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2008年5月23日 (金)

団塊の世代の方におススメすべき金融商品 とは?

 先日のことです。

 団塊世代、もうすぐ定年退職、という会社の大先輩と飲みに行ったのですが、あいつがどーしたこーしたという他愛もないサラリーマントークから、定年退職後の資産運用のお話になったのです。曰く、

 「銀行に相談に行ったんだけど、手数料が高いんだよ。」

 な、なんですとーーーーーーっ。

 大変お世話になった方です。全力かつ親身の姿勢で、ご助言をさせていただかねばっ!!

 即座に私はこう答えました。

 「そ、それは、俗に言うところの

 カモがネギしょって

 ってやつですよ!丸腰で相談するのだけは後生ですからただちにやめてください!!」

 と言ってアドバイスするも、そこはお酒の席。

 モダンポートフォリオ理論をぶちかます

 わけには、参りません。しかも、不動産投資でそれなりに成功したという体験をお持ちの別の先輩が同席していて、インデックスなんて言えば、一蹴される危険性をはらんでいました。

 で、私は、おススメの商品とちょっとしたアドバイスをしてみました。

  1. 個人向け国債変動10年がおススメ
  2. ETFがおススメ(大先輩は「イー・ティー・エフ」「いー・てぃー・えふ」と何回か復唱されていました。)
  3. 外国への投資も考えてみてください。その時はなるべく広く分散してください。

 特に個人向け国債については、不動産投資で成功している先輩も「それはいいかもね」と賛同していただけました。心残りは、その大先輩。いわゆる古い時代の企業戦士でして、ご自宅にはパソコンもなく、ネット証券をおススメできませんでした。どうしたものか、別途検討中です。

 で、その後は、例によって、あいつがどーしたこーしたという他愛もないサラリーマントークに戻り、庶民の夜は更けてゆくのでした....。

<ご参考>

 個人向け国債については、マネックスさんのサイトの表が、きれいでわかりやすいです。

  ところで、団塊世代向けの良心的な資産運用の入門書ってないですかねえ、団塊アフター世代向けは、北村慶さんの本とか、いろいろあるんですけど。

  みんなの投資で紹介している毎月10万円短期コースの応用か、それとも独立系FPさんかな。

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コメント

>カモがネギしょって・・・
>丸腰で相談するのだけは・・・
まさにこれですね(↓)。
http://nightwalker.cocolog-nifty.com/money/2007/12/post_e432.html#comments
もう、頭がかなり硬直化しているでしょうから本を読んで理解する、パソコンを使いこなすのは無理。日本FP協会のHPから、NightWalkerさんが目ぼしい独立系FPをピックアップ。各FPのHPへアクセスしてどんなFPか調べる。数名のリストを渡す、てのも選択肢ですね。

投稿: Werder Bremen | 2008年5月23日 (金) 09時34分

今年定年の団塊の世代から一言。団塊の世代は、パソコンを使いこなして仕事をした最初の年代であり「団塊の世代=パソコンを使いこなすのは無理」はちょっと認識不足ではないでしょうか。現在60歳として80歳まで生きるとしますと、中間点は10年間であり、ぎりぎり長期(中期?)投資と言えなくもありませんが、まあ無理もできませんので、ポートフォリオ理論を使って、リターン3%から4%狙いがいいとこだと思います。面倒くさい場合はいささか乱暴ではありますが、50%をセゾンのグローバルバランスファンドに、50%を預金または変動国債にというのはいかがでしょうか。また国債の利率が上昇して来るまでは、ネット銀行のキャンペーン狙いで、半分を占める預金部分の利回りをいかに利率1%に近づけるかというのも低次元ではありますが意外と知恵が要り、面白いかも知れません。
また、上記の50%:50%に対してリバランスするときに、その年度の必要資金を同時に捻出するということで、いかがでしょうか。これぐらいだったら、計算も楽かと思います。

投稿: 偏差値アレルギー | 2008年5月23日 (金) 21時28分

皆様コメントありがとうございます。

>Werder Bremen 様
 いや、その先輩、会社ではパソコン、バリバリ使ってます。ただご自宅には、ないんですよ。

>独立系FPをピックアップ
 ちょっと、検索してみましたが、探すのも結構、大変ですね。

>偏差値アレルギー 様
 ご助言ありがとうございました。言葉足らずでしたが、家でパソコンしないだけですから、ヒマができたら、おやりになるかもしれません。やっぱり、ネット証券をおススメしてみることにします。

>50%をセゾンのグローバルバランスファンドに、50%を預金または変動国債
 あ、セゾンを忘れていました。紹介しないと

投稿: NightWalker | 2008年5月23日 (金) 21時52分

NightWalkerさん、こんばんは

私は、昨年定年退職した正に団塊世代です。さて、私の経験からコメントさせていただきます。

●銀行は大いに利用すべし
退職金の囲い込みが目当てとは思いますが、定期預金の金利上乗せなど、優遇サービスが色々とあります。これを利用しない手はありません。

●個人向け国債はどうかなぁ?
個人向け国債が出始めた頃は、そのうち金利が上がるだろうと期待し、変動金利で元本保証という条件に大いに魅力を感じました。しかし、いつまで経っても1%を下回っています。1000万円を10年預けても、利息は月に5千円程度にしかなりません。これで満足されることはないと思いますが、いかがでしょう?欧米先進国並に3~4%位になった時に買えばいいのではないでしょうか。しかし、いつ来るのでしょうね。

●ETFの売買手数料を考慮するべし
ETFは信託報酬が低く、長期保有する場合にはとても有利な商品です。(それ以上に、株式と同様の売買(指値や信用取引など)が出来ることがメリットと思いますが、先輩の方はおそらくおやりにならないのでしょう。)さて、ネット取引をされないのなら、ETFは証券会社の店頭で売買することになります。例えば、野村證券では約定100万円の場合の手数料は11,634円、往復ではこの倍ですから、2.3%程度のコストがかかります。インデックス型の投資信託なら店頭でも手数料1.05%、信託財産留保額は0.2%程度で、よく探せば手数料ゼロのものもあります。必ずしもETFが良いと言い切れない気がします。

●リコメンドは難しい
しばらく前までは、高金利国の債券を、為替変動リスクを軽減するために時間分散して、少しずつ買い足していくのが良いのではないかと思っていました。しかしこのところ債券の値動きが激しく、為替変動と相まって、私の持っているユーロ債券ファンドと国内株式ファンドの最近の標準偏差は同じレベルです。本来はミドルリスク・ミドルリターンであったものが、投機的な動きによってハイリスクになって来ているように思います。資産運用は自己責任です。よく勉強してリスクを覚悟しなければいけませんね。

PS.団塊世代にも色々な人がいますよ。世代論だけで一括されることには抵抗を覚えます。

投稿: Sean. | 2008年5月23日 (金) 21時52分

Sean. 様
 貴重なご意見ありがとうございました。

>変動国債について
 短期債券のような特徴をもつ長期国債という財務省のウルトラCです。その原資(販促金が国から証券会社に出ていたりとか)は税金ですので、ここがちょっと引っかかるところではあります。
 そういえば本日は、長期金利が1.7%越えで復活してきました。普通の債券なら価格下落でがっかりですが、変動国債であれば、うれしいです。また、素直にMMFもいいかもしれません。

 逆に金利が十分に上がったら、その時は、変動金利ではなく、普通の長期国債(金利が下がると価格が上がる)がよろしいわけですけど、もろもろ考えますと、その時には、普通の定期預金が良い判断となっているかもしれません。

>ETF
 手数料の件、おっしゃる通りで、これから、お教えすることになります。まだ、何回も飲みに行くと思います。おかげさまで人間関係はきわめて良好ですので

>資産運用は自己責任です。よく勉強してリスクを覚悟しなければいけませんね
 結局、そうなりますね。

>団塊世代にも色々な人がいます
 失礼しました~。誤解を受ける表現となってしまったところがあったかもしれませんが、ご容赦くださいませ。

投稿: NightWalker | 2008年5月23日 (金) 22時38分

僕が知っているのは、以下の記事に書いたチャールズ・シュワブの本だけです。
http://randomwalker.blog19.fc2.com/blog-entry-102.html

あとは、ご存知ウォール街のランダム・ウォーカーの最新版の第13章には、老後資金の運用法が新たに追加になっています。

他にいい本はないものかなぁ?僕も知りたいです。

投稿: 水瀬 ケンイチ | 2008年5月23日 (金) 23時02分

定年退職後の資産運用・・・FI後の守備的ポートフォリオって感覚に近いかも知れませんね?

定年は自分には30年以上先の話ですが興味深いです

仮にどんな感じかを想像すると・・・

日本で生活するのなら

セゾン投信50%と

MMF  50%ってくらいガチガチの戦術になりそうです

全体で株式は25%もあれば十分だしセゾン投信なら電話で買いと売りも可能ですしね?

投稿: とよぴ~ | 2008年5月24日 (土) 00時15分

NightWalkerさん、早速の返信ありがとうございます。個人向け国債について補足させてください。

ご承知の通り、10年個人向け国債の利率は、前月の10年国債落札利回りから0.8%引いたものです。最新時点として、5月13日発行の第292回10年国債の落札結果に基づく基準金利は1.67% です。これを適用するなら、10年個人向け国債の利率は0.87%となります。1000万円預けて、年に8万7千円。税金を2割引かれて、69,600円。月にたった5,800円です。(あと、0.63%上がればやっと1万円になります。未だ、景気の足取りが重い日本では当面難しそうに思います。)中途換金は損ですから、10年間寝かすことになります。これを多いと考えるか少ないと考えるか・・・(現役世代のように)他に生計の手段があり、余裕資金を安全資産にするのなら最適でしょう。生活資金として取り崩さなければならないならNGですね。10年間取り崩す必要のない余裕資金なら、もう少しリスクがある商品で高いリターンを目指しても良いのではないかと思います。退職後の経済設計によりますね。よく聞いてあげてください。

投稿: Sean. | 2008年5月24日 (土) 00時29分

団塊の世代の方におススメの資産運用方法は、信頼できるプロに任せることだと思います。

いろいろ見てきましたが、やはり専門家やプロは優秀です。手数料が高いですが、本物の専門家やプロは手数料支払い後でも満足のいくリターンを生み出してくれます。

あと、節約した時間で残された人生を有意義に過ごすことができます。

投稿: グラフトン通り | 2008年5月24日 (土) 00時30分

団塊の世代の方におススメの資産運用方法は、信頼できるプロに任せることだと思います。
といいたいところですが、問題は信頼できるプロがどこにいるのかわからないということでしょうね。

大和SMA5000万預けて運用すれば安心して任せられるのでしょうか?

セゾングローバルバランスファンド全額投資で放置。
あとは老後を満喫というので、まぁ中の下くらいの成績にはなるんじゃないのかなと思います。

セゾンよりも低コストのプロに依頼していては、結局そこの証券会社や保険屋などのメリットある商品に誘導されてしまい(日本流のやり方ですね)、結局損してしまうでしょう。

プロに依頼するからにはセゾンよりも高コストのプロに依頼することでしょうし、プロが食っていけるだけの十分なコストを支払う必要があるでしょう。
そのコスト以上のリターンをあげてくれる確信がないのだとすると、グローバルインデックス投資じゃなくて、そちらを上司にすすめるというのは、他人の金だけに責任もてませんよねぇ?

別にセゾンじゃなくても、STAMでもなんでもいいですけど。

投稿: 専門家検索中 | 2008年5月24日 (土) 10時51分

 皆様コメントありがとうございます。
>水瀬様
 外国の本になっちゃうんですね。
 なぜ団塊の世代の方向けの資産運用本が少ないかというと、日本ではまだニーズが少ないからでは?と推測しています。若い世代の切実度は大きいんですが....。

>とよぴ~様
 個人的には、現行の年金制度であれば、がちがちでいいと思っています。

>Sean.様
>退職後の経済設計に
 ...よりますね。その方、どうやら、働きたいみたいです。人生いろいろ、です。

>グラフトン通り様、専門家検索中様
 プロにもいろんな方がいらっしゃるに違いありませんが、公平かつユーザーの立場で書かれたバイヤーズガイドはありません。ここが悩ましいところです。宿泊施設サイトのような「デジタル口コミ情報」は、今のところ、なさそうですし。

>専門家検索中様
 ファンドラップは、おススメしないことにしています。はい。

投稿: NightWalker | 2008年5月24日 (土) 12時58分

初めてコメント致します。
3年後に定年を控え、今年から投資の勉強を始めた団塊世代の端くれ(昔風に言うと末席を汚す)です。
貴ブログにはいつも大変お世話になっております。

皆さんのご指摘にあがっていない団塊の世代向け資産運用本のひとつに、次の本があります。
帯には、「60歳からの資産活用のテキストが誕生しました!」と書いてあります。

100歳までの長期投資(岡本和久氏 日本経済新聞出版社)

それから私としては、カン・チュンドさんのセミナーもとても楽しく、且つためになりました。

投稿: ポンガー | 2008年5月24日 (土) 14時55分

ポンガー 様
 おお、岡本さんの本ですね!これは、良い本そうな予感です。読んでないのでさっそくチェックしてみます。それに加え、カンチュンドさんのような実力のある方のセミナーですね。
 いきなり運用や金融商品購入ではなく、まずは基礎的なリテラシー修得と投資マインドの醸成が重要ということでしょうか。(勝手に解釈してしまいましたが)
 非常に良いアドバイスをいただきました。ありがとうございます!

投稿: NightWalker | 2008年5月24日 (土) 15時33分

そ、そうじゃ。まずは基礎的なリテラシー修得と投資マインドの醸成が重要なんじゃ、コホン(汗)。
一段格上げしてまとめていただき、恐縮です。

図に乗ってもう一言。

「投資はいったん始めると、もれなく付録がついてくる。自分の能力が拡張していく感覚。自分と世界とがダイレクトにつながるという感覚だ。」(AERAマネー臨時増刊4/30号より)

定年後の生活を考えるとき、お金の心配も大きいけれど、生き生きした生活をするための糧になるものは何だろうと言う問題もとても気になります。
投資の勉強を始めてまだ半年ですが、資産活用をはじめることが出来た嬉しさと同時に、世界が広がってゆく喜び、人間や世界への好奇心が湧くようになる自分の変化、ニュースや金融商品広告にコメント(頭の中で)している自分の発見などがあり、私の場合むしろこちらがメインディッシュの気さえします。
投資は経済の安定と共に、ボケ防止(何とも格下げのまとめで情けない、Quality Of Lifeの向上というべきか)にとても寄与するものだと感じています。

頑張れ団塊!但し、市場とは一定の距離を保って!

投稿: ポンガー | 2008年5月25日 (日) 11時29分

はじめまして。ん~~~、実績重視ということであれば、タコ足分配に近いのですが、外国債券の毎月分配型でしょ。

後は、退職した後も、読んでください!って、何かベーシックな、、、ウォール街のランダムウォーカーでもプレゼントしてみるとか。。

投稿: silencejoker | 2008年5月25日 (日) 21時47分

皆様コメントありがとうございます。

>ポンガー様
 資産運用で、頭を使ったり、世の中とのつながりを感じたりすることも、大事ですね。

>silencejoker様
 ありがとうございます。本については検討中です。

投稿: NightWalker | 2008年5月27日 (火) 06時11分

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