S&P500 の日次リターンに見る稲妻の輝くあるいは落雷の瞬間
「稲妻が輝く瞬間」とは、 必読書といっていい「敗者のゲーム」p31の言葉です。
稲妻が輝く瞬間、あるいは落雷の瞬間は、どの程度あるものなのか?
上記エントリーでは、1950/1/3~2008/8/12の期間のS&P500の日次リターンのばらつきについて取り上げました。だいたい-2%~2%の範囲に日次リターンは収まっていますが、そうは言っても、暴騰や暴落の日があるだろう、と気になる方もいらっしゃると思います。私もそんな気弱な一人です。
というわけで日次リターンの度数分布表が以下です。
データ区間 | 頻度 |
~-25% | 0 |
~-20% | 1 |
~-15% | 0 |
~-10% | 0 |
~-5% | 10 |
~0% | 6962 |
~5% | 7765 |
~10% | 8 |
いったい、日次リターンが何パーセント以上(あるいは以下)の時を稲妻が輝く(あるいは落雷)と呼べばよいのかよくわかりませんが、 上表では、5%きざみにしてみました。思ったより、無茶苦茶な暴騰や暴落は多くありません。(多いと困りますが)。
上位(下位)ベスト(ワースト)10を見てみます。
燦然と輝く?暴落ナンバーワンは、ブラックマンデー。暴騰もブラックマンデーのときの反騰でした。
<暴落ワースト10>
Date | 日次リターン |
1987/10/19 | -20.47% |
1987/10/26 | -8.28% |
1997/10/27 | -6.87% |
1998/08/31 | -6.80% |
1988/01/08 | -6.77% |
1962/05/28 | -6.68% |
1955/09/26 | -6.62% |
1989/10/13 | -6.12% |
2000/04/14 | -5.83% |
1950/06/26 | -5.38% |
1987/10/16 | -5.16% |
<暴騰ベスト10>
Date | 日次リターン |
1987/10/21 | 9.10% |
2002/07/24 | 5.73% |
2002/07/29 | 5.41% |
1987/10/20 | 5.33% |
1997/10/28 | 5.12% |
1998/09/08 | 5.09% |
1970/05/27 | 5.02% |
2001/01/03 | 5.01% |
1987/10/29 | 4.93% |
2000/03/16 | 4.76% |
1982/08/17 | 4.76% |
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