直販投信について考えてみる
直販投信について、考えていることを整理してみました。
私は、直販投信については、次の二つの道があると思っています。
- 規模を追求し、直販のメリットを生かして、コストを下げる方向
- 規模は追求せず、よりお客様に近いサービスを展開する方向
1は、さわかみファンドが、その例・・・・のはずだったのですが、残念ながら、米国バンガードのように信託報酬の低減という道を、いまのところ選んでくれてません。
セゾンさんには、1の道を選んでほしいと思いますが、FOFという性格上、限界はあります。 もちろん、何らかの手段で運用部門を自前で持つことができれば、さらなるコスト削減の可能性がないとはいえませんが、既存のインデックスファンド運用会社が、直販に踏み切った方が、近道に思われます。
さて、もうひとつの道は、2です。
身近かつリーズナブルな価格の投資相談サービス(月額1,000円~10,000円)と組み合わせては、どうだろうか?というようなアイデアです。
- 独立投信会社が、専属の販売代理店を作る。
- 各代理店は、地域に根差した投資アドバイスをする。
- 本店は、アドバイスのためのコンテンツを用意する。
投信の信託報酬ではなく、投資助言サービスが収入源になります。
- 対象は、投資経験の少ないリタイヤメント世代(ないしは、リタイヤメント予備軍)
- 投資アドバイザー役も、リタイヤメント世代がほとんどボランティアに近い気持ちで実施。(ほんとに利益を追求しない)
- リタイヤメント世代にコミュニケーションの場を提供するという役割も担う(ので、そのための付加サービスが重要)
- 自社のファンドに限り、販売はするが、強制はしない。
- お客様の健全な運用を活動目標とする(リタイヤメント世代に不必要なリスクを取らせないことが大事)
・・・ってな感じ。
各アドバイザーが、真のお客様利益の視点に立てるかどうかが、大事ですね(^^;)。
ジャストアイデアではありますが、備忘のために書いてみました。
コメント
「身近かつリーズナブルな価格の投資相談サービス(月額1,000円~10,000円)」は、かなり無理がありそうです。ボランティア精神で行うとしても、ほとんど収入らしきものがないしくみで、相談に応じる人がそれなりの人数見つけられるでしょうか。
相談員は、かなりの程度、専門的な知識が必要なため、そういう人を動員するとなると、それなりの見返りを用意しないと、人集めができないような気がしています。
とすると、月額1,000~10,000 円の相談料ではペイしないでしょう。
投稿: 乙川乙彦 | 2010年5月17日 (月) 10時47分
乙川乙彦様
リタイヤした元証券マンの人がボランティアで先生をするようなイメージですかねー。
投稿: | 2010年5月18日 (火) 06時22分