税制改正 2011・・・・・・・?
2011年度税制改正による 主な増減税の見込み額 (億円、平年度ベースの国税分) | |
減価償却制度見直しなど課税ベース拡大 | 6,500 |
相続税の増税 | 2,900 |
地球温暖化対策税(環境税)の導入 | 2,400 |
給与所得控除の縮減 | 1,200 |
成年扶養控除の縮減 | 800 |
中小企業向け租税特別措置の見直し | 200 |
退職所得課税の見直し | 100 |
法人実効税率5%引き下げ | -13,500 |
中小企業軽減税率3%引き下げ | -700 |
雇用促進税制など | -700 |
贈与税の減税 | -100 |
合 計 | -900 |
トータルすると、プラスマイナスほとんどゼロ?(実際は900億減税)
意味ないのでは?
まてよ、日本最高の頭脳集団である官僚のみなさんが、こんな単純なことが分からないはずがありません。
これは、おそらく、官僚のみなさんからの
- こんな税制改革なんて意味ないでしょ、だから、やめましょうよ
というメッセージと受け止めました。
多くの方が指摘されているのは、
- 法人税減税しても、減価償却制度を見直しをしてしまっては、意味は半減。
- 法人税減税による歳入不足を補う方法としては、企業収益の増大を図る施策、たとえば、規制緩和政策などとのパッケージが望ましい(規制産業策もあるが、特定業界への恣意的な施策になるため望ましくない)
- 相続税を2900億円増税したのに、贈与税減税が100億円では、所得の世代間移転が進むはずがない。
- サラリーマンの高額所得者いじめをすることに何の意味があるのか。役員クラスは、個人事業主になった方が良い。
- 本当は、個人の所得税を減税し、その分消費税を上げるというのが、人口減国家の日本の改革の方向性ではないか?
などなどでしょうか?
コメント
官僚のみなさんに実害の出ない仕事で、とりあえず残業代がもらえそうですからね
・・少なくとも終身徹夜組には失礼ではないかと推察するのですが・・彼らに何を命じるかは政権次第ですから
投稿: | 2010年12月17日 (金) 00時10分
?様
コメントありがとうございます。
確かに、これに付き合わされる方々は、たまったものではありませんね。
誤解を招きそうなので、この一節は削除いたします。
ご指摘ありがとうございました。
投稿: NightWalker | 2010年12月17日 (金) 06時36分
>法人税減税しても、減価償却制度を見直しをしてしまっては、意味は半減。
減価償却制度の改正は償却スピードを少し遅くするだけですので、耐用年数の期間を通した納税額の合計は変わりません。実質的な増税は納税の前倒し化による金利分の効果だけですから、わずかなものです。
>こんな税制改革なんて意味ないでしょ、だから、やめましょうよ
今回の税制改正は所得の再分配の色合いが強いので、差引合計の税額があまりかわらなくても意味が無いわけではないですね。
投稿: ベム | 2010年12月17日 (金) 11時39分