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2009年10月 3日 (土)

顧客優先は本当か

 10/2の日経新聞さんに「顧客優先は本当か」というサブタイトルの良記事がありました。

 野村証券さんと大和証券さんを対比させた内容になっています。

野村証券の株式投信販売額が今年4~6月、1兆4230億円と前年同期の1.7倍に膨らんだ。国内40全体を占める割合は1社で33.6%。証券会社の話題にもなった。「野村は回転売買を復活させたのでは」 回転売買とは短期間で投資家に投信を乗り換えさせて、販売手数料などを稼ぐ手法。

 ただ、野村さんとしては、当然反論。

「冗談じゃない。顧客ニーズの変化にきめ細かく丁寧に対応している結果だ。」野村の清水秀紀役員は説明する。

 このへんは、導入部なので、まあ、派手な表現になっています。

 

記事を要約しますと

  • 野村証券・・・「顧客ニーズの変化にきめ細かく丁寧に対応している結果(野村の清水秀紀役員)短期勝負型のファンドも投入。数千億円規模の資金を集める商品を相次いで出した半面、既存投信の解約額も高水準だった。
  • 大和証券・・・投信営業の成果の評価から「販売額」をなくし、販売額から解約額を引いた「資産純増額」で評価するようにしたところ、解約額は野村に比べると少ない。
  • どちらも「個人に信頼される、長期の資産運用の助言役」を目指している。
  • しかし、プロでもわかりづらい複雑な商品が多いなど、個人投資家の信頼確保には、いまだ課題が多い。苦情相談も増えている。
  • ただ、全体としては、解約率は減少傾向にあり、長期運用を掲げる独立投信も出てきた。

 長期に信頼できる証券会社さんですか・・・・、個人的に言わせてもらうと、

 我が国には存在しない

 と思います。

 自分ですら信じられないのに(おいおい^^;)、他人の言うことを聞いてえらい目にあったら大変です。

 記事の中では、保有コストを0.2%台に下げて成長したバンガードさんの話が出ていました。しかし、日本では、

  • 0.2%台の信託報酬で投信を販売する会社は、ほとんど存在しない。
  • ETFは国内に投資するものがほとんどで、海外に広く投資するタイプのものは、上場すらしない。

 という状況です。 

 最近、ニッセイ日経225インデックス(信託報酬0.2625%)が出たりしてますが、海外へ広く投資するタイプのもので0.2%台は、いまだ出ていませんね。

 個人投資家の信頼を得たい会社さんには、0.2%台の低信託報酬のMSCIコクサイインデックス連動型投信を発売することをおススメしたいと思います。

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