年金問題の正しい考え方
さて、参議院選挙も近いです。争点となっております年金問題。タイムリーなことに、年金問題を徹底検証した本が発刊されましたので読んでみました。
感情論に支配された本ではありません。徹底的に数字で検証しています。さすが中公新書?
しかし、この本を読み終えて、少々、違和感を覚えました。
その原因は何かというと、現状の年金制度(2004年スキーム)はダメだとしながらも、この本には、それに代わる提案がないのです。あるべき論は、きちんと書かれていますし、それも、大事なことだとは思います。
私自身は、年金方式について、抜本的な制度改革が必要と考えておりますが、本書では、消費税方式には、否定的なようです。消費税方式の問題を、一般に言われているような利点はないとして、否定しています。
私が、一部消費税方式に傾いているのは、
- 公的支援部分と自己責任部分を明確に分けることができる可能性がある。
- 今の制度を壊すので、必然的に、積立部分の原資が、いくらなのか明確になる可能性がある。
というような利点があると思うからです。
とは言え、論理を展開し切るには、私自身、勉強不足であると感じています。(特に現実性の問題)
年金問題という、この国最大の構造問題を丸5年放置したコイズミ構造改革ってなんだったの?と思う今日この頃です。
コメント
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三毛猫ファンドのニャンチです。いつもブログ拝見させてもらっています。
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投稿: ニャンチ | 2007年7月14日 (土) 15時40分