米金利0.5%下げ
金利下げましたね。0.25%ではなく0.5%。朝、モーサテで、海の向こうの方が、ビッグサプライズ!と言っていたのを聞きました。
米連邦準備理事会(FRB)は18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で、短期金利の指標であるフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0.5%引き下げ、年4.75%とすることを全会一致で決定、即日実施した。
日銀は19日の金融政策決定会合で、前月に続いて利上げを見送り、金融政策を現状維持すると決定した。
日銀も悲願の金利正常化(上昇とあえて言わないでおきます)のための一歩を歩み損ねました。忍び寄るインフレ圧力の中、金利を上げられなかったことは、利下げに等しく思えます。テレビに映る福井総裁も「無念」「苦渋の表情」(私にはそう見えました)で コメントを「棒読み」(私にはそう聞こえました)。
日銀の福井俊彦総裁は19日の金融政策決定会合後に記者会見し、世界経済について「不確実性が増大している」との認識を示した。
さて、相互リンク先のstaygoldさんが、いち早く、素晴らしい解説を書いてくださっています。
なるほど。
金利が下がるということは、
- 株価には上昇圧力
- インフレ圧力増大
- 内外金利差縮小により、円高圧力
といったことが 考えられます。
1は、いいとして、2と3は、心配。
いわゆる「破綻本」によると、日本国財政はもうダメ。そのうちハイパーインフレになって、円安になっちゃう。だから、海外投資だ!(そして、私の本に書いてあるアヤシイ商品を買ってね(^^;))というのが、コンセンサスになっている(おいおい)わけですが、そうはならず、インフレになって、円高になっちゃう、という困った状態が訪れてしまうかもしれないのであります。
確かに円高になれば、輸入コストが下がりデフレ圧力になるわけですけど、原油は高騰中。また、仕入れ価格を販売価格に転嫁できていない企業が数多く存在するような気がしてまして、そうはうまいこといかず、ちゃっかりモノが値上がりするかもしれないと不安になったりもします。
庶民の私としては、仮にそうなったとしても
- インフレには、節約(涙ぐましい)
- 円高には、海外投資のチャンス!
と考えて乗り切りたいと思います。
はい。考えてもわからないことですね。
内外金利差が縮小してほしいと思う私としては、まあ、長い目で見て、よかったと考えよう!と思っており、今後も淡々と積み上げるのみです。
(注)上記は、私個人の見解です。実際の投資は、くれぐれも、ご本人のご判断にて、よろしくお願い申し上げます。
コメント
金融緩和しても油や金にお金が流れるばかりだったので、利下げと此処までの展開は概ね予想通りですが、本当に面白いのはむしろ此処からかと…。英国は炎上しかけましたが、まだまだサブプライム地雷は埋設されているのではないかと思うと、ゾクゾクしますねぇ(変態か)。
日銀は…短期では円が尊い通貨になりそうな情勢ですから、それで溜飲下げて頂きましょう。
投稿: 柑橘の国人 | 2007年9月19日 (水) 23時27分
柑橘の国人様
コメントありがとうございます。
米国は、あと、0.5%っぐらいは下げてくれそうですが、毎月は下げないと思うので、その間隙を縫って、日銀さんは、さくっと利上げするかもしれないなあ、などと考えております。
そうやって、日米金利差を縮めたのち、米国が再利上げに踏み切った時に、株価は......「にやり」(^^)。そんなことを考えながら、過ごしております。
投稿: NightWalker | 2007年9月20日 (木) 20時54分