上場インデックスファンド海外先進国株式(1680)とSTAMグローバル
さて、鳴り物入りで登場した上場インデックスファンド海外先進国株式(1680)。
そろそろ、比較してみたいと思います。
対するは、もちろん、STAMグローバル株式インデックスオープン 。
なんか、ずれまくってますね。同じ指数のファンドとは思えません。
この差は何なのか?
1680の高値と安値の比較も見てみましょう。
時折、高値サイドにハザードがありますが、ほぼ同じです。その日の値動きによる影響は主因ではなさそうですね。
1680と先進国株式インデックスファンドはよく似ているが別のファンドである
と言わざるを得ない結果です。
日本のETFマーケットの非効率性を映し出しているということなんでしょうかねー。
たとえば、海の向こうのVanguard Total World Stock Index ETF(VT)とそのVanguard Total World Stock Index Fund(VTWSX) を比べてみますと・・・・
うーーん、ほとんど同じだなあ 。すごいなあ。
社会主義が差別用語になってしまう彼の国アメリカの市場とわが国の市場の差は、そう簡単には縮まらなさそうです。
これから考えるに広い意味の保有コストを考えると
海外ETF > 低コストインデックスファンド >1680
ということになりそうです。
ただ、低コストインデックスファンドと海外ETFの差は、だいぶ縮まっています。一部の確定拠出年金専用ファンドは、ほぼ同等水準にあり、為替コストを考えれば、確定拠出年金専用ファンドに軍配が上がります。
我々としては、いつになったら効率的になるかわからない東証のマーケットの成長(すなわち日本国民そのものの成長)を待つより、確定拠出年金制度の拡充や改善を願った方がよさそうです。
コメント
むしろ為替鞘(コスト)についてもっと注目すべきかと思います。ネット銀は店頭キャッシュ販売や小口送金とかのコストがかかる一般銀と違い、公表相場も無いのだから、もっと安くて当然だと思う。はっきりいって20~30銭も取れば、それは暴利です。ここからなんとかして頂きたい。為替鞘が安い(結果はわからんが安い気がする)投信を買えというのは本末転倒です。
投稿: ぱーぷる | 2010年7月17日 (土) 09時25分
私も投信まとなびで比較したのですが
1680 -5.09%
eMAXIS -6.25%
STAM -6.36%
(2010.1.22~7.16)
となっていて少し差がありますしSTAMは負けてます。
ちなみに外国債券では
1677 -6.96%
eMAXIS -7.08%
STAM -7.15%
(2010.1.15~7.16)
ETFに負けているけど差は少ないです。
期間が短いのですがETFが少し有利なのは確かのようです。
まとなびは数値で結果を表示してくれるので便利ですね。
投稿: ぷれでた | 2010年7月17日 (土) 10時18分
こんにちは、いつも勉強させてていただいております。
STAMと1680と比較しますと、STAMのボラティリティの高さが目に付く気がしますが・・。これですと、1680
のほうが「勝って」いるように思われます。
また、バンガードのファンドと、VTはもとは同じものと聞いたことがあります。ファンドを上場しただけだということです。その場合、価格が乖離しますと、常にファンドとETFの間で、鞘取りの取引を行い価格を修正する野じゃないでしょうか。ファンドの規模が大きいとそういうことがしやすいかもしれません。
それと、日本のETFとアメリカのETFの仕組み上の違いもあるかもしれませんね。ファンドの規模・そのETFでアービトラージをする業者にどれだけの厚みがあるかということも違いを生むかもしれません。
投稿: おじさん | 2010年7月17日 (土) 11時08分
皆様コメントありがとうございます。
>ぱーぷる様
為替コストもですが、高いのは売買手数料でしたね。
>ぷれでた様
両者の値動きがぶれているので、勝っている期間と負けている期間がありそうです。3~5年くらいたたないと実パフォーマンスでの比較は難しそうな気がしてきました。
>おじさん様
問題は、基準価額とのETF終値の乖離です。
http://www.tse.or.jp/rules/etf/etf_kairi.pdf
その結果、ボラティリティが低くなっているのだとすると皮肉ではあります。しかし、現在起きているETF価格の上方バイアスが、長期的には是正されるのではないか?などと考えると、購入には躊躇してしまいますよね。(あくまで個人的見解です)
投稿: NightWalker | 2010年7月18日 (日) 11時08分