インデックス投資が奪う株式市場の活力
一般人は気にする必要はない。
です。
情報も少なければスーパーコンピュータによるアルゴリズム取引もできない一般人がマーケット平均に打ち勝つのは大変困難です。
むしろ株を買うだけ立派ではないでしょうか?(笑)
また、もしもインデックス投資により市場の非効率化が進んでいるとするならば、アクティブ投資の方が有利になるはずであるにもかかわらず
大半のアクティブ型投信がインデックス投信を下回る運用成果にとどまっている
これが、なぜなのか?
不思議です。
私は、この現象を説明しきる理論は実はまだないのではないだろうか?と思っていますが、この理論を組み立てられる人は、おそらくノーベル賞ものでしょう。
ほかにも
- アクティブ投信のコストはどうしてこうも高いのか?
とか
- なぜ日本にはバリューインデックスファンドがないのか?(笑)
など、謎は多いわけです(笑)。
ちなみに、冒頭の記事では、日本の企業が預かった資本に見合った利益を出せてこなかった理由にインデックス投資があるのではないかと思わせるような書き方をしています。
私は、日本はそれ以前だと考えています。
日本における株式投資の最大課題は、そもそも多くの人が
投資に興味がないどころか否定的ですらある
ということにあると思っています。
株式というシステムに対する国民の参加率が低いことにも起因して、株主利益を守る(たとえば株主を守る税制であったり、利益を出せない経営者に対するペナルティなどの)システムが十分に働いていないからではないだろうか?
と私は考えてます。
なお、私は、ウェルズリーインカムファンドやさわかみファンドを持ってたりするので、完全なインデックス投資家ではありませんので、念のため。
コメント
>>日本の株式投資家はどうして株価指数(インデックス)連動型の投資がこれほど好きなのだろう。
こういう書き出しで始まる文章ですが、
「これほど好き」といえるほど、インデックス投資の全体に占める割合が高いとはとても思えないのですが。
たしかに、日本株投資信託の残高上位という場面に限って言えば、インデックス投資が「ずらりと並んでいる」のは確かですけれど、
全体を等してみれば、ぜんぜん、「これほど好きなのだろう。」などと言えるような割合に達していないと思います。
そこが、全体としてよくわからない記事だなぁと思いました。
投稿: 世界のREIT | 2011年7月 6日 (水) 04時48分
世界のREIT様
コメントありがとうございました。
>全体としてよくわからない記事だなぁ
まさに、その通りではないかと思います・・・(^^;)
投稿: NightWalker | 2011年7月 6日 (水) 06時12分
どうもこんばんは。
>大半のアクティブ型投信がインデックス投信を下回る運用成果にとどまっている
この理由について考えてみると、すべてのアクティブ運用の結果を加重平均するとすべてのインデックス(パッシブ)運用の結果を加重平均したものと同じになるはずです。これは特定の市場、カテゴリーに切り分けても成り立ちます。
ただ運用の結果はネットのリターンからコストをひいたものです。そのコストは高い売買回転率による売買コスト、高い信託(運用)報酬などによりアクティブ運用の方がインデックス運用より平均的に高くなります。
つまり期待リターンがアクティブ運用の方がインデックス運用より低くなります。
それを何年も続けて長期になればなるほど平均に回帰して、期待値の低いアクティブ投信はインデックス投信にリターンが負けていくものの割合が増えていきます。
そしてこれは平均の話なのでいわゆる市場の効率性とは関係しない、と考えますがどうでしょう。
投稿: kuro | 2011年7月 7日 (木) 02時12分
kuro様
コメントありがとうございます。
敗者のゲームなどに書かれている「全アクティブ投資家を足し算すると市場平均になってしまい、実際にはそこからコストを引き算したものにになってしまう」という考え方ですね(^^)。
この考え方は、CAPMのシャープさんでしたっけ?
投稿: NightWalker | 2011年7月 7日 (木) 06時34分
インデックスであろうと個別株であろうと株を買ってることには違いないので決して活力を損なうなどという言いがかりは間違っています。新興企業にお金を出すことだけが活力と思っているのなら、投資の本質をそもそも履き違えています。資本が必要なのはどの企業とて同じで、その中でも利益をより生み出すところへ自分の資本を投じることが大切です。インデックスに組込まれた、歴史ある企業に投資するのはひとつの立派な戦略と言えます。
投稿: kacky | 2011年7月 7日 (木) 22時22分
どうもこんにちは。
おっしゃるとおり、敗者のゲームなどの本で読みました。この考え方だと効率的市場仮説とかに関係なく、統計的にインデックスファンドが有利なことが示されるので、感銘を受けた覚えがあります。
個人的には効率的市場仮説は信じていませんが、投信はほぼインデックス投信で保有していますし、個別株にも投資しています。市場の活力うんぬんはパッシブ運用が日本よりもメジャーなアメリカ市場の活力が落ちていない以上いいがかりみたいなものでしょう。
シャープのCAPMは資産の期待リスクプレミアムはその資産のβに比例する(β×マーケット・リスクプレミアムになる)といったものだった気がします。
投稿: kuro | 2011年7月 8日 (金) 12時26分
>kacky様
インデックスは、市場で評価された企業はそれなりの比率で投資され、市場で評価されない企業も、それなりの比率で投資されますよね。
一時的には過大あるいは過小評価される場合もありますが。
Kuro様
おっしゃるように米国ぐらいのパッシブ投資比率になってから心配しはじめても十分間に合うような気がします(^^;)
投稿: NightWalker | 2011年7月 8日 (金) 21時32分