1950/1~2011/12までの日経平均
年の区切りということで、時々やっている、日経平均のリターンの分析です。
1年、5年、10年・・・・50年という各期間でのリターンを年次リターンに換算し、最大、最小、平均値をそれぞれプロットしたものですが、 期間が長くなればなるほど、平均の7%近辺に収束していってます。
さて、今回注目したいのは、
- 2011/12月に25年間、30年間の年次リターン最低に なった
- 25年の年次リターンが、-3%以下に! 30年のリターンがかろうじて0%。
という点。
つまり、この30年間は、単なるバイ&ホールドだった場合、貯金した方がましだったということになります。
まあ、ここで、長期投資家的視点からすれば、分散投資やリバランスやドルコストなどのお話を持ってくるわけですが、もう聞きあきたと思いますので、ここでは自重しておきます(笑)。
ご参考にグラフを。(10年、20年、30年、40年、50年期間の年次換算リターンの推移になります)
このグラフから明るい兆しを無理やり(笑)読んでみますと・・・10年、20年のリターンは、底を打ったかも、ということが言えるかもしれません。
特に10年リターンは、数年後にプラスに転じる気配が感じられます。
言い換えるなら、日本株は、これ以上下がらないところまで来ている、という見方もできます(^^;)。
もし、40年リターンや50年リターンがマイナスにならないと仮定するなら、1989年12月の最高値、38915.87円を、2029年とか、2039年には、キャッチアップするかもしれないません。
こう考えれば、少しは未来に希望が持てます。
ただ、その時は、大きなインフレになっているかもしれませんね。
もちろん、高齢化の進む日本においては、国民の多く(すなわち高齢者)にとって、実はデフレこそが望まれ、そういう政策がとられ続けるのかもしれませんので、どっこい、そうはならず、平和な春が続くのかもしれません。
コメント
単純に日経平均チャートの水準だけでもこれ以上下がらない水準ではという感じはしますが、肝心の金融機関の資産が評価できないっていうのが不安でもあります。
手持ちの米株は好調ですが、日本の方が回復するには…何が根本的な問題なのか気になります。。
投稿: ネコ | 2012年1月 3日 (火) 17時54分
ネコ様
コメントありがとうございます。
結局、日本企業の収益力ということですが、そのためには、多くの国民の意識が、真の経済重視型に変わることが重要と思っております。
残念ながら、金儲けを悪とする風潮がいまだ残っているような気がしますので、もう少し時間がかかりそうですね。
投稿: NightWalker | 2012年1月 4日 (水) 01時51分