マネーと常識 投資信託で勝ち残る道
噂のボーグル本、マネーと常識が、8/11 amazonより到着しました。
以下は、メモです。
1.ボーグルさんは1929年生まれだということ(お姿&バイオグラフィはここで拝見できます)
....繰り返し、何度も何度も、投資コストの罪悪とインデックスファンドの優位性について述べておられます。
多少、疲れるしれませんが、偉大なるボーグルおじさんのお話です。3人のアシスタントの方々との仕事場でのやり取りを空想しながら、読むとにこやかに。
2.海外ETFについて言及があったこと
....海外ETFはお嫌いなようです。
短期売買や派生商品(セクターインデックスなど)→×。 標準インデックス系(S&P500など?)の長期保有→○ というお考えのようです。
3.やっぱり、ボーグルさんは1929年生まれだということ
....ご本人いわく、「そう、私は保守的なのである」。
- 外国株(=米国以外の株)は、世界の時価総額の約2分の1を占めているが、2割まで。
- 債券比率は、年齢と同じ(70歳なら70%)。
このへんは、異論もあるでしょうが、偉大なるボーグルおじさんのお話です。
4.訳者あとがき
....必読です。本書を理解する大きな一助となります。
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原題は、The Little Book of Common Sense Investing。「Common Sense」というのは、日本語にすると「常識」なんですが、米国人の場合、独立戦争のとき、トマス・ペインによって発行された、合衆国独立の必要性を説き世論を強めさせた同名のパンフレットを暗黙に指しているそうです。
「植民地の人々が幸福になるためには独立しなければならない。それは常識である」という風に、200年以上も前にペインさんは訴えたそうなのであります。
それになぞらえ、「いつかは誰でもそう思う当り前の常識。投資の世界では、それがインデックスファンドだ」という、ボーグルさんの強い想いが、タイトルに、込められているのですね。
イノベータとは、当たり前のことを、実現できる人のことです。ボーグルさんは、その当たり前の真理、理論、理念を現実の商品にすることができたわけです。じゃあ自分でやってみろ、と言われて、できないわけです。
元祖インデックスファンド、本家インデックスファンド。ボーグルさんは偉大です。
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コメント
ETFの項目は私も読みましたが、注意して読まないと「ETFそのものがダメであるように誤解」しかね無いかもしれませんね。バンガードの人ですから、批判的になるのはやむを得ないかもしれませんが。
あとがきであったように、日米の対比や日本の現状を、改めて認識する必要性があるかもしれません(ただ、「外貨建てで日本国内で販売されているバンガードのファンド…」といった件は、恐らくマネックスのことを指すのでしょうが、ここでは口座管理料の事が無視されているような気が致します)。
投稿: 新幹線 | 2007年8月12日 (日) 09時12分
新幹線様
コメントありがとうございます。
何度となく、繰り返されるインデックスファンドの話にせよ、思いっきりバイアスのかかった海外ETFの話にせよ、ボーグルさんの「痛快なキャラクター」なのでは?と想像して楽しみながら読んでます。しかし、誤解される方もいらっしゃるかもしれませんね。
マネックスさんへは、要望を出してみてはどうでしょう。
投稿: NightWalker | 2007年8月12日 (日) 11時26分
この本を読んで「何で日本にはバンガードのようなインデックス運用会社が無いのかなあ」と思ってしまいました。
投稿: うんぼぼ | 2007年8月12日 (日) 21時04分
>うんぼぼ様
コメントありがとうございます。
>何で日本には..
ボーグルさんは1929年生まれですから、バンガードを設立した1974年には45歳(!)。自分の欲しいものは自分で手に入れるというアメリカンスピリットを具現化されたのです。それは、アメリカ人だからできるというものではありません。(CommonSenseを持ち出したのはそういう想いもあったのでは?と解釈しています。)
ボーグルさんは偉大です。
投稿: NightWalker | 2007年8月12日 (日) 22時26分