セゾン対マネックスにみるアセットアロケーションの威力
先日「ありがとう」対「セゾン資産形成の達人」の義兄弟対決(参考エントリー:ありがとう対セゾン資産形成の達人ファンド 2007年度)に続き
- セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド
- セゾン資産形成の達人ファンド
- マネックス資産設計ファンド
を見比べてみたいと思います。
アセットアロケーションが、パフォーマンスに与える影響は、コストの比ではないようですね
違って当然、という言い方もあります。今日の勝者が明日も勝つとは限らないし限るかもしれない
ただし、同じ資産クラスの金融商品や構成要素を見比べる場合には、コストが重要であることは言うまでもありません。
では、アセットアロケーションをどうすべきなのか?
答えは「ない」のです。
よくわからないうちは、いわゆる「幕の内弁当」「定食」型でもかまわないでしょう。飽き足らなくなったら、「一品料理」「個別オーダー」すればいいし、そうなると逆に「定食」の魅力も再発見できます。
私も、ひと様には、
- 自分のリスク許容度を知る。
- アセットアロケーションを決める。
- コストなどに着眼し、構成商品を決める
- 決めたアセットアロケーションを守る(主としてリバランス)
- リスク許容度が変化したら、アセットアロケーションを見直すが、5年に1度くらいでよいだろう。
てな具合の決定プロセスをおススメしていますが、私自身は、必ずしもそうではありません。 自分の感性で作ったアロケーションを後で理論で確かめている、という方が近いです。(その結果をフィードバックはしたりしていますが)
音楽なんかも似ていますね。本来は、理論が先にあるわけでなく、音楽そのものが先にあるんです。 そこに理屈をつけていったという。
内藤さんが、マネックスメールで
- 資産運用はサイエンスというよりアートである
と指摘されています。
また、何度かご紹介させていただいたのですが、橘玲さんの「臆病者のための株入門」。この本の「あとがき」では、こう述べられています。
最後にお断りしておくと、私自身はここで述べたような「合理的な投資法」を実践しているわけではない。
ひとには、正しくないことをする自由もあるからだ。
名言です。
コメント
こんにちは。
>ひとには、正しくないことをする自由もあるからだ。
確かに名言ですね。一方で、同じ橘玲さんの著書のこの言葉もズシンと来ますよね。
ノーマネー、ノーフリーダム
深いですね。
投稿: rennyです | 2008年4月20日 (日) 09時47分
renny様
コメントありがとうございます。
>ノーマネー、ノーフリーダム
この言葉が出てくるカンボジアのエピソード。ジンと来ましたね。なんかこう、じわっと。そういうものを我々も本当は背負っているんです。それに普段は気がつかないことの幸せと言うか不幸というか。人間が生きることの深い哀しみというか....ああっ。おさまらない。
....深いです。
投稿: NightWalker | 2008年4月20日 (日) 10時54分
はじめまして。
今回も大変に興味深い記事です。
私もポートフォリオは、「その人の人生を映し出すアート」だと思っています。
投稿: Grafton通り | 2008年4月20日 (日) 21時58分
ポートフォリオには、絶対的な正解がありませんよね。
だから、自分に合ったポートフォリオをつくろうとして、
日々勉強していく。
そういう過程で、投資の成果以外にも、
人間的成長がついてくるんじゃないかなー、
なんて思っています。
投稿: 輪田@【堅実投資】 | 2008年4月21日 (月) 22時16分
皆様コメントありがとうございます。
。
>Grafton通り様
はじめまして。
人生観ですね。人生いろいろ、だったりします
>輪田@【堅実投資】様
正解はないんですね。だから、人のマネはいけませんし、人の批評もできないのです。
投稿: NightWalker | 2008年4月22日 (火) 00時13分