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2007年6月15日 (金)

長期金利の展望

 長期金利が上昇中です。これからどうなっていくのでしょうか?

 予測した資料はないものかしらと、探しておりましたら、ありました。内閣府に(^^)。

 経済財政諮問会議2007年1月の会議説明資料です。

 この資料では、

(1) マクロ経済については、2つのシナリオを想定。

  • 新成長経済移行シナリオ 「日本経済の進路と戦略」に沿って我が国の潜在成長力を高めるための政策が実行される場合に、視野に入ることが期待される経済の姿。
  • 成長制約シナリオ 上記の政策の効果が十分に発現されず、かつ世界経済の減速など外的な経済環境も厳しいものとなる場合の経済の姿。

(2) 歳出・歳入一体改革については、2つのケースを想定。

  • 歳出削減ケースA ▲14.3兆円の歳出削減の考え方に対応するケース
  • 歳出削減ケースB ▲11.4兆円の歳出削減の考え方に対応するケース

 これらの組み合わせの4パターンについて、示されています。

  • ケース1:新成長経済移行シナリオ(歳出削減ケースA)
  • ケース2:成長制約シナリオ(歳出削減ケースA)
  • ケース3:新成長経済移行シナリオ(歳出削減ケースB)
  • ケース4:成長制約シナリオ(歳出削減ケースB)

 まず、前提となる名目成長率の予測

 

名目成長率

ケース1 ケース2 ケース3 ケース4
2006年度 1.5 1.5 1.5 1.5
2007年度 2.2 2.2 2.2 2.2
2008年度 2.8 2.2 2.9 2.3
2009年度 3.3 2.1 3.4 2.3
2010年度 3.7 2.1 3.8 2.3
2011年度 3.9 2.0 4.0 2.2

 次に名目長期金利の予測

 

名目長期金利

ケース1 ケース2 ケース3 ケース4
2006年度 1.8 1.8 1.8 1.8
2007年度 2.1 2.1 2.1 2.1
2008年度 2.6 2.5 2.6 2.5
2009年度 3.3 3.0 3.3 3.0
2010年度 3.7 3.2 3.8 3.3
2011年度 4.0 3.2 4.1 3.4

 今年度の長期金利予測は、いずれのシナリオでも2.1%。年0.3~0.5%ぐらいの金利上昇は、想定内なんですね。

 はてさて、政府の予測が当たりますかどうか。今後、住宅ローンなどを組もうとしている人には、重要な予測ではあります。しつこいようですが、当たるかどうかはわかりません。

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