2008/6 私のポートフォリオ と 年金運用について
2008/6 私のポートフォリオ です。
やや、外国債券比率が上がりましたが、目標レンジ内です。
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こういう下落場面だと、10年レンジで考えている長期運用者ですら、それ見たことかとばかりの言われようをすることがあります。
2007年度の公的年金の積立金の市場運用利回りがマイナス6.41%と5年ぶりにマイナスになったことが3日分かった。米国の信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)問題を背景に、国内外の株安が直撃。運用損失は5兆8000億円に達した。運用低迷が長引けば、将来の国民負担につながりかねない。
日経さんは冷静な表現ですが、もう少しヒステリックな表現をするメディアも当然、存在致しますことは、皆さま御承知の通りです。
あたりまえですが、
- 株は、時に下がる。
のです。でも、
- リスク許容度、投資コスト等々を勘案して、投資
しているのです。
年金運用サイドでは、下記リンクの通り、ほそぼそと?説明しているんですが、どの程度、認知されているのでしょうか。
これによると、現在の基本ポートフォリオは、
- 目標収益率3.37%、リスク(標準偏差)5.55%
ですから、マイナス6.41%という下落は、1.8σ程度のブレだったことになります。 とはいえ、わかっていても、不安になることがあります。(通りすがり様のご指摘で修正いたしました)
そういう時は、
- 本エントリーでご紹介したように ご自身のポートフォリオをビジュアル化して、変化を見る
- 意図しない変化が起きている場合は、原因を調べる(多くは過剰投資だったり、価格の変動です)
- それでも、気になる場合は、リスク許容度を再度チェックする。状況に応じ、ポートフォリオを見直す。
- 生活防衛資金等の全財産におけるリスク資産の割合を調べてみる(上記の私のポートフォリオには含まれていないのでご注意ください)
などを実施してみることをおススメしておきます。
コメント
> これによると、現在の基本ポートフォリオは、
> 目標収益率3.37%、リスク(標準偏差)5.55%
> ですから、マイナス6.41%という下落は、1σ程度のブレだったことになります。
(-6.41-3.37)÷5.55≒-1.76σが正しいと思います。
-1.76σ以下となる確率は3.92%ですから、25~26年に一度程度の
確率で起こる下落幅であったということです。
私自身は、このような小さな確率が意味を持つかどうか疑問に
思っています。東京証券取引所が出来てから、まだ130年しか
経っていない訳ですから、元データが少なすぎます。
投稿: 通りすがり | 2008年7月 6日 (日) 12時58分
通りすがり様
おお、そうですね!
ご指摘ありがとうございます。
記事を修正いたします。
投稿: NightWalker | 2008年7月 6日 (日) 14時54分
それにしても、3月の下げ相場も含めてマイナス6パーセント。それほど悪くないと思いますが、今年も下げ相場が続いていますね。。
投稿: silencejoker | 2008年7月 6日 (日) 15時53分
公的年金運用の最大の問題点は、ポートフォリオの2/3を占める国内債券の期待収益率を3%と過大に見積もっていることだと思います。
本当に長期金利が3%になったとしたら、既存の債券投資は(1.6%-3.0%)×デュレーション5年=7%の含み損を抱えるのにね。
年金積立金…とかいう天下り独法が御用学者を集めて、
債券重視のポートフォリオを崩さないように、鉛筆を舐めさせて、基本ポートフォリオを作らせたという匂いがぷんぷんします。
投稿: あまのじゃく | 2008年7月 7日 (月) 07時16分
皆様コメントありがとうございます。
>silencejoker様
いくつかの資源国をのぞいて下がってますね。
>あまのじゃく様
なるほど。国内金利が上昇すると、債券価格の下落で年金資産運用にも影響大なのかも。
投稿: NightWalker | 2008年7月 8日 (火) 06時01分