日本国債の行方
- 長期金利急上昇の直前は、財務省は、「大丈夫」「必ず守る」だと言うことが多い(気がする)
- 国+家計+企業の資産総和が、プラスのうちは、大丈夫(であって欲しい)
というわけで、今はまだ大丈夫そうです。
今後は、
- 余力のあるうちに、まずプライマリーバランスをトントンにする。そのためには人口減も踏まえてより小さな政府を目指す必要がある。必須。
- 対外経常収支を維持するため国際競争力のある企業を育成する政策を取る(国土の狭い日本で安易な内需期待はいけない)
- 新成長産業を育成する施策は重要である。(そういう意味での内需は重要)
- 新成長産業は、頭のいい人が考えているようなエコとかスマートグリッドとか医療とかになるとは限らない。新成長産業が何かは、政府は考えるべきではなく、自然発生するような政策(規制緩和や減税の類)をすることに注力。
・・・てなことができれば、大丈夫ではないかと考えています。
ただし、輸出産業や大企業をとにかくダメ、とか、困ったら国が助けるべきで大きな政府が大好きとか、国民のみなさんが考えている場合は、そういう政治家が選ばれ、そういう経営者が経営をして、そういう国家政策がとられるわけです(^^;)。
この場合は、いずれ、敷居値を超えるときが来ると思います。
- 不良債権による長期金利上昇、は少しずつではなく急に上がることが多い(気がする)
私が考える最悪のシナリオは、10年後に金利が急上昇することです。
そうならないことを祈り・・・いや信じ(^^;)、長期投資を続けたいと思います。
コメント
NightWalkerさん、いつも有益な情報ありがとうございます。
今回もわざわざエントリを起こして頂き感謝です。
概ね同感と言うかほぼ問題点は網羅されているような気がします(^^)
>ただし、輸出産業や大企業をとにかくダメ、
資源の無い日本はやはり産業頼りだと思います。
おっしゃるとおりで今の産業をもたせつつ新産業育成ですね。
ただし、私は労働者でもあるのでそちらに対してあんまり厳しい政策もなあと思ったりします。
>私が考える最悪のシナリオは、10年後に金利が急上昇することです。
>そうならないことを祈り・・・いや信じ(^^;)、長期投資を続けたいと思います。
金利はある程度上がらざると得ないと思います。(円安もくるかも)
産業がある程度頑張れば国家破綻までは行かないでしょう。
私も海外にもバランスよく投資してればなんとか乗り切れると期待して長期投資ですね。
投稿: ぷれでた | 2010年5月10日 (月) 20時12分
ぷれでた様
金利(≒物価)は、急上昇ではなく、緩やかに上がってほしいものです(^^;)。
投稿: NightWalker | 2010年5月10日 (月) 23時26分
いつも勉強させていただいております。
政府はインフレ政策の誘惑を逃れられないでしょうね。ある程度の、インフレ・金利上昇は仕方がないでしょう。極端なことにならないことを祈りたいところです。
投稿: おじさん | 2010年5月11日 (火) 16時05分
おじさん様
>極端なことにならない
小さい政府政策と日銀さんの連携にかかっております。
投稿: NightWalker | 2010年5月15日 (土) 23時02分