日本株のウェイトをどうするか?
橘玲さんの本では、世界市場ポートフォリオという考え方をご披露しています。
この本を読んでから、日本株は時価総額比分で十分ではないか?という考えが私の中では割と支配的になりました。その後、発売されたセゾンバンガードグローバルバランスファンドの株式部分も同じような投資思想に基づくものとと思います。
では、私は日本株式にどの程度、投資しているのか?というと.....
上記は、株式クラスに占める私の割合です。(債券クラス、REITなどを除いた株式クラスだけですのでご注意ください)
<重要>
これは、ご参考に公開しているもので、推奨しているわけではありません。実際のご投資はくれぐれも皆さん自身の諸事情を考慮し、ご自身の責任と判断でお願いいたします。
- 世界市場ポートフォリオ(今は10%弱?)よりは、日本株の比率は大きい。
- かといって日本株ベッタリではなく、外貨資産比率は、65%と割と多め
という、どっちつかずの割合となってます。
この考えに至るには、私としては、それなりに時間を要してしまったわけですが、今後、一つ、決めていること(正確には戒めていること)があります。それは.......
この比率をしばらく変えない。
ということです。
リバランスの力を信じてみたいと思っています。
<ご参考>
これによると4割。北村慶さんの本では5割
いろんな考え方がありますね。
<与太話コーナー>
4/24日経新聞の社説。
米国が圧倒的な影響力を持つ世界の一極構造が終わりつつある。日本にとって米国との同盟関係の重要性に変わりはないが、これまで以上にEUとも対話を深め、政治、経済の両面で連携を強める必要がある。
現在は、変化の時代のようです。
- 米国
- EU
- 英国
- 日本
- 新興国(生産国)
- 新興国(資源国)
米国が弱っている今、これらの経済力学的関係に変化があるかもしれないという気はします。この中で日本が生き残っていくにはどうするべきなのか。今後の日本は、
- EU、中東との連携強化
- 生産国の中国一極化構造を改革⇒リスク分散
- 平和・環境、民主主義を重視(有徳国家を目指す)
そういう流れに自然となってくると。
日本に対する悲観的な見方も多いですが、私は比較的(正しくは35%分)ポジティブです。
- 今後の大規模な労働人口減は、労働生産性の向上を自動的に促し、企業の収益力の向上につながる。労働生産性向上は、雇用確保と相反しがちであるが、今後の日本では、その痛みが少なくなり、赤字事業からの撤収に対する抵抗力はなくなる。
- エルピーダの坂本さんを見ていると、日本にもリーダーは出てくる気がする。(エルピーダとドイツ・キマンダの提携は、わたしにとっては、ポジティブ・サプライズです)
- 今後、現役世代の主導権は、1970-1975年生まれのいわゆる「団塊ジュニア」世代に移る。この世代が責任世代となれば、日本は変わる。(この世代の方が、古い日本の考えを踏襲しないことを祈ります。)
こんな期待をしています。
マクロな経済力学の変化は、みんなが期待しているように急には起こらず、少しずつ変化していくものだと思います。しかも、書いといてあれなんですが、上記のような予想は、往々にしてはずれます。かといって、変化に合わせて、ポートフォリオを変えていくのも考えものです。いわゆる「バックミラーを見て運転する」ことになりかねません。悩ましいですね。
コメント
私は世界のGDPを参考にして株式クラスのアロケーションを決定しています。
更に、GDP成長率と証券取引所の時価総額を加味しています。
結果的に、日本株へは10パーセント未満、米国株へは20パーセント程度となっています。
世間一般で言われているよりも米国株への配分が少ないようですが、今のところ順調です。
投稿: Grafton通り | 2008年4月26日 (土) 22時03分
Grafton通り様
コメントありがとうございます。
GDPに着眼した投資比率の件、参考になりました。
私自身は、株式の本質から考えれば、長期的に企業収益の比率に収束するであろうと考えております。しかし、企業収益は永遠に変動するため、いつまでたっても着地点というものが存在しないのであります
投稿: NightWalker | 2008年4月27日 (日) 13時33分
私も日本株:世界株比率は37:63と、nightwalkerさんとほぼ同水準になっています。為替の影響と成長リスクの分散…という両方の面で考えた結果、やはりこの辺り(1:2)程度で落ち着くのではないか、と昨今は思うようになってきました。
方針を貫く姿勢、確かに大事だと思います。私も見習いたいです。
投稿: 新幹線 | 2008年4月27日 (日) 15時14分
新幹線様
コメントありがとうございます。
>方針を貫く姿勢
いえいえ、私もまだこれからなんですよ。
投稿: NightWalker | 2008年4月27日 (日) 21時43分