子ども手当は、一生で、いくらもらえるのか?
さて、賛否両論といった感のある子ども手当。
中学生以下 月額26000円という子ども手当ですが、重要な視点があります。それは、
- (年ではなく)一生で、いくらもらえるのか?
- (年ではなく)一生で、所得税はどれだけ増税になるのか?
という点です。
ここから、気がつくのは、
- 子どもの生まれ月によって、もらえる金額が違う(小さな不公平)
- すでに、子ども手当をもらわずに中学生以上まで、お子さん(すなわち、未来の年金を支える人たち)を育てた方には、何の報奨もなく、増税苦だけが待っている(大きな不公平)
ということです。
とくに2番。
仮に子どもが、4月生まれで、フルでもらえた場合、子ども手当総額は、
2万6千円 × 12か月 × 16年
= 499万2千円
です。二人いると、この倍ですから、約1,000万円!
苦労して育てたのに、まるまる、1,000万円損しちゃう人がいるんですよ!
もちろん、それまでの扶養控除分は、差し引かなければなりません。
しかし、制度を大きく変更するということは、世代間で、非常に大きな影響を与えるのではないかと思います。
プロの経済学者の先生にきちんと制度設計をしてほしい、と思います。(実はした結果なんでしょうか)
民主党のブレーンの皆さんには、政権交代のため(^^;)、マニフェスト上の子ども手当の見直しをすることをおススメしておきます。
designed by 

コメント
いつも楽しく読ませていただいています。37歳子育て世代です。ちょっと一言言わせて下さい。
世代間の不公平というのは注意すべき項目ですが、まさにそのことが、これまで、全世代が関連する老後対策には大きな予算が集まるものの、特定世代しか関連しない子育て、教育対策にはほとんど予算が回ってこなかった理由だと思います(未婚世代はまだ実感がありませんし、子育てが終わった世代は自分たちだけ損をするのを好みませんから)。
しかし、子育て、教育というのは国の将来に直接関わる項目ですから、戦略的に投資する、というのも有りだと思いますし、今の団塊ジュニア世代が出産可能年齢を過ぎてしまうと人口のリカバリーが困難になることを思うと、私としては、緊急避難的にこれくらいの対策をしても構わないと思っています。(実際、私は4歳の娘のために生活費以外で1000万円の予算を見ていますので。)
なお、日本は、国連人権条約の高等教育無償化条項(高等教育は…無償教育の漸進的な導入により、能力に応じ、すべての者に対して均等に機会が与えられるものとすること)を保留している160カ国中2国のうちの1つです。高等教育費にしめる自己負担率はOECD諸国中トップの60%(平均17%)であり(2009年OECD報告書)、国連、OECD双方から改善勧告を受けています。
今後、低廉な保育サービスや高等教育(大学教育)が提供されるようなり、子育ての負担が減っていけば、子ども手当も減らしていけばいいと思うのですが、それまではまず手当で、というのは私としては有りです。
投稿: カピバラ | 2009年7月26日 (日) 12時22分
ちょっとポジショントークすぎませんか・・・
投稿: かつまた | 2009年7月26日 (日) 20時36分
皆さまコメントありがとうございます。
>カピバラ様
>世代間の不公平
永遠の課題です(^^;)。
>かつまた様
このテーマは、そうなってしまうかも、しれませんね。
投稿: NightWalker | 2009年7月26日 (日) 20時58分
とりあえず、まだ政権を取ったわけでもない一政党のマニフェストに過ぎないし、取ったとしても単独政権とはいかないでしょうから実現性はまだ未知数だと思っています。
内容にしても定額給付金以上に下品で露骨なばらまきの選挙対策としか思えません。これが柱になるようでは民主党の政権担当能力に疑問を感じてしまいます。(支給対象でない私としては一票の投じ方において大きな判断要素になりそうです(笑))
投稿: TA | 2009年7月26日 (日) 22時05分
TA様
コメントありがとうございます。
>選挙対策
所得税増税の影響の少ない層(主として団塊世代以上)、子ども手当をもらえる可能性のある層(団塊ジュニア世代以降)という二大票田に有効という、きわめて、よく考えられた提案なのかもしれません。
さきほどまで、「官僚たちの夏」というドラマを見ていましたが、現代と照らし合わせ、いろいろ感じ入るところがありました。
投稿: NightWalker | 2009年7月26日 (日) 22時40分
麻生首相が民主党のマニフェストに対して「財源が無責任で、極めてあいまいだ」と批判したそうです。
麻生さんらしからぬ(?)まっとうで適切な批判に感じました。民主も自民もダメかなあと言う印象です…。
投稿: TA | 2009年7月28日 (火) 06時23分
TA様
コメントありがとうございます。
横浜市の中田市長辞任ですね。再編も取りざたされる気配です。
投稿: NightWalker | 2009年7月28日 (火) 22時30分
ちょっと計算してみました。
25歳で結婚して、すぐ子どもが1人生まれたとして、奥さんは専業主婦で、65歳まで働いたとすると、平均年収が600万円くらいなら、生涯の所得税増加額は200万円くらいです。手当の方が得ですね。
平均年収が700万円くらいだと、税率が10%でなく20%になるので増税額は400万円くらいになります。まだ少し得かな。でも、これまでの児童手当(年6万円×12年=72万円)がなくなってしまうことを考えると、あまり得ではないですね。
なお、共働きの場合は、所得税が上がると保育料も上がることも計算する必要がありそうです。
投稿: ゆうくんパパ | 2009年8月17日 (月) 20時25分
ゆうくんパパ様
コメント&計算ありがとうございます!
>児童手当
ふむふむ、これとの差額も考えないといけないですね。
このままだと、直接税も間接税も増税という選択をすることになりそうで怖いです。
投稿: NightWalker | 2009年8月17日 (月) 20時53分