日米欧の政策金利と金融危機
グリーンスパン氏が、現在の市場心理が、ブラックマンデーなどと酷似していると発言したとの報道がありました。
日付の米ウォールストリート・ジャーナル紙(電子版)によると、グリーンスパン前米連邦準備理事会(FRB)議長は6日夜講演し、現在の市場の混乱は、ブラックマンデーがあった1987年や、大手ヘッジファンド、ロングターム・キャピタル・マネジメント(LTCM)が破たんした98年の状況と多くの点で酷似している、との認識を示した。前議長は、学術誌ブルッキングス・ペーパーズ・オン・エコノミック・アクティビティ主催の会合で講演し「過去7週間の動きは、多くの点で98年や、87年の株価暴落と酷似している」と発言。景気の拡大はユーフォリア(高揚感)によって、景気の縮小は恐怖によって促されるとし、「現在は恐怖が原動力になっており、恐怖がはるかに強い力を持っている」と述べた。
9月7日の日経新聞に、日米欧の政策金利と金融危機という図が出ていましたので、グリーンスパンさんの発言を踏まえつつ、眺めてみてください。
ブラックマンデーのときは、
- FRBが緊急に無制限の流動性を供給し、金融緩和に政策転換
- 政策金利の誘導目標を4カ月かけ、7.25%~6.5%へ引き下げ
- 欧州もちょっと緩和
でした。
で、その後は、また、しばらくの間、金利が上がっていってます。
グリーンスパンさんの冒頭の話は、市場に、その未来を織り込むような意図があったのかも。さて、どういう未来となるのでしょうか。
しかし、このグラフ見るべきところが多いですね。
- 何かあると、金利は下がるようであるが、よくわからない。
- 各国の金利は、連動していないようで、していたりする様な気もするが、やっぱりしていないようで、よくわからない。
- 周期っぽいものがあるように思えてしまうが、よくわからない。
そして、
- 90年以降の20年近く、ニッポン、ボロボロのようだが、どう見てもボロボロ(涙)。よくわかる。
ということなどに気付きます。
「歴史に学べ」というわけですが、私には、どの歴史に学べばよいのかがよくわかりません(^^;)。
それでは、おやすみなさい。
コメント
金利政策は10年単位で一回りするなんて与太話を聞いた事がありますが、上記の表を見る限り、満更ではなさそうですね。長期国債は10年債が基本ですしね。
となると88年をベースとすると2008年辺りに大きな変動があるとか?やっぱり与太っぽい =)。
投稿: Mc.N | 2007年9月 9日 (日) 03時05分
Mc.N様
コメントありがとうございます。
金利の周期は、7年とか、9年とか、いろいろ聞いたような覚えがあります(^^;)。
投稿: NightWalker | 2007年9月 9日 (日) 08時26分