内藤忍さんの新刊2冊(1) マネックスお金のゼミナール
1.マネックス お金のゼミナール
この本は、朝日新聞を購読している方なら、ご存知かと思うのですが、同紙にときどき、大きく掲載されていた連載広告を大幅加筆修正して、内藤忍さん×松本大さんのカラー写真付き特別対談もくっつけて、ついでに言うなら期末テストもくっつけて、1冊の本にしたという力作です。
この1~2年、投資初心者向けの本がたくさん出て、かつ、売れているようです。時代の風を、感じるわけですが、その一方で、読み手となる読者層には、いろいろな方がいらっしゃいます。本書は、かなり広い年齢層、その他の層を狙っていると感じましたし、成功していると思います。
そのせいなのか、本書は、
どこから読んでも大丈夫
という構成に工夫されています。
評価したいと思うのは、マネックスという「売れてナンボ」の証券会社さん、しかも上場企業さん、というポジションを乗り越えて、実に公正な内容になっていることです。マネックスさんの企業理念の高さや良心をヒシヒシと感じます。
本書では、投資の3原則の中に、分散、長期投資、感情のコントロールなどの要素に加え、
コストにも注意を払うべし!
と書かれています。
一般に、ローコスト商品→儲からない→証券会社さんは取り扱いたがらない。という図式があります。でも、そうではないと思うのです。
コストが低く、一生付き合える可能性の高いベーシックな商品を用意することで、一般投資家の「呼び水」になるはずなんです。MRFが銀行預金に比べて、若干有利だったことで、誘い文句を書けたように。(最近は、住信SBIネット銀行にて「イートレ専用預金」という新パターンが出てしまいましたが)
- まずは口座開設
- 次にMRFで入金
- そして、長期保有しても良いと思える世界水準のローコストのインデックス商品
- 最後に、コストは、ちょっとかかるけど、お楽しみ投資
という流れです。
ブローカーイメージが炸裂しがちなネット証券の中において、マネックス証券さんは長く付き合える良いイメージを獲得することに成功した会社さんです。私は、個人的にそう感じています。いや、マネックスファンなんですよ、ほんと(^^)。
とよぴ~さんから、コメントいただきました。
マネックス証券のケータイからなら手数料100円・・・そして貸株の夢が・・いつかは叶いますかね?
マネックス資産設計ファンドに続いて、がんがん、行ってほしいですね。 夢をかなえてください。期待しています。
キーは、世界とコストで戦えるベーシックな商品なんです。
(「内藤忍の資産設計手帳のすすめ」編へ、続きます)
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