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2007年2月10日 (土)

ネット化時代における銀行投信販売についての提案

  投信、「投資家直結」広がる・直接販売やネット活用という記事がありました。

  この記事では、各金融会社がどのように取り組んでいるか、紹介されています。まずはご覧ください。

投信販売を巡る最近の主な動き
セゾン投信 直販体制で販売手数料ゼロ。運用・監理手数料も通常の半分程度に。
フィデリティ投信 ネット販売の最低購入金額を1万円に。取り扱いファンド数も増加。
日本郵政公社 5月をメドにネット販売に参入。郵便局より販売手数料を割引に
カブドットコム証券 昨年末にノーロード投信を16本追加。取り扱い本数は全体の3割に。
マネックス証券 1月にノーロード投信を2本追加。
ジョインベスト証券 今月末から投信の取り扱いを開始
横浜銀行 ネットか電話での購入なら販売手数料の1割を返還
東邦銀行 ネットでの購入なら販売手数料の2割を返還
群馬銀行 ネットなら期限付きで販売手数料の1割を返還

  銀行や郵便局の動きの弱さが感じられます。証券会社や投信直販(さわかみ投信やありがとう投信もそうです)に比べて、弱過ぎ!!手数料の1割引き?この程度の値引きでは、ネットユーザーは、振り向きもしません。上記には書きませんでしたが、マネックス証券は投信を保有しているだけでポイントが付きます(年0.08%分ですけど)。

 このままでは、居並ぶ競合他社に負けていくと思います。

 そこで提案です。ソニーバンクなどのように、できうる限り安い信託報酬のベーシックな商品を多少手数料を取ってもよいから販売してはどうでしょうか?

 たとえば、最も信託報酬の安いインデックス投信をモーニングスターで調べてみると(モーニングスターはコスト比較が簡単にできるから好きです)....

  が出てきます。

 このような商品を販売手数料を1~3%取ってでも販売するようなビジネスモデルです。

  • 確定拠出年金運用と違い税金は普通にかかるかもしれませんが信託報酬は安いという超ベーシックな商品 をある程度販売手数料を取って販売
  • 内外アクティブ投信、エマージング株式や不動産投信のような色気のある(多少信託報酬は高め)商品を安い販売手数料で販売

 を組み合わせることで魅力ある商品構成になると思うのです。

 どうでしょうか、銀行さん。

 こんなサービスをしてくれるなら、私としては、ぜひ身近な地銀を活用してあげたいと思うのですが(^^)。

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コメント

こんなに信託報酬率が安いファンドが世の中にはあるんですね.ちょっと純資産額が少ないのが気になりますが(特に年金ダイワ日本株式インデックス,設定後間もないとはいえ百万円って),このファンド,販売会社は増えないのかなぁ.

投稿: ガウス | 2007年2月10日 (土) 19時35分

ガウス様
 コメントありがとうございます。
 ちょっと誤解を招いてしまったかもしれませんが、これらのファンドは、確定拠出年金専用なので市販されていないのです。なぜ売らないのでしょう。
 上記記事では、言及しませんでしたが、一時は出かかったローコスト投信直販モデルが、確定拠出年金を導入したころに、なぜか!ぱーーーっと、消えていったのです。水瀬さんの記事に、その時の状況が、克明に記録されていますので、ぜひ、ご一読ください。

 http://randomwalker.blog19.fc2.com/blog-entry-226.html

 ただし、投信直販と言うモデルは、さわかみ投信ががんばり続けましたし、ここに来てセゾン投信という新たなチャレンジャーが出てきましたので、期待したいと思います。

投稿: NightWalker | 2007年2月10日 (土) 19時48分

この記事、知りませんでした。
この記事のせいだったんですね、「セゾン投信」の検索でボクのブログへの訪問者がかなり多かったのは。
ところで、DC向け投信が一般に販売されにくい理由は、「解約への対応」と見ているのですが、どうなんでしょう。
投信スーパーセンターがDC向け投信を一般に売り出して(海外債券インデックスFなど)かなり売れているみたいですね。

投稿: renny | 2007年2月11日 (日) 09時34分

renny様
 コメントありがとうございます。
 楽しみですね、セゾン投信。

>DC向け投信が一般に販売されにくい理由
 ご指摘のように解約されるとローコストでは持たない、あるいは儲からない商品は売りたくない、親会社ににらまれる(^^;)など、いろいろと事情があるのですね、きっと。
 既存の運用会社が「方針を変えるだけ」でローコストのインデックスファンドは、あっさり、実現できる状況にあるのですね~。
 あと、もう少しの外圧があれば、観念してくれそうな気がするんですが...(^^;)。

投稿: NightWalker | 2007年2月11日 (日) 12時12分

とは言え、銀行はボランティアでは無いですからね。
旨味の無い商品を売ってまでユーザーを取り囲む必要
があるのか?と言う問題がありますかね。

銀行が主体のファンドとか出来ない限りは、
銀行にノーロード主体の投信販売を期待するのも酷で
しょう。余所でも買えるファンドのせいで本業が傾か
れても困りますね。

わざわざ余計な販売店を経由させているのだから、
銀行&郵便局で買う人は手数料払って貰いましょう。
ただ、、、グループ内に証券部門を持っている銀行は
身内の投信くらいはノーロードで売れ!とは思います
が。

投稿: | 2007年2月12日 (月) 01時46分

?様
 コメントありがとうございます。
私のエントリーは、まあ、一意見として、受け止めてください。
 ノーロードで売れと言うのではなく、「新しい品揃えとして」安い運用コストの商品を販売手数料を取って売ってはどうか?と書いたつもりだったんですが...。

投稿: NightWalker | 2007年2月12日 (月) 07時44分

経済的自由を遂に手に入れ、サラリーマン生活からおさらばしちゃった、独身のオヤジです。辞めた会社の企業型DCで、引き出し不可で、あえなく個人型DCへ。何でやねんと思ったけど、良く考えると、これがかなりお得!。毎月、6.8万円まで拠出可で、所得税や退職金の控除枠が使える。60歳まで引き出し不可で、管理料年6千円前後掛かるが、投信販売手数料は無料、スイッチング無料、信託報酬は激安(但し、インデックス投信のみ)。DC住信マイセレクション75(株75%)なんか内外の株、債券入ったバランスファンドで0.336%とか。
ところで、マネックス資産設計ファンドで使ってるDIAMは、外国株、外債インデックス投信をDCでは0.2625%出している。マネックスの信託報酬0.9975%は恐らく、もっと安くなるのでは?
セゾン投信の信託報酬0.7%?が発表された後だったら違った展開になったかな?

投稿: Werder | 2007年2月14日 (水) 22時32分

私にとって銀行は単なる金庫にすぎません^^;
銀行で資産運用なんて考えたらバカ見ますよ。--;

投稿: にじ@hisa | 2007年2月15日 (木) 11時38分

>にじ@hisa さん

厳密には都銀と地方銀、信金、郵貯などですね。ネット銀行は該当しないでしょうから。(ソニー銀行の投資信託に外貨預金、イーバンク銀行の外貨預金 etc.)

投稿: 新幹線 | 2007年2月15日 (木) 12時02分

皆様コメントありがとうございます。
>Werder様
 確定拠出年金制度および専用金融商品は有利ですね。というか、市販されているファンドが不利ですね。
> にじ@hisa様
 私にとっても、銀行は、金庫に過ぎないです。というか証券口座およびソニーバンクへいく通過点かも。
>新幹線様
 フォローありがとうございます。ソニーバンクはいいですね。って今更言うまでもありませんね(^^;)。これまで、さんざん、エントリーで取り上げてきましたので。

投稿: NightWalker | 2007年2月15日 (木) 20時29分

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