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2008年9月28日 (日)

リレー投資時のコスト回収に要する時間の試算

  Werder Bremenさんのコメントです。ETFリレー投資(ファンドで積み立てておいて、ある程度たまったらETFに切り替える投資方法)について

禁止です!(インデックスファンドの)残高減少に繋がります

 ・・・・一理あります(^^;)。

  というわけで、リレーにまつわるコストを 列挙してみると

<海外ETFへのリレーによって、余分にかかる可能性のあるコスト>

  1. ファンド売却時のコスト(信託留保)
  2. ファンド売却時の税金
  3. 海外ETF購入時の為替コスト
  4. 外国株式購入手数料
  5. 換金時の外国株式売却手数料
  6. 換金時の為替コスト

<海外ETFへのリレーによる保有コストメリット&デメリット>

  1. 信託報酬の差
  2. 税コストの差(配当ゼロのファンドと比較した場合、ETFは配当が、1~2%、税率10%としても、0.1~0.2%の保有コストを国に支払っている と考えることもできます)

 ここで

  • 配当ゼロではあるがETFよりは高い信託報酬でノーロードの「ファンドX」から、TOK(信託報酬率0.25%)へ乗り換えた場合

 について、リレー時に余分にかかってしまうコストを、保有コストメリットで割った結果をまとめてみます。

 リレーコストの回収年数 =

 リレー&外国株式売買コスト ÷ 

 (ファンドXの信託報酬率-TOKの信託報酬率(0.25%)-配当による税コスト)

 とモデル化(単純計算です^^;)して計算すると、以下の表のようになります。(配当による税コストを2例あげてみました)

配当による
税コストを
年0.10%
とした時
ファンドXの信託報酬率
0.40% 0.50% 0.60% 0.70% 0.80%
リレー

外国株式
売買コスト
0.5% 10.0年 3.3年 2.0年 1.4年 1.1年
1.0% 20.0年 6.7年 4.0年 2.9年 2.2年
1.5% 30.0年 10.0年 6.0年 4.3年 3.3年
2.0% 40.0年 13.3年 8.0年 5.7年 4.4年

配当による
税コストを
年0.20%
とした時
信託報酬率
0.40% 0.50% 0.60% 0.70% 0.80%
リレー

外国株式
売買コスト
0.5% -10.0年 10.0年 3.3年 2.0年 1.4年
1.0% -20.0年 20.0年 6.7年 4.0年 2.9年
1.5% -30.0年 30.0年 10.0年 6.0年 4.3年
2.0% -40.0年 40.0年 13.3年 8.0年 5.7年

  現実的なリレー&外国株式売買コストは、1%ぐらいですかねー?

 コストメリットを享受するためには、リレー&外国株式売買コストを0.5%ぐらいに抑えたいところでありますが、それはそれで大変です。 

 なお、私自身は、現在はこういう風に考え、行動しています。

  • 東証に、コストリーズナブルなMSCIコクサイ指数連動型ETFが上場するまで、STAMシリーズなどのローコストのインデックスファンドを購入し続ける。
  • 東証に、コストリーズナブルなMSCIコクサイ指数連動型ETFが上場しなかったら、あきらめ(^^;)。インデックスファンドの信託報酬率低減に期待する。
  • 東証に、コストリーズナブルなMSCIコクサイ指数連動型ETFが上場したら、直接ETFを買う。(日本株ETFは、すでにそうしました)
  • 投資行動と税金は少なめに

  このような考えに至った、最大の理由のひとつが、STAM グローバル株式インデックス・オープンの登場です。

 とはいえ、将来、外国株式取引時の手数料が安くなるかもしれないし、もっといい商品や税制ができるかもしれません。

 その時はその時です。

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コメント

配当による税コストについて質問があります。

配当課税と売却益課税が同じ10%の場合、かかる税金額はどちらもほぼ同じではないでしょうか? 正確には運用利回りが同じとすると、配当を出さない場合のほうが、税金支払いを遅らせ複利運用が出来るため、むしろ支払う税金は高くなると考えること出来るのでは? 勿論利益は配当ゼロの方が大きいです。

投稿: Andrew | 2008年9月28日 (日) 11時20分

Andrew様
 コメントありがとうございます。
 おっしゃる趣旨はその通りだと思います。

 ちょっと試算してみますと

 100万円を30年、年率5%で運用後、全額売却。譲渡益課税10%、売買コストゼロ

 という条件で、

 1)配当ゼロ(運用利率まるまる5.0%)
 2)配当1%&再投資&配当税率ずっと10%(すなわち運用利率4.9%とする)

 のケースを比較してみますと

 1)約399万円
 2)約388万円

 となりました。

 その他としては、税率が10%のうちに、支払っておいた方がいい、というご意見もありますが、計算しきれません。

 今回は「回収にかかる時間の簡易計算」という趣旨でご理解いただきたいと思います。

投稿: NightWalker | 2008年9月28日 (日) 12時49分

Nightwalkerさん

ご丁寧な返答ありがとうございました!!
具体的に計算いただいて恐縮ですm(__)m

>税率が10%のうちに、支払っておいた方がいい
というのは面白いですね。これからの証券税制に期待するなら後伸ばしがいいですね。

あとは東証にMSCIコクサイ指数連動型ETFが上場すれば、悩むことないんですけど^_^;

ありがとうございました。

投稿: Andrew | 2008年9月28日 (日) 14時24分

不躾なお願いを聞いて頂きありがとうございました(笑)。小生、元・理系・エンジニアのくせに仕事以外で緻密な計算、大嫌いなもので(汗)。
さて、現実の計算ですが、実際、配当や分配がいくら出るか、税制が将来どうなるか不確実な点が多いので難しい問題ですね。但し、今回、

「盲目的にETFリレー投資は正しいの?」

と敢えて、問題提起してみました。小生は2番目の表、配当による税コストを年0.2%(つまり配当2%、課税10%ロス)、信託報酬手数料0.5%あたりを想定しています。企業型DC専用(信託報酬0.2%台)のファンド、最近、個人型DCに放出される傾向が(↓)。
http://renny.jugem.jp/?cid=25
 今まで企業型DCが大口顧客であるため、個人型DC不利の状態が続いてきましたが風穴が開きつつあります。2番目の壁が401K(企業型&個人型DC)と一般販売ですが・・・、いずれ・・・。0.5%近辺は十分、期待できるのではと思う所以です。日興年金積立インデックスファンドも元々、401K専用が一般販売へ開放された前例もありますから。
 外国企業は、投資家寄りの配当施策で多配当傾向。これはアメリカ型資本主義では”是”なのですが、いざ複利運用となると、ETFでは配当として吐き出され、しかも上記表で考慮していない、

「吐き出された配当をどう活用するか」

が問題となるのです。fundstoryさんもこの点、困っているようです(↓)。
http://fundstory.blog87.fc2.com/blog-entry-320.html#more
つまり、ETFを新たに買い付けるには”金額が少なすぎる”。円転してインデックスファンドを買えば”再び為替手数料でロス発生”。ジレンマです!インデックスファンドなら分配自動再投資!
この延長線上にあるのが、恐らくREIT・ETFと睨んでいます(笑)。たぶん、チョー気持ち良いー、ではなく”超高配当”(笑)!退職者の取り崩し型には都合が良いが、複利運用の観点では配当再投資ができることが重要。

長々と書きました。ではでは。

投稿: Werder Bremen | 2008年9月28日 (日) 16時12分

はや!
さすが、NightWalkerさんですね。
お疲れ様でした。
さて、配当金は私も困っています。
前回は、米ドルMMFを買い付けました。
その前は、STAMのインデックスを買いました。これからはどうしようかな???

投稿: 愛犬クロリス | 2008年9月28日 (日) 20時40分

こんばんは、すばらしい試算に脱帽です。
うさみみは、まだ1度もリレーをしたことがないので、勉強になります(^^♪

スケールが大きくなければコストが大きくなるし、回収するのに長期間かかりますが、将来手数料が下がるなどのことがあれば、今、リレーするのがコスト的によいのかはわからないわけで。

自分が納得のいく乗り換えコストになるまで、淡々と積み上げてスケールアップいくしかないなって思っています。
次々海外ETFを購入される人が羨ましいと思いつつ、うさみみはまだその身分ではないなと……あせらずにじっくりっす(^^♪

投稿: うさみみ | 2008年9月28日 (日) 21時04分

皆様コメントありがとうございます。
>Andrew 様
 お役に立って幸いです。税金の試算は、またやってみたいと思います。

>Werder Bremen様
>盲目的にETFリレー投資は正しい
 ・・・わけではないですね。

>愛犬クロリス様
 ETFの配当をどうしているかは、また、エントリーで書いてみたいと思います。

>うさみみ様
>あせらずにじっくり
 それが大事ですね。

投稿: NightWalker | 2008年9月29日 (月) 06時14分

凄い参考になります。
記事の紹介も含め有り難うございます!

積み上がりの投資額がゆっくりなので、やっぱり投資信託の方がメリットありそうです。
外国ETFは魅力的ですが、手数料負けにならないように気をつけなきゃデスね・・・・。

投稿: かえる | 2008年9月29日 (月) 09時58分

NightWalkerさん、こんにちは。
素晴らしい取り組みですね。
リレー投資という考え方自体は面白いと思いますが、
すべての場合に有効でないと思っていなかったのですが、実際に数値で示すというのは効果的ですし、こういう手間をかけた活動、素晴らしいです。
具体的な数値で示してもらえると、
説得力がありますね。
ただ、リレー&外国株式売買コストが0.5~2%と置かれていますが、「これくらいの範囲に収まるもんなんだー」と思ったのですが、本文で取り上げられている6つのコスト負担を参考に挙げられたものなのでしょうか。

投稿: あつまろ | 2008年9月29日 (月) 22時31分

皆様コメントありがとうございます。

>かえる様
 かえるさんの取り組みあったればこそです。
 ありがとうございました。

>あつまろ様
 ざくっと計算ですが、SBI証券さんの場合、100万円 1$/105円の時に取引したとして、

 売買高=100万円=約9524.81$
 為替手数料=9524.81$ × 25銭/$ = 22.68$
 売買手数料26.25$

  片道の手数料率=(26.25+22.68)/9524.81
= 約0.5%
 となります。

 これは片道ですから、往復で約1%ぐらいになってしまうんですね。

 これに、信託留保がSTAMの場合、0.05% と譲渡益があった場合、その分の課税がかかります。

投稿: NightWalker | 2008年9月29日 (月) 23時31分

NightWalkerさん、こんにちは。
ありがとうございます、お手間をとらせてすみません。
あと、投資益はどれくらいの仮定かなと思ったのですが、上記計算からするとインデックスファンドが10%程度の値上がりまでの前提で、というところですね。

勉強になります。

投稿: あつまろ | 2008年10月 1日 (水) 01時36分

あつまろ様
 コメントありがとうございます。
 手数料率は、ケースにより、まちまちになってしまうので、あるレンジで見てみました。

投稿: NightWalker | 2008年10月 2日 (木) 00時32分

こんばんは。

こちらの記事についてTBさせていただいたのですが、またうまくいっていないようです。大変申し訳ありません。明日再び送ってみますが、参考までにURLをお伝えしておきます。
http://freedomismyhappy.blog92.fc2.com/blog-entry-143.html

かなり以前の記事にコメントをしてしまい申し訳ありません。「情報はこちらへ!」にコメントさせていただこうかとも思ったのですが、エントリと関係あることですのでこのような形をとらせていただきました。

投稿: 田舎のKen | 2009年3月27日 (金) 21時10分

田舎のKen 様
 コメントありがとうございます。
コスト計算は悩ましいですよね。

投稿: NightWalker | 2009年3月28日 (土) 20時17分

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