セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの第１期運用報告書 発表！

　セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの記念すべき第１期運用報告書がサイトに公開されています。

• 運用報告書[セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド]

１．分配金

基準価額の水準を初めとする各種の事情を勘案し、当期の分配金については見送りとさせていただきました。なお留保金につきましては、信託財産中に留保し元本部分と同一の運用をしていきます。

　すでにお聞き及びと思いますが、分配金は、なし！です。

  おそらく、この方針は続くものと思われます。その分、税の繰り延べ効果が期待でき、長期投資では有利と言えます。

２．コスト

(a) 信託報酬	38円
(投信会社)	(21円)
(販売会社)	(14円)
(受託銀行)	(3円)
(b) 財産維持手数料	16円
(投資証券)	(16円)
(c) 保管費用等	1円
合計	55円

　ちょっと、気になるのが、財産維持手数料。

財産維持手数料は、投資対象ファンドの購入・売却時に購入・売却資金より投資対象ファンドに直接支払われます。

　 と書かれています。これは、バンガードの 取り分であるファンドのエクスペンスレシオ やセゾンさんのコストである信託報酬とは別に費用がかかっていることを意味していると思われます。

　目論見書に書かれている「その他費用」の一部です。

信託財産に関する租税、信託事務の処理に要する諸費用（有価証券の売買の際に発生する手数料や、有価証券の保管に要する費用等を含む）、監査報酬（消費税含む）および立替金の利息等が信託財産の中から差し引かれます。なお、当該その他費用については、運用状況により変動するものであり、事前に計算方法、上限額等を示すことが出来ません。

　というもの。

　 この費用が、 保管費用と合わせて17円。信託報酬率0.4935％ に対し38円ですから、案分すると約0.22％余分に見えないコストがかかっていることになりますね。

　 目論見書によると、本ファンドの実質的な信託報酬率は、0.77％ ±0.02%(概算)。よって、  その他費用を加えた実質コストの推定は、0.77+0.22＝0.99±0.02％ということになります。あくまで推定ですのでご注意ください。

　 ファンド設定年なので、多めに売買コストがかかった。ファンドの資産が増えることで必然的に売買手数料が発生。などが考えられます。ローコストを謳うセゾン投信さんです。ぜひ、この面のコスト圧縮にも努力をお願いしたいと思います。

　以上、取り急ぎ、眺めてみました。それでは。