実効為替レート
円高ですね--。
海外資産比率が高いと為替レートは気になります。円高になると下がりやすい日本株保有者もまたしかり。
こういうとき、多少心を落ち着かせる道具として、実効為替レートというツールがあります。
日銀さんのサイトにデータがありますのでグラフ化してみます。
実効為替レートは日銀さんのサイトの説明を引用しますと・・・
実効為替レートは、特定の2通貨間の為替レートをみているだけでは捉えられない、相対的な通貨の実力を測るための総合的な指標です。具体的には、対象となる全ての通貨と日本円との間の2通貨間為替レートを、貿易額等で計った相対的な重要度でウエイト付けして集計・算出します。
いろんな通貨の加重比率やら物価やらを加味して調整した値です。
ここによると
1999年1月4日(この時点を100として指数化)
とあります。
100を超えると、この時点より「円高」、少なければ「円安」ということになります。
実効為替レートを見る限り、今は、決して、一部報道機関で言われているような「超円高」ではないということになります。まあ、ふつうの状態。
想像するに物価の影響が大きいのかなあ。
円高対策は、いろいろ言われていますが、円高のメリットを全力で享受できる環境(海外資産が安く買え、資金も潤沢に準備する)を整えるという発想が必要かもしれませんね。そうすれば市場原理で、ある一定の歯止めがきくかもしれません。
個人投資家的には、たとえば、海外投資の税金を思いっきり安くするとか、バンガードの商品を簡単に買えるように海外口座開設に関する敷居を思いっきり下げるとか(笑)
とはいえ、急激な為替変化は精神衛生上も望ましくないとは思いますので、当局の皆様には、よろしくお願いしたいところです。
コメント
実感として95年の円高の時とは違いますね。
オーバーシュートした感じが全然しないので、70円割れても個人的には驚きません。
投稿: レバレッジ君 | 2011年10月27日 (木) 18時53分
レバレッジ君様
50円くらいになっても驚かない気がしてきました。
投稿: NightWalker | 2011年10月27日 (木) 22時25分