1978-2007 30年 日経平均の平均リターンとリスク
1978-2007 日経平均の平均リターンとリスクを根性で計算してみました。
項目 | 30年 | 20年 | 10年 | 5年 |
年次リターン (単純平均) |
6.28% | 0.82% | 1.76% | 12.93% |
リスク (標準偏差σ) |
20.86% | 21.76% | 22.53% | 19.73% |
最大リターン | 55.20% | 55.20% | 53.57% | 53.57% |
最小リターン | -41.12% | -41.12% | -37.93% | -31.86% |
平均-σ | -14.57% | -20.93% | -20.77% | -6.80% |
平均+σ | 27.14% | 22.58% | 24.29% | 32.65% |
1978/1~2007/12の30年間、月末終値の年次リターンを基に計算しました(Excelさん、ありがとう)。この表のリターンは、累積リターン※ではないので ご注意願います。
たとえば、30年で見てみると、あくまで計算上ですが、年次リターンが
- 68.26%の確率で、1標準偏差 -14.57%~27.14%
- 95.44%の確率で、2標準偏差 -35.43%~47.99%
の範囲に入っていたことを意味します。
<ご参考図書>
では、2008/1/4の年次リターンは、どうだったのでしょうか。
年月日 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
2007/1/4 | 17,322.50 | 17,379.46 | 17,315.76 | 17,353.67 |
2008/1/4 | 14,691.41 | 14,691.41 | 14,691.41 | 14,691.41 |
終値ベースで
-15.34%の下落(マイナス・リターン)
でした。
- この30年の統計値の1標準偏差分くらい下落した。
- この20年の統計値の1標準偏差にまでは達していない。
といったところです。
約95%の確率まで広げると2標準偏差分まで下がることもありうるわけです。
年頭の相場は波乱の幕開けでしたが、まずは、
- あなたのポートフォリオ全体の下落率。
- あなたのポートフォリオのリスクの定量把握(リスク計算ツールはこのエントリーを参照ください)。
- あなたのポートフォリオの資産比率の変化。
などをチェックしてみてはいかがでしょうか。(ちゃんと、やってるって?) 分散投資していれば、日本株単独の年次リターンよりは、ましなはずと推定していますが、どうでしょう。
以上、ご自身の判断と責任でよろしくお願いいたします。
また、計算間違い等あるかもしれませんので、数値の引用は、ご遠慮をお願いいたします。リンクはもちろんかまいません。
<おまけ>
累積リターンですとこのようになります。
項目 | 30年 | 20年 | 10年 | 5年 |
累積リターン | 215% | -29% | 0% | 78% |
累積リターン (年次平均) |
3.89% | -1.70% | 0.03% | 12.28% |
敗者のゲーム(新版) なぜ資産運用に勝てないのか のP71の図のような長期リターンの平均回帰現象が我が国でも成立するのであれば、あと、5~10年くらいで、バブル期の日経平均最高値を回復しなければなりません。できるのかなー。
<追記>
ドルコストについて気になる方は、ぜひ、こちらをご参考に。相互リンク先のstaygoldさんです。
コメント
5年平均月次リターンが約12%というのは、5年間毎月定額を積み立てたときの平均リターンがそのくらいになるのかな?
投稿: さぼてん | 2008年1月 6日 (日) 10時03分
さぼてん様
コメントありがとうございます。
>5年間毎月定額を積み立てたときの平均リターンがそのくらいになるのか
計算してませんが、それは違うはずです。この5年は、上昇相場でしたので、リターンは、もっと低くなります。
staygoldさんのところに、タイムリーなことにドルコスト計算をされた記事がありますね。
http://kabuohazimeru.blog22.fc2.com/blog-entry-358.html
また、この5年は出来すぎでした。2002/12末の指数が、8578.95ですから。
投稿: NightWalker | 2008年1月 6日 (日) 10時36分