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2007年10月18日 (木)

ファンドラップ

  今週号の週刊ダイヤモンドのP44を読んだ感想です。

 ファンドラップの比較表です。

商品名 最低
契約
金額
年間
手数料
投資
信託の
年間信託
報酬
年間
コスト
合計
ダイワ
ファンド
ラップ
500万円 1.47%
(平均1.1%
程度)
0.67
~1.45%
2.14
~2.92%

(平均)2.6%
野村
ファンド
ラップ
1000万円 1.66% 最大1.4% 最大3.06%
SMBC
ファンド
ラップ
2000万円 上限2.10%
(固定
報酬型)
0.50%
~1.40%
2.60
~3.50%
日興
ファンド
ラップ
一任型
1000万円 1.26% 最大4%
程度
(平均
2%台)
最大5%程度
(平均3%台)

  ま、まじっすか?

 四半期に一度報告書を受け取る などなどのサービスで年2~ 5%の手数料を持っていかれるみたいです。

 仮に、老後の資金を3000万円ほど預けると、毎年、60~150万円ほどの手数料、持って行かれちゃうってことなのかしら。

 お、おいしすぎます。この商売やろうかなー(冗談です。魂を売るつもりは今のところありません。)

 でも、逆説的な見方をすれば、これ、(山崎元さん流に言えば魂を売っていない)独立系FPさんにとっては、大変、都合の良い比較商品ですね。これより安い価格を設定するのは容易そうですし、プライベートFPにお願いしていると言った方が、プチ富裕層のプチ自尊心をくすぐることができそうな感じがします。

 しかし、こういう商品を見ていると、金融商品取引法の無力さを、つくづく痛感します。手続きがめんどくさくなっただけで、こういう割高 に思える(金融機関の言い分は適正価格?)商品だって、ちゃんと説明責任さえ果たせば、結局、自己責任の名のもとに販売可能なんですから。

 私の親戚に、こんな商品買おうとする人がいたら、全力で、思いとどまらせたいと思います。

 私にできることはそれだけです。

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コメント

こういう商品でも、アメリカはともかくヨーロッパではかなり人気があるようですね。「プロに全て任せる」ということに、何かステータスでも感じているのでしょうか……

ファンドラップの販売に各証券会社が躍起になるのも、分かる気がします。ETFを買えばその何分の一のコストで済むのか、図りかねるところですが。

投稿: 新幹線 | 2007年10月18日 (木) 10時49分

こんにちは
株&投信初心者ですが、去年まで2年間ほど
日興のSMAだったかな?入ってました。
父が私のために口座を開いたので、私は全然
無関心&無知でしたが、あくまで名義は私なので
開設時から電話は私に来ました。
最初にびっくりしたのは、いきなり手数料で10万円
ほど頂きますと言われたこと。無知無関心な私でも
「おいおい!なんの成果も上げてないのに10万かよ!」と
驚きました。その後は、時々もったいぶった
冊子が届いてました。もちろん読んでませんでしたが
月初に届く報告書の金額だけは見てました。これが
全然増えませんでした。2年間ほどでしたが、一体
彼等は何をしてるのか?と疑問でした。やっと50万ほど
利益を上げたところで、父が解約したのですが・・・
これまた半分ほどもっていかれました。
ほんと、腹の立つ口座でした!
最初は「日興さんがお金を増やしてくれる」と
思ってましたが、最後は「日興の連中を食わせるため
に、私のお金が働いている」と思うようになりました。
長々と失礼しました。

投稿: ミミ | 2007年10月18日 (木) 16時19分

私もちょうど二年位前に検討したことがあります。そのころは1000万円でラップできるのは確か日興だけだったように思います。

ミミさんの記事をよんで思ったことは・・・
もしかしたら、運用利率は今現在のネット定期の利率とさほど変わらないのではということです。利益はほとんどコストに取られてしまうのですね。

たとえば、老後の大切なお金「3000万円」を65歳から85歳の20年間ラップにお任せするとコストは

2%なら 60万×20=1200万 ですか???
3%なら 90万×20=1800万・・・何かの間違い?

投稿: 時計 | 2007年10月18日 (木) 17時56分

皆様コメントありがとうございます。

>新幹線様
 自己責任とは言え、よくわからないままに買っている人が多いかもしれないと思うと心配です。

>ミミ様
 貴重なお話、ありがとうございます。大変参考になりました。
 お金を増やしてくれるのは、証券会社さんではなさそうですね。

>時計様
 複利でお金が増えていったと仮定すると、もっと大きくなる可能性があります。(取り崩していった場合は、年々影響度が下がりますが)
 いずれにしても、大きいですね。

投稿: NightWalker | 2007年10月18日 (木) 22時23分

敷居を高くしてプレミア感を出すとたいした事のないサービスでも儲かる良い例なんですかね。
最低預け入れ金額見てプチセレブにうまくマーケティングできているようですね。

リターンはたいした事ないはずですが。

投稿: 道産子 | 2007年10月18日 (木) 22時32分

即日、解約しようと思います。
そして、海外ETFを中核にして実行しようと思います。

投稿: haru | 2007年10月19日 (金) 06時42分

変額年金保険もそうですが、投資信託よりはるかに(金額単位でも手数料率単位でも)美味しい商売ですね。

こんなのを活用するぐらいであれば、まだアクティブのバランスファンド(年1~2%)を購入したほうがマシなのではないでしょうか。無論、アクティブ < インデックス < ETFですが。

投稿: 不渡り1号 | 2007年10月19日 (金) 12時29分

皆様コメントありがとうございます。
>道産子様
>うまくマーケティング
 うーん、どうなんでしょうね。

>haru様
 何に投資するかは、不渡り1号さんのコメントもご参照の上、じっくりご検討ください。

>不渡り1号さま
 ご指摘ありがとうございます。
>アクティブ<インデックス  コスト面の優位性では、総じてそうだ、と思います。

投稿: NightWalker | 2007年10月19日 (金) 21時38分

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