独立系FP、投信販売の新たな窓口に
本日の日経で独立系FPさんについての記事が出ていました。
個人投資家向けの投資信託で、金融機関と雇用・資本関係がない独立系ファイナンシャルプランナー(FP)を通じた販売が台頭しつつある。同経由の販売残高は8月末、2300億円超と1年前に比べて25%伸びた。投信の総残高(約77兆2000億円)からするとまだわずかだが、家計と密接につながることで将来は有力な販売チャネルに育つ可能性もある。
記事では、独立系FPさんの長所として、
最大の長所は「顧客と販売サイドの中立的な立場から投信を案内できる」(日本インベスターズ証券)点。金融機関では顧客ニーズに関係なく、売りたい投信を売る例もあるが、そうした心配は不要だ。
とまで、言いきってます(^^;)。しかしながら、
独立系FPは、証券会社と提携して売買を取り次ぐ証券仲介業を手掛けたり、業務の外務委託契約を結んだりすることで、顧客に投信を案内できる
というビジネスモデルである以上、心配が不要とまでは、言い切れないかもしれません。
しかし、FPさんを責めるつもりもありません。独立系のFPさんが、純然たるコンサル費用だけで生きていくのは結構大変ではないかと思うからです。想像するに、このような販売委託フィーや、セミナー、講演、著作などがないとなかなかに厳しいものがあるように思います。
さて、記事をかいつまみますと
- 国内では1990年代から、FPによる販売が始まった。
- 日興コーディアル証券、エル・ピー・エル日本証券、日本インベスターズ証券の3社がFP経由の投信販売をほぼ網羅。8月末の残高は2370億円。
- FPの有資格者は40万人と言われているが、9割は金融機関や企業の従業員。残りも大半が評論家業務にとどまる。
- 家計診断をきちんと踏まえた上で投信など最適な金融商品を案内できる独立系の人は、全国で300人程度しかいない。
300人....独立系FPさんは、これからのビジネスのようです。
将来、コンサル料金が資産に比してリーズナブルになるくらいお金持ちになって、かつ、信頼できる方が見つかった暁には、私としても、独立系FPの方に、ご助言をお願いするかもしれません。
それまでは、自分で自分を投資コンサルしときます(^^;)。
それでは。
コメント
水瀬さんの最近のブログ記事「退職者が騙されて・・・」なんて記事を読んでいると、団塊の世代で、投資なんて全然やったこと無い人達は、独立系FPに相談する価値有りますよね~。1千万~2千万円位の退職金を持って、いきなり銀行へ行ったら、ほぼ”鴨葱”?例えば、投信で販売手数料2%、信託報酬1.5%として一年目で35~70万円になっちゃいます。それで、訳も判らず不良品でも押し付けられて・・・、だったら5万円程度の相談料、安く付くと思います。FPの方々、インデックス&分散投資の理論等は問題ないと思います。ただ、小生も独立系FP(日興と証券仲介契約)と1年だけ契約しているのですが、問題は”理論”はOK、でも”実際に使う金融商品”が問題です!法律の関係で?、日興以外の商品を勧めることができない?小生から、例えば”このパンフ(パトラッシュ)”どう?と聞けば、「ノーロードで信託報酬1%以下。REITがチョッと引っかかるけど・・・。でも今までのバランスファンドの欠点(アセット比率の期末調整:TAA的)は改良されてお勧め。」とまでは言えるみたいです。有りとあらゆる証券会社の金融商品が勧められるように法律が改正されるともっと独立系FPも動きやすくなるみたいですよ。ケースバイケースで使う商品違いますからね。でも皆さん自分でご存知の通り、使い分けていくと止め処なく、証券会社の口座が増えて、最後は収拾が付かなくなるんだよね~(笑)。ワンストップで、必要なものだけ(ガラクタは駄目!)置いてるマトモな証券会社があればな~。そこと、独立系FPが証券仲介契約してくれると完璧!そんなこと有りえへんな~(笑)。
投稿: Werder Bremen | 2007年9月26日 (水) 02時17分
Werder Bremen様
コメントありがとうございます。
今まで、一度も投資したことのない団塊世代の皆様には、なんとか、独立系FPさんにたどりついてほしいものですね。こういった方々にとっては、本を読んで勉強したりするより、はるかに時間的、金銭的にリーズナブルのはずです。
投稿: NightWalker | 2007年9月26日 (水) 23時04分