名著をちょっとだけ再読してみる
時々、再読したくなるのが、この本です。
私の場合は、いつも、2章から4章のバブル崩壊ストーリーを再読します。
<南海バブル>
誰もが「自分たちよりもっと愚か者が存在する」という理屈を信じていた。(中略)自分たちの行動はバブルが膨らんでいる間は「全く理にかなったもの」と信じていた。
<大恐慌>
マサチューセッツ州ウェルズリーに住む、投資アドバイザー、ロジャー・バブソンさんの予言....
「私は昨年のこの時期にも、一昨年のこの時期にも言ったのと全く同じことを、再度繰り返したい。早晩、破局が訪れる」(中略)バブソンは、もう何年も暴落が起きることを予言していたが、その正当性が証明されないまま、その日を迎えたのである。しかし、午後二時にバブソンの言葉が、ダウ・ジョーンズのニューステープを通じで国中の証券会社に流れ始めた途端、相場は急落に転じたのである。
バブルは、多くの人がまだ大丈夫と思っているときに崩壊する、ということがなんとなくわかります。
逆にいえば、多くの人が、まだ下がらないと思って欲に駆られるまでは崩壊しないとも言えます。
今は、どういう状態なのでしょう。
さて、この本、再読はしたくなるのですが、通読する気には不思議となりません。分厚いです
それでは。
コメント
こんばんは。私も今、ちょうど同じ本を読み直しているところです。 第10章・行動ファイナンスの辺りですが、「そうそう、この心理よく解るなぁ」と一人で相槌を打ちながら楽しんでおります。
私は水瀬さんのブログでこの本の存在を知りましたが、私と同じような方、他にも大勢いらっしゃるのではないでしょうか。
良書を読み、心を落ち着かせながら、マイペースで資金を投じて行きたいと思います。
投稿: manchan | 2008年7月10日 (木) 20時31分
manchan様
コメントありがとうございます。
10章は、第9版から追加されましたね。時代に合わせて本は成長しても根底は不変です。
投稿: NightWalker | 2008年7月11日 (金) 00時56分