デフレ
日経さんです。
政府は日本の物価が持続的に下落する「デフレ」に陥っていると宣言する方向で最終調整に入った。7~9月期の国内総生産(GDP)速報値で、国内の物価動向を示す内需デフレーターが51年ぶりの低水準にとどまったため。早ければ20日に発表する11月の月例経済報告に盛り込む。 7~9月期の物価動向を示すGDPデフレーターは前年同期比0.2%上昇した。ただ国内需要デフレーターは2.6%下落し、1958年7~9月期(3.9%減)以来の大幅な落ち込みとなった。
むむむ、今ごろ宣言ですか・・・・
- デフレでは、給料が上がりそうにない。
- 民主党の政策は、増税のようである。可処分所得は減る。
- 子ども手当は、大学全入時代においては、貯蓄に向かう可能性が高く、消費には向かって呉れそうもないという予測がある。(というか、わたしなら、子ども手当がなかったものとして、貯蓄するでしょう)
短期的なトレンドであることを祈りましょう。
私が最も恐れていることは、
- このまま、無為無策で10年くらいデフレが続く
- ある日、突然、急激にインフレ(円安になる)
・・・・・・って、ちょっと前に、よくあった破綻本みたいなシナリオですね~(^^;)。
日銀さんには、蛮勇をふるって、インフレターゲティングをやってほしいなあ。
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コメント
こんにちは、いつも勉強させていただいております。
私も「破綻本」は信じておりませんでしたが、昨年のリーマンショック後は、預金封鎖だのといったことではなく、じわじわまずい状況が進行してゆく恐れは感じるようにってしまいました。
杞憂に終わるとよいですね。
投稿: おじさん | 2009年11月18日 (水) 13時55分
前回のデフレ脱却宣言はいつなされたのでしょうか?
ネットで調べても判然としませんでした。
投稿: troika | 2009年11月18日 (水) 23時33分
デフレ脱却宣言は確か宣言無しだったはずでは?
(うろ覚えです・・・・。 すいません。)
資本主義社会の富の量はは負債の大きさで決まります。
つまり、GDPが増えるほど国家全体での負債も大きくなります。
通常の経済では家計が貯蓄し、それを企業が借金をして設備投資や技術革新に使って生産性を向上させ、社会全体を豊かにして行きます。
しかし、バブルが崩壊すると、一部の人に富が偏り、多くの人には負債が残ります。その結果、経済全体では負債を減らそうという動きが強まり、金利が下がってもなかなか設備投資などが増えず、不景気が長引きます。
そこで、政府が民間の債務が許容範囲内に収まるまで代わりに国債を発行して債務を肩代わりする必要があるのです。しかし、政府が幾ら国債を発行して景気対策を打っても民間が債務を減らし続ける限り好景気にはなりません。国債発行と民間の債務返済が相殺するからです。しかし、ここで国債発行を止めると、民間の債務返済のみとなりあっという間に経済が縮小します。世界恐慌(1929年)では実際にそういう状態に陥り米国のGDPは半減しました。正常な状態に戻るのは第2次世界大戦後です。
日本経済の閉塞感が強かったり、株価が上がらないのは上記の原因だと思われます。
と言う事は対策は簡単でGDPデフレーターや金利が上がるまで財政出動を続けるべきなのです。それも出来るだけ大きな財政出動を。間違っても途中で財政再建などやるべきではありません。アクセルとブレーキを同時に踏むようなもので、借金だけが増えて景気は回復しないのです。(何処かの国がずっとこう言う状態ですが・・・・。)
あと、日本は世界一の債権国で、大きなデフレギャップが存在するぐらい生産余力がありますから、世界が逆立ちしてもIMFの管理下に入ったり、ハイパーインフレなどにはなりません。むしろIMFの最大の出資国なのですからw
投稿: LEOPARD | 2009年11月19日 (木) 23時34分
皆さまコメントありがとうございます。
>おじさん様
>杞憂に終わるとよいですね。
まったくです。
>troika様
そう言われてみると・・・・(^^;)
>LEOPARD様
私は、財政出動派です(^^)。
投稿: NightWalker | 2009年11月19日 (木) 23時47分
>NightWalker様
そうでしたか、失礼しました。
インデックス内の企業で利益を奪い合ってもインデックス全体から見ると利益は0ですからね。
やはり、経済全体が成長してもらわないといけませんよね。
投稿: LEOPARD | 2009年11月20日 (金) 22時23分
> GDPが増えるほど国家全体での負債も
> 大きくなります。
この場合、GDPとの比率を見なければなり
ません。
年収200万円で、借金50万円
年収2000万円で、借金300万円
どちらが健全でしょうか?
借金の総額だけ見ると、借金300万円の方が
不健全に見えるかもしれませんが、返済は、
年収200万円で、50万円を返済する方が大変
ではないでしょうか。
日本の場合は、GDP(収入)と債務残高(借金)の
比率が異常です。
http://www.mof.go.jp/jouhou/syuzei/siryou/007.htm
財政政策に関してですが、日本経済は、小渕
政権の歴史的なバラマキ財政によって、財政
赤字はOECD諸国で最大に膨らみましたが景気
は回復しませんでした。
回復したのは、小泉内閣の緊縮財政開始後の
2003年以降です。
不況時の代表的な財政政策としては、大恐慌時
のニューディール政策があるかと思いますが、
最近の実証研究では、殆ど効果がなかった、と
いうことになっています。
http://online.wsj.com/article/SB123353276749137485.html
投稿: ひろん | 2009年11月21日 (土) 12時43分
>ひろんさん
>日本の場合は、GDP(収入)と債務残高(借金)の
>比率が異常です。」
いえ、全く問題無しです。政府だけを見れば問題あるように思えるでしょうが、「国家」つまり日本全体では250兆円近くの対外債権を持っていて世界で最も豊かな国家のひとつですよ。
>最近の実証研究では、殆ど効果がなかった、と
>いうことになっています。
そうですね。アメリカを救ったのは第2次世界大戦です。現在に換算すると何百か何千兆円もの戦費を国債発行とFRB引き受けで賄いました。その結果、戦後しばらくは好況が続きました。なにせ「週間空母」の国ですから。
日本がいつまでも復活しないのは、マクロ経済の問題をミクロ経済の感覚で考えるからです。家計や企業会計と国家財政は根本的に違うのです。家計や企業は黒字を目指しますが、当然ながら誰かが黒字を出せば必ず誰かが赤字になるのです。政府の目的を民間経済の黒字化と考えるならば政府が赤字にならざるを得ないのです。他の先進国も同様で政府債務はずーっと増えていて資本主義の歴史上、債務を完済した政府は存在しません。(まあ、破綻して帳消しというのはあるでしょうが。)
なぜ、他の国でそれほど問題にならないのかというと政府支出が乗数効果でGDPを増加させ債務のGDP比が大きくならなかった為です。では、なぜ日本がそうならなかったかと言うと政府支出の効果を打ち消すほど民間企業が債務返済と貯蓄に励んだせいなのです。政府の債務を減らすのは簡単なのです。民間が政府に代わって債務を増やせば良いのです。ただし先進国で政府が黒字化した時と言うのはバブルの頂点だけなのですが。
投稿: LEOPARD | 2009年11月22日 (日) 00時21分