長期上昇相場と長期下降相場
さて、本エントリーは、時々、私が読み返す本。
この本は、ちょっと、万人におススメというような本ではありません。
しかし、ところどころ、肝に銘じておきたくなるようなことが書かれています。
たとえば、
- 長期上昇相場は、ボラティリティは上向きトレンド。下方に向かうことは少ない。(バイ&ホールド有利)
- 長期下降相場は、上下の変動がかなり大きく、ボラティリティは下向き。(バイ&ホールド不利)
という指摘です。
長期下降相場の場合は、「舟漕ぎ型投資」が有利とのこと。
「舟漕ぎ型投資」というのは、たとえば、リバランスのように、利益をこまめに確定していくような投資方法のことらしく。
リバランスの周期を、2年に1回(少ない)と1年に1回(頻繁)で比較。
- 長期上昇相場では、両者に差はあまりなかった
- 長期下降相場では、1年に1回(頻繁)の方がよかった
というような結果を示していたりします。(この辺は、期間をどう取るかで、変わってくるのかもしれません。)
日本のこの20年くらいは、長期下降相場でしたね。一方、今後の世界はどうなるか、よくわかりません。
ご紹介した本では、「今は上昇相場か下降相場のどちらかであるかわからないときはどうすればよいのか」という問いに対して、
「ときどきポートフォリオをリバランスをする」
という、すばらしい(おいおいっ)お答えを用意してくれています。世の中に絶対はありません。
しかし、それにしても、分散は「株式と債券の組み合わせが基本」であることを痛感します。
コメント
こういう話は、なかなか答を出すのが難しいですね。
うさみみも「ときどきポートフォリオをリバランスをする」感じですが、訳わかんなくなる時があります(笑)
リバランスというより、3割は投機しているという感覚です…。
投稿: うさみみ | 2008年7月28日 (月) 21時45分
うさみみ様
コメントありがとうございます。
>答を出すのが難しい
これは、未来がわからないからです。
今後10年が、上昇相場なのか下降相場なのか、わかれば、誰でもお金持ちになってしまうわけで。
投稿: NightWalker | 2008年7月30日 (水) 00時13分