2007年末 世界主要企業の株式時価総額ランキング
相互リンク先のぐっちさんのところに興味深いエントリーがあります。
外国人の存在感の増大が意味するところは何なんでしょう。考えさせられますね。
考えさせられます。
さて、本日、日経の一面に、2007年末 世界主要企業の株式時価総額ランキングが出ていました。
順位 (前年) |
銘柄 | 国 地域 |
07年 末 |
06年 末 |
1( 6) | ペトロチャイナ | 中 | 7,240 | 2,537 |
2( 1) | エクソンモービル | 米 | 5,196 | 4,469 |
3( 2) | ゼネラル・ エレクトリック |
米 | 3,746 | 3,841 |
4(19) | チャイナ・モバイル | 中/香港 | 3,541 | 1,718 |
5( 7) | 中国工商銀行 | 中 | 3,390 | 2,511 |
6( 3) | マイクロソフト | 米 | 3,338 | 2,939 |
7( 5) | ガス・プロム | ロ | 3,336 | 2,722 |
8(27) | 中国建設銀行 | 中 | 2,958 | 1,430 |
9(29) | AT&T | 米 | 2,335 | 1,374 |
10(53) | シノペック | 中 | 2,496 | 972 |
21( 8) | トヨタ自動車 | 日 | 1,952 | 2,412 |
65(33) | 三菱UFJ フィナンシャル グループ |
日 | 1,009 | 1,328 |
88(220) | 任天堂 | 日 | 848 | 367 |
92(82) | NTT | 日 | 788 | 774 |
131(84) | キヤノン | 日 | 620 | 749 |
(野村証券調べ・年末終値・英FTSE算出ベース・単位億ドル) |
波乱が続く世界の株式市場で中国、ロシアなど新興国勢の存在感が一段と高まっている。2007年の世界主要企業の株式時価総額は、上位500位までの社数で中国勢が日本勢を逆転。トヨタ自動車はトップ10位から姿を消した。信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)問題が響き米金融機関も順位を下げたが、日本企業に対する市場の評価の低さが鮮明だ。昨年末の時価総額上位500社(ドルベース)を国・地域別に見ると、中国・香港企業が計44社と06年末比で倍増。日本の40社(8社減)を上回った。
トヨタさんも、トップ10から後退ですか...
日本株を売って、高成長が見込める中国株に乗り換える海外投資家が相次いだ。
これまた、考えさせられます。
前回エントリーともつながりますが、世界市場ポートフォリオに投資する場合、時価総額バランスの変化を加味するか否か、この資産配分はリターンに影響を及ぼします。
- このまま、エマージング株式の伸びを見込み、多めに配分。
- 現在は、ボラティリティが、上方へシフトしているにすぎない。ほどほどに配分。
- そもそも、エマージング株式には投資したくない。
いろいろな考え方があります。
悩ましい問題です。、何が正解かはわからないですね。各投資家の考え方によるわけです。 内藤さんの本 には、タクティカル・アセット・アロケーションについて解説があります。(P200~)
また、ファンドの海さんのところに、「資産配分がリターンの大部分を決定していた」とした有名な論文についての 興味深いエントリーがありますので、ご紹介させていただきます。
コメント
エマージングは、昔と違って、世界経済のごく一部の時期と違って、歴然たる存在感があることは事実です。
でも、その株式に対する捉え方については、例えば、あのウォーレン・バフェットがペトロチャイナの全保有株を売却(私も売却)する一方で、これまた、マネージャイアンツのジム・ロジャースは引続き中国株は「大きな調整があれば、絶好な買い場」というように、天才の間でも意見の分かれるところです。
まぁ、「ほどほどに配分」(概ね時価総額のウェ-ト程度に投資)しておくのが無難でしょう。
投稿: レバレッジ君 | 2008年1月13日 (日) 20時55分
レバレッジ君様
コメントありがとうございます。
中国の急上昇はともかくとして、エマージング全体としても、かつての日本のように、時価総額比が急変していくかもしれませんね。
投稿: NightWalker | 2008年1月14日 (月) 13時37分