東証 1000兆円 に思う。
東京証券取引所は25日、2008年度から3年間の中期経営計画を発表した。上場企業の株式時価総額を将来、現在の倍以上の1000兆円に引き上げるための土台作りと、デリバティブ(金融派生商品)を拡充し、取引高を倍増させることが柱。09年を目標にしている東証自身の上場に備えて存在感を高め、国際競争での生き残りを図る。
3年後に1000兆円だそうです。ETF100本だそうです。
でも、
大手企業が企業年金の運用改革に乗り出す。KDDIは年金資産を退職者や従業員など世代別に分割し、運用先や利回り目標を分けて運用効率を高める。松下電器産業は未公開株など新しい資産への投資額を1.6倍に増やして運用成績の向上を目指す。団塊世代の大量退職に伴う給付額の急増に備える一方、金融市場の混乱による株安の長期化など運用環境の悪化に対応する。日本株での運用比率が低くなるため、株式市場にも影響を与えそうだ。
企業年金までもが日本株離れだそうですよ。
東証さんだけでなく、政治、日銀は、本当に現場を見ているのかなあ。
もはや対岸の火事ではありません。事態は急変しています。
コメント
こんばんは。
どんな手法で1000兆円を目指すのかと期待してみたのですが、『コーポレートガバナンスの実現で企業価値を増大させることが原動力』とのこと。
実現に向けた具体的方法や到達可能性を示さずして作成された曖昧な中期経営計画を発表しているようでは、コーポレートガバナンスの実現なんて言ってみても説得力に欠ける気が・・。
『まず隗より始めよ』という言葉を東証には送りたいです。
投稿: ぐっち | 2008年3月27日 (木) 00時28分
証券取引所がいくら頑張っても、市場そのものに
魅力がなければ、どうしようもないのですがね。
デリバティブを拡充するということは、ド派手に
コケる金融機関が出てくる、ということになり
ませんかね?
あ、そうやって、不良金融機関を退出させよう
という魂胆か。なら賛成です(笑)
投稿: ひろん | 2008年3月27日 (木) 16時31分
皆様コメントありがとうございます。
>ぐっち様
>隗より始めよ
まったくですね。東証さんは、魅力的かつ良心的な商品を並べることが仕事です。
>ひろん様
>市場そのものに魅力がなければ
企業の収益が大きくなることが時価総額の源泉ですね。
投稿: NightWalker | 2008年3月27日 (木) 21時43分