: NightWalker | 2012年2月18日 (土) 01時24分
(続き)
>・・・ついでに 先進国株式クラスなんかも下げてくれないかなあ(笑)
例えば、この前、紹介した、あの幻の名品、中央三井インデックスコレクション(外国株式、0.168%)みたいなやつってことですか?
それでは、あのファンド使っている中部電力企業型401Kの状況を考えてみましょう。注目ポイントはあの決算書、確定拠出年金移行時”差異”です。どのタイプの三階年金部分を401Kへ移行したのか判りませんが、仮に3割強、運用に失敗して積立不足していると仮定すると、中部電力401K全体の運用総額は昨年、スタート時点でザックリ、500億円かと。全部、投信に投入しません。半分以上、6割とかは預金、保険とかのメニュー選択?。半分以下は投信。インデックスコレクションシリーズ、バランスファンド3本に計50億円強、基本4資産に80億円くらい。計、130億円の残高。その他、アクティブファンドとか新興国が入っていると思います。そう考えると、元本保証系に300億円で投信系に200億円くらい。ザックリ、辻褄が合っているかな?
さらに毎月掛金が1~2万円。まあ、1.5万円としますか。マッチング拠出があれば、もう少し増えますが。中部電力の従業員数は1.6万人。1.5万円×1.6万人=2.4億円/月⇒28.8億円/年、401Kに流入します。勿論、全部、投信ではないですが、まあ12億円弱が毎年、投信へ?個人、一般販売と違い、60歳まで払い出しできないので、30年、50年・・・と長ーいお付き合いで信託報酬手数料が貰えます。
さらに中央三井は口座管理料も貰えます。個人型は年間6千円前後ですが、(大)企業型だと勤務先企業が1人当たり、年4千円程度を払います。半分は財務省?金融庁?厚労省?の天下り先の国民年金基金へ(汗)。残りは401K運営管理機関へ。中部電力の場合、2千円×1.6万人=3200万円くらいが、毎年、中央三井へ?これは投信、預金を問わずに懐へ。まあ、こちらは小さいかな。
まあ、もろもろ、中央三井の儲けを考えてみると、中部電力、1.6万人程度の大企業、1社でも捕まえるとこれですからね。大口顧客(大企業)、一匹、捕まえてくると儲けはデカイですは。大間のクロマグロ、一匹(一本)、500万円でしたっけ?銚子沖のサバ、イワシ、サンマ・・・。まあ、何万匹か集めれば、大間のマグロ一本と・・・。金融機関の401K営業部隊は、銚子沖ではなく、吹雪、高波の下北半島、大間沖に出漁中?基本4資産しか入っていない既存の(大)企業型401Kに新興国関連、売ってこい!と発破をかけられているのではと推測しています。
あの中央三井インデックスコレクションシリーズ(0.1%台の激安商品)、運用開始から1年間くらいは自己設定、百万円程度しかなかったんですよ。それが突然、残高、20億円くらいにジャンプしたんで、「ああ、大間のクロマグロ釣ったな~」って(汗)。この例から判断すると、中小企業向けとか個人型とか、まして一般販売(個人顧客)に0.1%台の激安品を放出するとは・・・。
>日興さん、戦略的な価格設定です。
>なんでだろう?、も、もしやっ?、早くも、
ということで、これはNightwalkerさん他、個人投資家の皆が勘違いかも。
(更に続く)
投稿: Werder Bremen | 2012年2月18日 (土) 02時58分
ということで、このシリーズ最終回です。実は日興AMだけじゃなく、401K用の新興国株式インデックスファンド、具体的、データを「投信まとなび」や各社、目論見所で調べてみると残高順に(あくまでDC用です)、
1.野村(約50億弱、0.798%→0.588%、12年4月から)
2.日興(約23億強、0.8295%→0.5775%、12年2月から)
3.すみしん(約13億弱、0.735%→0.609%、12年2月以前から?)
4.三菱(約8億強、0.609→0.5775%、12年3月末から)
5.三井住友(1億円、0.588%、11年4月設定)
6.DIAM(0.5億円、0.6195%、11年5月設定)
実際に各社の動向を調べて、ビックリ!値下げデットヒート?チキンレース?が最近、始まったみたいですね。今年に入ってから、急に値下げ競争始めたか、5&6のように昨年、新規参入したとか。
まさに、ここ1,2年で、あの石川県の中小企業用DCに追加設定されたとか、個人型DCに追加設定されたとか、その流れが、今度は、既存の、古くから設定された、基本4資産しか組み込まれていない(大)企業向け401Kに売り込み掛けるセールス動向が伺えますね。全船、銚子沖ではなく、大間沖へクロマグロ狙いで集結。昔、青森県に住んでいた頃、大間崎へ行ったことあるんですけど、あの海峡、対岸の北海道、すぐ目の前に見えていて狭いところだと20Km位なんですよ。大型船がひしめき合うと、衝突しないか心配です(悲)。何隻か沈没かな?潮の流れは速いし、海水温は低いし、大丈夫かな(笑)。
冗談はさておき、日本企業らしさも丸出しですね~。2と3は同じグループ企業内。本来なら、どちらかに注力して1本だけ売り込めば良いのに、股裂き状態(汗)。まあ、東電とか、九電とか記者会見を聞いていると、「お前ら、世間一般人の常識あるんか?」なんてことありますから、2&3の同一グループ内で意思統一なんか出来る訳ない?2&3で、どちらか1本に絞ってきたら、特に2に絞ったら、一般販売の個人投資家も恩恵受けますね?
残高だけで行けば、1の単独と、2&3の連合軍の一騎討ちかな?1は表では、ボッタくり商法で有名ですが、裏(DC)では、一応、良識ある商売。インデックスファンドは残高勝負の面もありますから、体力のあるガリバーNさん、どうなるかな~。1が勝てば、琉銀個人型利用者にお零れがきます。
神のみぞ知る、勝敗の行方はと。
わ、もう4:30だよ、面白かったわ~、ホナ(笑)。
(注)住信の2012年2月1日付の請求目論見書では0.609%と書いてある。投信まとなびには0.735%。
(注)三菱・目論見書に(注)2012年3月30日以降、以下の通りとなる予定です。
純資産総額×年0.5775%(税抜 年0.55%)
と書いてある。
投稿: Werder Bremen | 2012年2月18日 (土) 04時37分
やはり、401k狙いだと感じます。
投信に興味のないもしくは、わからない人が、ある日突然「元本保証型」「信託報酬」「為替ヘッジ」などのワードに遭遇して、「さぁ〜これから定年までコツコツ積み立てしましょう」「投資は基本4つの資産クラスに分散です」みたいなことが起こってます。
たぶん、社員の皆さんは基準価額の「額」の字に気づいていないと思います。
新興国クラスを選択する人がどれだけいるかわかりませんが外国株式や債券クラスは0.2%で信託報酬を設定されてますから、0.5%でもまだ高いくらいに見えるかもしれませんね。
余談ですが、国内株式アクティブにフィディリティ日本成長株ファンドがおすすめされているのですが、モーニングスターの朝倉社長さんの金融庁へのプレゼン資料でJFザジャパンとのパフォーマンス比較されてました。
ちなみに、信託報酬1.6%台です。
金融リテラシーって大切ですね。
投稿: kubojah | 2012年2月18日 (土) 05時17分
Werder Bremen 様
さすがです。
研究成果発表ありがとうございます!
今後のさらなる切磋琢磨に期待ですね。
kubojah様
なるほど!
だとすると、けがの功名?でfoy2012かもしれませんね(笑)。
投稿: NightWalker | 2012年2月18日 (土) 17時23分