2007/10 日本株アクティブファンドのスクリーニング
突然ですが、日本株アクティブファンドのスクリーニングをしてみました。
こんな記事があります。
なんつー記事だ.....。
それは、ともかく、同記事の最後に、投資信託の選び方の結論 として、
ステップ1:まず、5年超くらいの長期リターンで優れたものを買い物カゴに入れます。
ステップ2:その中から、リターンが運でなく必然の結果である投資信託を厳選します。
そのポイントは、投信会社の運用ポリシーとファンドマネージャーの資質です。この見きわめは定性評価と呼ばれ、証券会社やアドバイザーなど専門家のサポートが欠かせません。
ステップ3:最後に、コストの高い投資信託は買い物カゴから戻します。コストは大事ですが、最優先することではありません。
と書かれています。
以上を、私の独断と偏見で、以下のようにモーニングスターのスクリーニング条件に置き換えてみました。
ステップ1
→5年の運用成績が すべてのインデックスファンドを上回っていること(2007年10月末で年次リターン14.75%以上とした)
ステップ2
→リターンが運ではないことの証(あかし)に運用期間が10年以上あり、今後も10年以上運用する予定であること。投信会社の運用ポリシーのスクリーニングをするのは難しいし、ファンドマネージャも永久に同じ人ではなく、鑑定は、専門家でも難しいはずなので、こういう条件にしてみました。
ステップ3
→信託報酬1.5%以下とする。
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モーニングスターでスクリーニングしたところ(2007/11/10現在)、
- セクター、分野型を除く、国内株式型が703ファンド(実際はセクター型も混じってしまってます)。(これ)
- うち、ステップ1を通過したファンドは、201ファンド。(これ)
- 更に、ステップ2を通過したファンドは、12ファンド。(これ) (ただしセクター型も混じってしまったので、ほんとは10ファンド)
そして、信託報酬1.5%以下という比較的ゆるやかと思われるステップ3を通過したファンドは!(これ)
ファンド名 | 信託 報酬 |
5年 リターン | |
大型株ファンド | 大和 | 0.75% | 24.85% |
キャピタルオープン | 日興 | 0.76% | 18.53% |
大和 ベストチョイス・オープン | 大和 | 0.96% | 20.57% |
インベスコ 店頭・成長株オープン | インベスコ | 1.06% | 31.02% |
アクティブバリューオープン 『愛称 : アクシア』 | T&D | 1.08% | 26.60% |
結論!
大型株ファンドが欲しい!
でも本家の大和証券ですら、ネットでは買えません。(大型株ファンド、販売条件、直近の月次レポート)
さて話は戻って、どの条件が苦しいかというとステップ2なんですね。
そもそも、10年以上運用していて、償還が10年以上先のファンドでスクリーニングするとたったの38ファンドしかないんです。(これ)703ファンド中38ファンド=5%。生き残るアクティブファンドをツモルのは、なかなかに難しそうです。
しかも、大半は、インデックスファンド
なんですね~。
理由は、
- そもそも、10年以上前に設定されたファンド自体が少なかった(確認不能m_m)
- 10年間生き残るファンドが少ない(確認不能m_m)
のどちらかではないでしょうか。
投信は、長期運用が基本ですと、言っておきながら....。
皆さまも、モーニングスター などで、インデックスファンドに長期的に打ち勝つアクティブファンドを研究してみてはいかがでしょう。たいへん奥深い世界のようですが、「投信会社の運用ポリシーとファンドマネージャーの資質」なるものを研究しまくるのも一興です。私には自信がありませんが、専門家に聞く気も、あまりありません。
なお、上記選抜に残ったファンドも、未来のパフォーマンスは保証されていません。ここまでで力尽きたかもしれないのです。
実際の投資は、ご自身の判断、自己責任でお願い申し上げます。
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なお、このスクリーニングのトリガーとなった「やっぱり変だよ!投資信託の買い方選び方」という記事については、以下のMc.Nさんのエントリーを参照されることをおススメ致します。
それでは。
<付録>
さわかみファンドがない......とがっかりされた皆さんへ
運用期間を8年以上とすると....御覧の通りです。
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