世界攻略マップ
MSCIのMSCI International Equity Indices - Country and Market Coverageを表にまとめなおしてみました。世界投資攻略マップ。
地域別 Index | 国名 | |||
MSCI World Index |
North America | MSCI KOKUSAI (ex Japan) |
カナダ | |
アメリカ | ||||
MSCI EAFE |
Europe | オーストリア | ||
ベルギー | ||||
デンマーク | ||||
フィンランド | ||||
フランス | ||||
ドイツ | ||||
ギリシャ | ||||
アイルランド | ||||
イタリア | ||||
オランダ | ||||
ノルウェー | ||||
ポルトガル | ||||
スペイン | ||||
スウェーデン | ||||
スイス | ||||
イギリス | ||||
Pacific (ex Japan) |
オーストラリア | |||
香港 | ||||
ニュージーランド | ||||
シンガポール | ||||
Japan | 日本 | |||
MSCI Emerging Market Index |
Latin America |
アルゼンチン | ||
ブラジル | ||||
チリ | ||||
コロンビア | ||||
メキシコ | ||||
ペルー | ||||
Europe Middle EastAfrica |
チェコ共和国 | |||
エジプト | ||||
ハンガリー | ||||
イスラエル | ||||
ヨルダン | ||||
モロッコ | ||||
ポーランド | ||||
ロシア | ||||
南アフリカ | ||||
トルコ | ||||
Emerging Asia |
中国 | |||
インド | ||||
インドネシア | ||||
韓国 | ||||
マレーシア | ||||
パキスタン | ||||
フィリピン | ||||
台湾 | ||||
タイ | ||||
Stand-Alone countries | バーレーン | |||
クウェート | ||||
オマーン | ||||
カタール | ||||
サウジアラビア | ||||
アラブ首長国連邦 | ||||
- | スリランカ | |||
ベネズエラ |
いやあ、壮観です。北朝鮮は当然のことながらありません。
こうしてみると、楽天証券さんが、発売してくれた
- iShares MSCI Emerging Markets Index(EEM)
のポイントの高いことがあらためて感じられます。
このファンドのおかげで、ローコスト(信託報酬1%未満)にて、「ほぼ全世界」に投資可能になりました。
具体的にはどうやれば「ほぼ全世界」に投資できるでしょうか。
- MSCIコクサイ(exJapan)連動商品
- 日本株ETFまたはTOPIX連動商品
- MSCI EMERGING MARKET INDEX連動商品
を組み合わせるのが、最も簡単そうです。たとえば、
- 中央三井外国株式インデックスファンド(信託報酬0.84%)
- トピックスTSP(信託報酬0.546%)
- iShares MSCI Emerging Markets Index(EEM)(信託報酬0.75%)
という商品で投資することができます。 しかし、これでは、MSCIコクサイへの投資に割高感があるのは否めません。
となれば、海外ETFの出番です。
- SPY(信託報酬0.09%) (米国)
- EFA (信託報酬0.35%) (北米除く先進国)
- EEM(信託報酬0.75%) (新興国)
残念ながら、現在、日本で購入できる海外ETFだけでは、全世界を攻略することはできません。カナダに投資することができないのです。みごとに、カナダだけ取り残されます。うーむ、カナダは、オイルサンドもあって好きな国なんですよ~。
- ご参考エントリー:オイルサンドの話
北米リージョン(といっても米国とカナダしかないですが)の比較です。期間はMax。 時価総額での加重平均をかければ、おそらくカナダの影響は減るはずですが、ご参考。
嶋田さんの以前のントリーでご紹介のあったVANGUARD FTSE ALL-WORLD EX-US (VEU) (信託報酬0.25%)みたいなのが欲しいところです。
個別に投資するなら、MSCI Canada Index Fund (EWC) なんでしょうけれども。これが日本で発売される可能性は低いと思われます。また仮にあったとしても、時価総額のバランスをとるのは難しそうです。
コメント
カナダは旅行したこともあり、投資したい国です。
やっぱりVEUに投資したいですね。
投稿: うんぼぼ | 2007年5月26日 (土) 15時11分
カナダには、日本の皆さんに知られていない政治的リスクもあります。発展途上国程ではないんですが。因みに、私はトロントの近くに2年半、住んでいたことがあります。ケベック州(州都:モントリオール)のフランス語を話す仏系移民です。4,5年前?にも住民投票で51:49とかなり際どい差で独立が否決されました。ケベック州にも鉱山や、例えば、あのボンバルディアなどの会社が結構あります。ケベックが独立すると、カナダ経済、少なからず影響を受けるでしょう。東と西の州(英語を話す地域)に通行税を課したりして?独立戦争の頃から続く、イギリス対フランスの根強い反目です。
投稿: Werder Bremen | 2007年5月26日 (土) 15時45分
皆様コメントありがとうございます。
>うんぼぼ様
VEUはいいですね、セゾン投信さんには、この商品を組み入れた商品を開発してもらえないかな、とひそかに願っております。
>Werder Bremen様
貴重なお話、まことにありがとうございます。歴史的な問題が背景にあるとすると、根が深そうです。
お互いが競争して、経済に好影響を与えるかもしれません。はたまた、お互いにブレーキをかけて、停滞するかも。
投稿: NightWalker | 2007年5月27日 (日) 00時42分
ついでに、今、思い出しました。ベルギーもそうです。オランダ語を話す住民vsフランス語の対立です。つい最近、国営TVでフランス語を話す地域が独立宣言。勿論、デマでしたが、国営TVでこんなデマを流すのだから笑うに笑えません!
ただ、MSCI外国株インデックスを使っていれば、それに占める比率は両国とも少ないでしょうから問題なしでしょうが・・・。
投稿: Werder Bremen | 2007年5月27日 (日) 01時13分
Werder Bremen様
興味深いお話をありがとうございます
>国営TVでフランス語を話す地域が独立宣言。
エイプリル・フールではなくてですか(^^)?
>それに占める比率は両国とも少ないでしょう
たしかに、私が利用しているような商品では、結果的に(^^)適切な投資比率にならざるを得ないですね。
投稿: NightWalker | 2007年5月27日 (日) 01時34分
NightWalkerさん、こんにちは。
記事の紹介ありがとうございます。
VEUは既にかなりの出来高になっていますね。さすがバンガードです。僕も買っていますが、パッシブ部門の国内一部移転もイートレ次第では考えるかもしれません。
移り変わりは早いものです。
ところで僕も「newランダムウォーカー」を読んでいます。
投稿: 嶋田忠信 | 2007年5月27日 (日) 16時39分
嶋田様
コメントありがとうございます。
>VEU
これを組み込んだファンドをセゾン投信さんが組成してくれると最高なんですが。
>ところで僕も「newランダムウォーカー」を読んでいます。
はい。記事の方、拝見させていただいていたので、存じ上げておりましたが、ご感想はいかがでしょう。
なかなか、うまく、行動ファイナンスの話を組み込んでました。また、みんな長生きするようになったということで、高齢者の推奨ポートフォリオの株式比率が微妙に前著より上がっていたり、さりげなく進歩してました。
投稿: NightWalker | 2007年5月28日 (月) 20時58分
お久しぶりです。昔、NightWalkerさんがカナダが好きだか、オイルサンドに注目しているとか話していたのを覚えていたのですが、ここだったので、関西発の”怪しげな経済ネタ”を提供。関西ってところは、場所柄、過激な、革新的、お茶らけ情報が入り乱れているところで、最たるものは、「たかじんのそこまで言って委員会」なんて番組。それよりはマシそうですが、あくまでそういう類の番組と考慮の上で。
http://kukkuri.jpn.org/boyakikukkuri2/log/eid1212.html
http://kukkuri.jpn.org/boyakikukkuri2/log/eid1142.html
オイルサンドより、今の話題はシェールガスですが、それより手っ取り早いメタンハイドレート。そんなの知っとるわ、海底掘らないと出てこないから、まだまだ先の話やろ、と言われそうですが、
1.出ているのが太平洋側ではなく日本海側で、しかも海底から上にもう出ちゃっている(泡が柱上に)。
2.探査が魚群探知機で出来る。場所は特定済み。
3.既に発見されているメタンの柱。放っておくとメタンが空気中に放出される。メタンの温暖化係数は炭酸ガス(CO2)の21倍。よって取り出してガスタービン発電機で燃やしてCO2放出したほうがマシみたい?
まあ、ガセネタじゃないとすれば、トンでもないパラダイムシフトがあるかもしれませんね。カタール、インドネシア、豪州から液化天然ガスを輸入⇒直江津沖、香住沖なら日本産で輸送コストが低下して、かつ”気体(ガス)”のまま近くで使用することにより”液化”するコストも削減。原燃料が安いとなれば・・・。九電のやらせメールとか東電の事故対応とか電力会社は怪しい。突然、計画停電、節電、総括原価方式で値上げでは電力会社は頼りにならん。ある程度の規模の工場とかなら敷地内にガスタービン発電機を設置して自力で電力確保したほうが安価でマシ?それどころか日本が、
資源輸入国⇒資源輸出国
になるという夢のような”パラダイムシフト”もありえそうです。まかり間違えば、ここからの利益で、今、話題の国の借金、社会保障費も好転・・・。まあ、関西発の怪しげな情報として妄想を膨らませて下さい(笑)。
ではでは
投稿: Werder Bremen | 2012年7月14日 (土) 06時45分
Werder Bremen様
コメントありがとうございます。
>資源輸入国⇒資源輸出国
こうなったら、高齢化ニッポンとしては、ありがたいですね。妄想しておきます(^^)
投稿: NightWalker | 2012年7月16日 (月) 23時53分