何故、日本人は「20年の停滞」に甘んじているのか
斎藤先生のコラムです。
で、興味深いが、寄せては返す波のごとく何度も繰り返される問題が提示されていました。
- 何故、日本人は「20年の停滞(two lost decades=TLD)」に甘んじているのか
- 何故、日本は世界経済の構造変化を的確にとらえ、対応できなかったか
- 何故、日本の政府、日銀など政策当局やオピニオンリーダーは有効な打開策を提示できず、かつ実行できなかったか
- では、10年代の日本経済にとって「失われた20年」の罠から脱する必要条件、十分条件とは何か
で、寄せては返す波のごとく何度も繰り返される問題の割には、私自身の考えを書いたことがなかったような気がするので、書いてみます。
もちろん、長期投資家目線です(笑)
(1) 何故、日本人は「20年の停滞(two lost decades=TLD)」に甘んじているのか
⇒ 戦後~1990バブル崩壊まで続いた40年にも渡る信じられない成長には、それに相当する長い調整期間が必要だった。ひょっとすると40年くらい停滞するかもしれない。
でも、あと20年くらいすれば、調整期間の終焉とともに日経平均の過去最高を突破できるかもしれない。
(2) 何故、日本は世界経済の構造変化を的確にとらえ、対応できなかったか
(3) 何故、日本の政府、日銀など政策当局やオピニオンリーダーは有効な打開策を提示できず、かつ実行できなかったか
⇒人間とは、えてして、そういうものである。自分だったらどうにか、なっただのと思ってはいけない。
(4) では、10年代の日本経済にとって「失われた20年」の罠から脱する必要条件、十分条件とは何か
必要条件⇒グローバル資本主義で世界ができていることに国民の多くが気づく。
十分条件⇒そのルールの中で必死で戦い勝ち残る
以上です(^^;)。
身も蓋もないなあ(笑)。
斎藤先生のご意見は、斎藤先生の長い文章をお読みいただければと(^^;)。そういえば、野口先生も長いよなあ。
短いが短絡思考ではない
そんな文章が好みの私は、
一見簡単だが、お手軽思考の産物ではない
インデックス投資をしております。お粗末(^^;)。
コメント
必要条件⇒グローバル資本主義で世界ができていることに国民の多くが気づく。
ほんとにそうだと思いますが、気付きますかね?派遣村だのいってごね得万歳の国になりつつあるような気がしてなりませんが。。。
20年で変わるといいのですが。
投稿: hide | 2010年2月17日 (水) 23時13分
こんばんは。
ネット証券でインデックス投資している人はある意味変化に適応していると思います。
インターネットで情報を収集して世界中の有利な商品に投資してます。
それが日本株に行くとは限らないのが悩ましいです。
20年前はインターネットもネット証券も無かったのですごい違いです。
これが使える人とそうでない人の差は広がりますよね。
投稿: ぷれでた | 2010年2月17日 (水) 23時35分
派遣村のごね得は関係ないと思うよ(笑)
茹でカエル理論そのものだったんだと思う。
ところで、バブル崩壊後のオピニオンリーダー層って誰なんだろうか?これと言って、居ないはず。
小泉は息子に世襲させる為に、あっという間に引退するし。竹中も派遣会社の役員になんかに天下っている始末。
投稿: yuta | 2010年2月18日 (木) 19時12分
グローバル経済に適応するのも大事ですが、与えられた環境に適応するだけで満足してしまうと、環境に最適化した頃にルールが変わってまた長期停滞という羽目になるような気がします
ここは雄雄しく自らルールをつくるぐらいの気概を見せて欲しいところですね
投稿: hino | 2010年2月18日 (木) 19時54分
皆様コメントありがとうございます。
> hide 様
気がつくころには、グローバル資本主義ではなくなっているかもしれません(笑)
>ぷれでた様
ネット証券がなければ、このブログはなかったと断言できます(^^;)
>yuta様
え、竹中さん、そうなんですか?知りませんでした。
>hino様
その力があったらよいのですが・・・・。
投稿: NightWalker | 2010年2月19日 (金) 01時05分
「そうはいってもJALだから、いずれなんとかなるはず‥」
JALの中にいた人はこんな風に思っていたのかもしれませんね。
「そうはいっても世界の経済大国日本だから、いずれなんとかなるはず‥」
日本人の大部分はこんな風に思って過ごしてきたはずです。
投稿: 世界のREIT | 2010年2月22日 (月) 22時56分
世界のREIT 様
破綻は突然訪れます。
日本の場合は、国債の札割れですね。この場合のシナリオは、ちょっと怖いです。
投稿: NightWalker | 2010年2月24日 (水) 22時41分