諸行無常の日々 2009/3
日経ビジネス 2009.3.16号「有訓無訓」宗教学者の山折哲雄さんの談話記事です。
今、世間は世界同時不況でずいぶん大変なことになったと騒いでいる。経済を専門としない人文学の徒である私にしてみれば、要するに景気変動のひとつにすぎない気がする。物事、いい時もあれば悪い時もある。照る日もあれば曇る日もある。それを目先の危機的状況だけに目を奪われて右往左往する。これは何とも情けない。
さてこの中で、
経済用語の景気変動を、宗教用語で表現すると「諸行無常」になる。
というお話がありました。
- 地上に永遠なるものはない。
- 形あるものは必ず壊れる。
- 人間は生きて死ぬ
という無常3原則があり、これは誰にも否定できませんが、問題は、
- その事実を受け入れる文明
- そうでない文明
があるということにあるとのご指摘。
なるほど!
で、山折さんのお話は、前者は東洋文明、後者は西洋文明とお話が続くのですが、私は、もし、経済が無常であるとするなら、前者は、インデックス投資で、後者がアクティブ投資なのかな、と感じてしまいました。なんとなくですが・・・。
で、どっちも必要なのですね。
コメント
あつまろです、NightWalkerさん、こんにちは。
>景気変動のひとつにすぎない気がする。物事、いい時もあれば悪い時もある。
>経済用語の景気変動を、宗教用語で表現すると「諸行無常」になる。
いいですね、はっとしました。
たしかに、たしかにという気持ちです。
投稿: あつまろ | 2009年3月17日 (火) 00時46分
こんにちは、いつも勉強させていただいております。
景気には、いい時もあれば悪い時もある、当たり前のことをなぜもったいぶって言ってみるのか。その不景気で路頭に迷っている人たちも多くいることを考えてみるべきでしょう。
自分がいかに見識があるかを表明したいだけとしか思えません。あまり感心できない発言をされる方ですね。
投稿: おじさん | 2009年3月17日 (火) 10時08分
深みのある内容ですね。
至極当然のことをおっしゃられているようにも思えます。
私は、「地上に永遠なるものはない。」に対して、
・その事実を受け入れる文明…アクティブ投資
・そうでない文明…インデックス投資
と感じました。
世の中にはどちらも必要ですね。
投稿: グラフトン通り | 2009年3月17日 (火) 22時23分
皆様コメントありがとうございます。
>あつまろ様
諸行無常という言葉、妙に気に入りました。
>おじさん様
哲学には、割り切れない部分も多々あります。
>グラフトン通り 様
なるほど、この種の問題はどちらとも取れます。禅問答ですね。
投稿: NightWalker | 2009年3月17日 (火) 23時07分