ETF売買代金 ランキング 2008 1-7月
東京証券取引所で上場投資信託(ETF)の売買が伸び悩んでいる。東証はETFを戦略分野と位置づけ、金価格や新興国の株価指数に連動する新商品を相次ぎ投入したものの、今年1―7月の売買代金(ドル換算ベース)は前年同期に比べ3.3%減少。世界の主要取引所の中で売買代金は16位に後退した。世界の株式市場の調整局面が長引いていることや、ETFの認知が進んでいないことが響いている。
相互リンクの皆さまのエントリーです。
順位 | 取引所 | 売買代金 (億ドル) | |
1 | (1) | ニューヨーク証券取引所グループ | 38,080 |
2 | (-) | ナスダック | 11,039 |
3 | (2) | アメリカン証券取引所 | 1,852 |
4 | (3) | ドイツ取引所 | 1,221 |
5 | (4) | ユーロネクスト(欧州) | 916 |
6 | (5) | TSXグループ(カナダ) | 787 |
7 | (-) | ロンドン証券取引所 | 588 |
8 | (6) | イタリア取引所 | 424 |
9 | (12) | 香港取引所 | 307 |
10 | (10) | テルアビブ証券取引所(イスラエル) | 243 |
……… | |||
15 | (9) | 大阪証券取引所 | 141 |
16 | (7) | 東京証券取引所 | 139 |
日経本紙より作成。()は昨年。
香港にもテルアビブにも負けました。
要因としては、
- 株式の調整局面が長引いている
- ETFの認知が進んでいない
などが挙げられていますが、 1番目は、どこの国も一緒。2番目は、1306はそれなりに売れているし、そもそも、いまだに株式投資=悪と平気で言う人が多数いる我が国の状況では、ETF認知以前です。
やはり、真の原因は、
売れる商品がない
ことでしょう。
1306に匹敵する商品が必要なのです。それは、TOKのような
先進国に広く分散して投資する商品
です。
現時点で、ETFに興味を持っている人は、ある程度、金融リテラシーをお持ちの方が多いと思います。そういう方々が欲しいと思う商品でないといけないのです。
もちろん、プロの皆さまもそう思っていると、私は推測します。
実は、日経さんの本紙では、以下のような一文で締めくくられています。
国内の取引所が個人マネーを引き付けるには、ETFの認知度を高める価値とともに、魅力的な銘柄を上場させる必要がありそうだ
一方、これまでの状況を見る限り、市場関係者の皆さんは、
- 日本株が売れてほしい。(日本株関連商品が売れるための株価底支え商品となってほしい)
- 手数料のたくさん取れそうな新興国投資商品や、売買が頻繁に行われそうなコモディティ投資商品は売りたい
- 先進国や債券に投資する商品は積極的に売りたくないし、売れなくても構わない。
と考えていらっしゃるのかな?
でも、ラーメンに、麺(日本株)とトッピング(コモディティや新興国)しかない状態で食えと言っているようなもんです。つゆ(先進国株式)がないといけませんよね。
コメント
今度は、東証REIT指数に連動するETFができるらしいです。
http://www.nomura-am.co.jp/lineup/theme/pdf/141343.pdf
(08/26付発表)
そういえば、いままでなかったなぁ。
投稿: 世界のREIT | 2008年8月26日 (火) 21時52分
世界のREIT様
コメントありがとうございます。
この件については、さすがに怒りがフツフツとこみあげておりまして、後ほどエントリーをあげたいと思っています。
投稿: NightWalker | 2008年8月26日 (火) 22時50分